ヤマダイスキーの旅日記

アウトドア全般、海外移住、資格試験、ウェブ開発などの話をします

イランはすごいぜっていう話。

イランはすごい。マジですごい。みんなにもぜひ行ってほしいけど、ビザが大変だし日本からは遠いし実際難しいだろう。だから僕がイランのすごさをここでちょっとだけ紹介していく。 

【その1 人々】

イランの人々はめっちゃ優しい。もはや優しすぎる。

中央アジアでも地元の人は基本的にめっちゃ優しかったけど、客引きとかいう外国人からお金をむしり取ろうとしてくる人間は一定数存在した。そもそも僕にはインド旅行以来、

 

・客引きは外国人のことを「つかんでゆすればお金が出てくるATM」だと思っている
・タクシーの運転手とは血みどろ殴り合いの値段交渉をするもの
・お店の人がいう「ちょっと見ていけ」は意訳すると「買うまで絶対に店から出さない」
ムスリムといえども詐欺師は詐欺師であり、死後の地獄より目先の利益を優先する

 

このような先入観ができてしまっていて、実際のところ今でもこれはある程度正しいと思っている。だけどイランは例外だった。

 

・客引きといえど、まずは外国人ウェルカムの精神
・タクシーの運転手はほぼ適正価格を出してくる。バスや鉄道は公定価格
・お店の人がいう「ちょっと見ていけ」は本当にイランの文化を見てほしいということ
・イランのムスリムはちゃんとしたムスリム

 

こんな感じだった。日本人が海外に行くとあまりに感覚が違いすぎてカモにされるという話はよく聞くけど、イラン人が海外旅行しても感覚が違いすぎて騙されそう。もっともイランのパスポートと賃金水準でどこまで外国に行けるのかはよく分からない。

 

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「英語の練習をしたい」とか言って頼んでもいないのにガイドを始め、「あぁこれは最後にチップをせがんでくるケースかな」とか思っていたら「ちょっと本屋に行かなきゃ、じゃあね!」とかって去っていった。ただ単に善良なだけだった。

 

【その2 物価】

イランの通貨はとても複雑で、到着して3日くらいは本当に理解不能だった。しかも出国して3日も経つと思い出そうとしてもよく分からなくなる。そのレベルで意味不明。がんばって説明していこう。

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紙幣はヨレヨレ

一番高額な紙幣は500,000リアル紙幣である。

 

しかしイランの人々は「リアル」ではなく、ゼロを1つ減らしたトマムという呼称を使う。つまり500,000リアル紙幣とは50,000トマム紙幣のこと。

そしてゼロを1つ減らしたうえに、さらにゼロを3つ減らしてくる。だから50,000トマム紙幣のことは「50」とだけ言ってくる。以下「」で囲った数字nは、n×10^4[リアル]を表すものとする。

 

この「50」というのがどれほどの価値なのか説明しよう。僕が入国した時点で100ドルは1,350,000リアルに両替された。もちろん闇マーケットでいくつか聞きまわった結果のレートがこれである。この数日前にトランプ大統領がイランとの核合意で揉めたため、レートが1日で10%ほども下落していたらしい。それ以前は100ドルが1,450,000リアルだったとか。ちなみに50ドルとか20ドルとか少額紙幣になるともっとレートは悪い。

 

さらに調べてみると、去年の公定レートだと100ドルが42,000リアルとか50,000リアルとかに両替されていたらしい(幅がすでにすごい)。それが30倍くらいの額に増えている。ものすごいインフレである。

深刻化するイランの人々の暮らし-米国による「最強」制裁の影響-- 記事詳細|Infoseekニュース

 

とにかく、そのレートから計算していくと現地の人がいう「50」とは3.7ドルのこと。別の言い方をすると、現地の人がいう「1」を8.2倍くらいすると日本円になる。

 

