ヤマダイスキーの旅日記

アウトドア全般、海外移住、資格試験、ウェブ開発などの話をします

今だけなんだよなぁ、全部。現状維持じゃないから今を微分しても将来は分からない。

けっこうイタい文章になってしまう可能性が高いが、こんな記事を書けるのも今のうちだろうからとりあえず書いてみる。

 

20歳と25歳と30歳と35歳で、人生の視座というか、人生の質は決定的に違うという話。

僕は今25歳なので30歳と35歳の違いを経験談として語ることはできないし、ましてや35歳と45歳と55歳の違いも分からない。

ただ、20歳と25歳と30歳と35歳で完全に別人、完全に価値観や行動が変わることは断言できる。

 

僕は22歳までずいぶんとお金がなくて、20歳のイギリス留学や21歳の世界一周はカツカツだった。それが帰国して22歳になって、アルバイトができるようになって、コロナでバイトは全滅したけど23歳でなんとか卒業までの学費が払える目途がついて、さらに24歳で会社員になって、25歳で事業が軌道に乗り始めて、26歳で会社を立ち上げるところまで来た。

20歳と25歳で、完全に別人になったなと思う。

 

1つ例を挙げよう。男の場合、自分に似合う髪型をして、自分に似合う服装をして、毎日欠かさずスキンケアをして、それからレーシック・歯列矯正・ヒゲ脱毛をすれば、素材が何であれ10点満点で6点は取れる。男の平均点は3点とか4点とか言われるので、6点あればひとまず十分だ。

これが20歳のときは、あまりにお金がなかったから全部手が出せなかった。髪なんて自分で丸刈りにするのが一番安いし、大学の学食や学生向けの食堂ですら高くてごちそうだった。スキンケアどころか、日焼け止めすら買ったことがなかった。布団は寮の階段に転がっているものを使っていた。移動手段は自転車のみ、宿泊は野宿のみ、食事は食パンのみ、という生活がしばらく続いた。日本にいながら、日本人らしい生活はしていなかった。だから海外に行ってもカルチャーショックが皆無だったのはいいことだが、あまりに代償がでかい。

 

京大は貧乏人が多かったからそこまで気にならなかったけど、東京で会社員をやってみると、特にうちの会社は帰国子女のボンボンが多いから衝撃を受けた。自動販売機で飲み物を買う人たち、お昼休みに社員食堂ではなくレストランに行く人たち、最新のiPhoneやゲームを持っている人たち。そして、休暇になるとハワイや東南アジアに飛んでいく人たち。

彼らに育った環境を聞いてみると、とても同じ国で生まれ育ったとは思えない。いや、帰国子女だからそもそも外国育ちか。でも東京育ちの人たちだってそうである。何なら、地方出身者だってあまりに金銭感覚が違う。

 

 

僕は会社員として、上述したような人々とはけっこう違う生活をしている。

彼らが飲み会に行っている間に、僕は勉強をしている。

彼らが旅行をしている間に、僕は副業をしている。

彼らがゲームをしている間に、僕は河川敷を走っている。

そして彼らが会社で働いている間、僕も会社で働いている。

 

ただ、これも今だけである。全部、今だけ。

頑張るのは20代後半の5年間だけ。それだけ頑張ったら、30歳から先はもう"凪"である。

「10代、20代といろいろ大変だったなぁ」というのを温泉にでも入りながら回顧していることだろう。その頃には刺青を入れているか、じゃあ海外のジャグジーということで。

 

はたして4年後の30歳になる頃には、どこまで行っているだろうか。

経済的な自由は少なくとも得られている。僕は年収100万円あれば健康で文化的な最低限度の生活ができるし、年収200万円あれば幸せになれる。つまりFIREでいうと資産4000万円あれば達成できるし、会社の役員報酬を200万円出せばそれでも達成できる。もちろんその2つで折半することも可能だし、まあそれ以外にも方法はいろいろある。

職業選択の自由。つまりそもそも働くか働かないか、労働をするかしないかの自由。

住居選択の自由。どの国に何ヶ月住んで、次はどこに行くか。どんなビザを取得するかの自由。

時間配分の自由。朝は何時に起きて、一日24時間のうち何時間を仕事に充てるか。運動をどれだけやって、散歩をどれだけするか。天気が良ければ山に登って、雨が降っていればビリヤードでもするか、それとも映画でもつくるかを自分で決める自由。

そのあたりの自由を勝ち取り、そんな生活が日常になるのが30歳だろう。

 

30歳のときに35歳までの5年間で何をするかは決める。

2つめの修士号をこの5年のなかで取りたいなとは思う。それから会社や事業の売却と、次の会社の構想を練っているかもしれない。もしくは結婚して子どもができて、人生プランが根底から覆るのも楽しそうではある。あらゆる連絡手段を閉ざして「何かあったら家のインターホン鳴らしてくれ」みたいな隠遁生活をしているかもしれないし、世界2周目の途中でどこかの国に沈没しているかもしれない。

逆に、35歳にもなって東京で会社員をやっている未来は微塵も描けない。転職しようが、昇進しようが、週休3日になろうが、リモートや時短勤務になろうが、会社員という時点で同じ。なぜ会社員がダメなのかは、今の会社を退職するときにまた記事にまとめる。とりあえず会社員は無理。

 

とにかく、25歳の今日という日を微分してみても、30歳はその延長にはないし、35歳にいたっては別の次元にある。

今日を微分して将来が導けるのは、現状維持をしている人たちだけである。

 

上昇志向でぶち上げていこうぜ。ではでは。