ヤマダイスキーの旅日記

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大学生のうちにやっておくべきこと その5

大学生のうちにやっておくべきことシリーズとして、まず「絶対に」やっておくべきことを解説してきた。ここからは「できるだけ」やっておくべきこと、すなわち社会人になってから挽回することも可能だけど、大学生までに済ませておくと人生が変わることについて書いていく。具体的にリストアップすると、勉強、オシャレ、価値観の確立、人脈、プチ起業、この5つ。

 

まず勉強。これはほかの人もけっこう言っているが、時間があるうちに精一杯勉強しておいたほうがいい。なにも学歴フィルターで有利になるとか、資格を取っておくと昇格要件を満たせるとか、英語やプログラミングができると仕事の幅が広がるとか、そんなちんけなな話ではない。まぁそれはそれで一理あるのかもしれないが、勉強で大事なのは「本質をとらえる力」「情報を整理して分析する力」「自分で掲げた目標に向かってモチベを保ちつつ挑む力」「まったく新しい分野を体系的に学ぶ力」とかそういったこと。

 

正直いくら社会人は時間がないからといって、実務で必要なことを勉強するくらいの時間はある。というかオフィスアワーで実際に仕事をしながらスキルアップできる。それより大事なのは、学び方を学ぶというか、論理的思考力を鍛えるというか、WhatよりHow toの側面。そしてこれを習得する方法として、勉強以外にはあまり思いつかない。

 

実際に何を勉強するべきかについては、その人のやりたい分野でいいと思う。個人的なオススメは英語と簿記とPythonだけど、さらに個人的な話をすると、不合格だったとはいえ気象予報士試験の勉強をしたことは役に立ったし、かじる程度とはいえフランス語や文化人類学ユダヤ教について勉強したのはとても良かった。なお大学には一般教養科目とかいうのがあって「専門以外にもいろいろ教養を深めてね」なんて趣旨らしいが、僕は好きではない。単位が絡むとどうしても学問が不純になる。自分がやりたい分野を自分で探求したい。

 

勉強についての話が長くなってしまったが、次は短くまとめよう。ファッション。これについて僕に語る資格はあるまい。だけど髪のセットの仕方とか、染めてみるとか、ヒゲ脱毛とか美容とか、それから洋服や靴やバッグの選び方に至るまで、大学生のうちにいろいろ試しておくべきだと思う。社会人になったらビジネスカジュアルとかフォーマルとか、脱個性的な服装が求められるが、それでもある程度センスを磨いておかないと厳しいものがある。京大生の苦手分野な気がするが、「できるだけ」やっておくとよい。

 

次の2つもまとめて説明しよう。「価値観の確立」とは、自分が何をしているときに幸せを感じて、月に何万円あれば文化的な最低限の生活ができて、仕事を選ぶうえで何を最優先の条件とするのか、その他もろもろ人生についての指針を決めること。その判断をする上で欠かせないのが、さまざまな人に会っておくこと。つまり「人脈」である。

 

僕でいうと、自分が健康(適度な睡眠、食事、運動)であり、仲間(友人、家族、同僚、同志)と日常的に体験を共有することができれば幸せ。キルギスやトルコに移住するつもりなので、月に10万円もあれば文化的で高水準な生活ができる。仕事を選ぶ際の優先順位は、若いうちは資産形成とスキルアップのために高年収・多忙な仕事、次に自分くらいしか飛び込まないような危険地域でのオペレーション、それらと並行して自分の会社を立ち上げる、最後はそれらの経験の再生産として若者の支援とか作品作りとかをする。もっと詳細に決めてはいるが、とにかく自分の人生である、自分で納得がいくまで考え抜いて設計するべし。

 

そのために必要なのが人脈。ちょっとワードチョイスが微妙だが、つまり自分と同質な人ばかりに会ってはいけない。大学の同期というものは、同程度の学力、同程度の家庭環境、たいてい同じ国籍(日本人)、同程度の知識と人生経験、普段の生活スタイルや生活圏もほぼ同じ、そんな人たちである。一緒に遊ぶにはこれ以上ないほど好条件だが、しかし人生を設計するための検討材料としては物足りない。ここで僕の持論を一つ。

「異質な人々が接触するためには、恵まれた人間がまず行動しなければいけない」

例えば日本人とインド人はかなり異質である。日本人とインド人が接触するためには、相対的にお金持ちの日本人がインドを訪れるほうが、逆にインド人が日本に来るより圧倒的に容易である。これは京大生と西成のホームレス、若者とおじいちゃん、健常者と障碍者、などの比較でも同様である。あなたがいくら貧乏学生であったとしても、さらに貧しい人々がいる。あなたは行動しようと思えば今すぐ別ブラウザを開いて列車や飛行機のチケットが買えるだろうが、世の中にはPCを持っていない人がかなりいて、列車や飛行機のチケットなんて窓口に行かないと買えないという人も実は少なくない。

 

異質な世界に飛び込み、いろんな人生のケーススタディーを見聞きして、それから人生を設計すること。これは大学生のうちにできるだけやっておくべき。

 

そして最後にプチ起業のすすめ。これは特に「お金を稼ぐ=誰かに雇われる」という固定概念にとらわれている大学生がやるべき。時間の切り売りではなく、価値を売る経験をするべき。アルバイトで3時間3,000円を稼ぐより、100円のnoteを3人に売ったほうが価値があるように思う。いや、もちろん金銭的価値でいうと前者のほうが大きいんだけど、大学生のうちにやっておくべきこととしては後者。まぁ僕だったら両方を合体させて、やばそうなアルバイトに潜入してみてnoteで体験談を書いて売りさばくかもな。

 

とにかく絶対に「お金が欲しい。よし、バイトしよう」「大学を卒業した。よし、就職しよう」なんて短絡的に考えてはいけない。もっと選択肢は無数にあるし、それらを吟味したうえで判断するべきである。

 

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