2023年の8/5, 8/6にあった中小企業診断士の一次試験について、自己採点をしたところあと3点で落ちたっぽいので振り返りをしていく。
まず中小企業診断士の合格基準は
「全科目の平均点が60点以上であること」
「全科目のうち最低点が40点以上であること」
の2つ。
各科目について講評というか感想を述べていく。
■経済学・経済政策(ミクロ経済・マクロ経済)
僕は大学でミクロ経済をやっていたので、この科目の前半部分はそこまで勉強しなくても分かった。またマクロ経済のIS-LM曲線の分析についても、ちょっと理解があやふやな部分がありつつも得点できていた。だが今年の問題は後半のマクロ経済について知識問題がやや多く、そこの失点が点数の伸び悩みにつながった。
■財務・会計(簿記と、そこから読み取れる効率性分析)
僕は簿記2級を持っているので単純な簿記の問題や効率性の問題は取れたんだが、財務に関する法律、それからリスクとか割引率についての計算問題をかなり落としていた。それでも健闘したほうだと思う。
■企業経営理論(経営・生産・マーケティングに関する各理論、および労働基準法)
今回落ちた原因はこれ。解き終わった感触として「80点はいったな」と思ったが、自己採点をしたときに60点だったので背筋が寒くなった。しかも自己採点を自信のない科目からやっていて、最後にこの科目を採点するとき「ここで63点取れれば合格だ!大丈夫だ!」と思いながら照合したんだが、最後に点数を集計して3点届いていなかった。
んで、落とした問題を見返してみても「まあ仕方ないか」というものばかり。ほかの科目もそうだが、難しい問題を2択までうまく絞れているのに、最後の選択をかなり外している。どうすりゃいいんだ。
■運営管理(工場の工程管理、製品設計、導線改善)
分かる問題は全部解けていて、リフト値の計算とか知識問題で落としていた。特に後半のGTINコードとかJANコードの問題は実務で使っている内容だったので全部取りたかった。だけど点数としてはこんなもん。
これは苦手科目。だが起業するにあたって、一番勉強になった科目はこれかもしれない。特に会社法と民法は「知らんがな」のオンパレード。だけど知らないじゃ済まされない。知的財産権とは特許権とか商標権とかの話で、僕も商標を取っているのでそのあたりで粘った。合格ラインには達していないが、まあ健闘したほう。
■経営情報システム(PCその他の端末、ネットワーク、システム)
これも今回落ちた原因の1つ。本来はもっと得点を取りたい科目だったが、知識問題をかなり落としていた。普段からもっとシステム周りの用語に触れようと思ったけど、OSI基本参照モデルとかER図/UMLとかは使う未来が見えない。
■中小企業経営・中小企業政策(中小企業の動向、最新の助成金、事業承継)
この科目は意味不明。勉強方法が最後まで分からなかった。建設業と製造業とサービス業で、売上高とか店舗数とか利益率とか開廃業率とかの大小関係はどうなっているでしょう?年次変化はどうでしょう?みたいな問題が前半で、後半はコロナを受けた最新の補助金とか、中小企業政策の方針について。この科目で61点も取れたのはかなり健闘した。すごい。来年も受けるなら絶対にこの科目は免除にする。
試験そのものについての振り返りは以上。
ここから、試験勉強の進め方についての振り返りをしていく。
試験勉強を始めたのは6月頭から。
5月中旬に大学院の中間試験があったのでそちらを優先して、7月中旬にも期末試験があったのでそこでも診断士は一時中断した。
6月と7月前半で教科書を2周と問題集を1周して、7月末に過去問を3年分やった。申し込むときに教科書と過去問をパラパラと見て「2ヶ月あればギリギリ合格ラインかなぁ」と思い、確かに大学院がなければ2ヶ月確保できてギリギリ合格ラインだったかもしれない。なので難易度の読みは正しかった。
ただし試験スケジュールが過密で会社・副業も中断しないとなると、犠牲になるのはプライベートの時間である。この勉強期間中は気温が高かったこともあるが抵抗力がけっこう落ちていて、運動らしい運動もできていなかった。今後の試験スケジュールにおいてはもっと体調に配慮しようと思う。
とりあえず来年は税理士を目指そうかなと思っている。中小企業診断士を科目免除して来年も受け直すかどうかは、起業してみて事業の収益や稼働時間、そして診断士の市場価値を見ながら判断しようと思う。
次の投稿は9月末の予定です、お楽しみに~