水1.5Lは「2」か「3」、つまり17円から25円くらい。もしくは英語が話せる人ならちゃんと「2,000トマム」とか言ってくれる。食事をすると「27」とか「32」とかそのくらい。250円だから安いといえば安いけど、さんざん経済制裁を食らってインフレしている割には物価は崩落していない。というかもう感覚がパッと分からない。

 

なおタジキスタンで会ったドイツ人によるとガソリンは1Lが3セント相当だったらしいし、油関連については物価が崩壊している。水の1/5の値段だ。産油国すげぇ。ちなみに隣国のトルクメニスタンアゼルバイジャン産油国ではあるが、ガソリンは1Lで30~50円くらいみたいだ。

 

 

さて、ここまでの説明でなんとなくでも納得できたならその時点ですごいんだが、納得できなかった人をさらに困惑させるようなことをイラン人はやってきた。

 

まず、一番大事なことを実はここまで書いてきていない。なんと「イランでは算用数字ではなくアラビア数字を使う」のである。ここまで0とか1とか書いてきたけど、それがイランではまったく違う・とかノとかになる。紙幣を裏返すと算用数字も書いてあるけど、スーパーの値札とかは全部アラビア数字で書いてある。読めない。

 

そしてあろうことか、僕が外国人だからかあえて「トマム」ではなく「リアル」で表示してきたことがある。ちょっと水とパンを買っただけなのに「6,000(50円くらい)」じゃなくて「60,000(500円くらい)」というのを電卓で打って見せてきた。打ち間違いではなさそう。あと何回か僕がレジのスクリーンで値段を確認することがあったけど、そこにはリアルで表示されていた。

 

次に「1」より小さい額について。そもそも「1」とは8円くらいなので基本的にそれより小さい額を使う機会はないんだけど、メトロの料金は「1,200トマム」つまり「1,2」だったのでお釣りが出てきた。コインの額面はトマムではなくリアルなので「1000」「5000」というのをコインに彫り出してある。

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あとはさっきの写真を見れば分かるけど、「50」と「5」、「10」と「1」の紙幣のデザインが似ている。というか色がそれぞれ水色系統と薄緑色系統で似せてある。暗い路地でパッと見ても判別不能


【その3 観光】

イランの観光資源はすごい。

僕は日本にいるとき「イランといえばイスファハンかな」というレベルの知識しかなかったけど、どうやらイスファハン以外にもシラズとかヤズドからタブリーズとか、国内のあちこちに長い歴史を誇る都市があるようだ。

現地の人は自分達が外国と政治的に揉めていることを自覚しているが、同時に自分達の国の持つ歴史や文化の価値も自覚している。観光地を歩いていても客引きは「ちょっと見ていけよ、イランについて説明してやるよ」と言ってきて、実際そのまんま説明だけしてくれて「じゃあな!」と解放してくれる。

というか観光については文字で説明するより写真を見せたほうが早そう。

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カシャン。散歩してたら道端にこういうのがあちこちにある。

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イスファハン。現地の人にとっては憩いの場所というか散歩コースになっている。

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同じくイスファハン。さすがに「世界の半分」はちょっと言いすぎだけど、公園としての完成度は高い。

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テヘラン駅。スマホを向けるとタクシーの運ちゃんが笑顔でポーズを取ってくれる。

 

【その4 イラン渡航歴】

イランに入国するとアメリカの入国が難しくなる。イラン以外にもイラクスーダン、シリアへの渡航歴があるとESTAではなくビザが必要となる。

 

イランの入国審査はけっこう変わっていたので最後に軽く紹介しておこう。

 

そもそもイランにはトルクメニスタンから陸路で入国した。アシガバッドの宿で会ったポルトガル人のカップルがちょうど同じタイミングと同じルートで移動する予定だったので同一行動を取ることにしたんだけど、彼らは入国審査でほぼスルーのようだった。

 

僕については、入国時に別紙を渡されて、そこに指でスタンプを押していくというアナログな記録の仕方をされた。入国も出国もスタンプは事前に印刷していたイランのビザに押されたのでパスポートを見ても入国歴は分からないけど、アメリカ入国のときには正直に申告したほうが良さそう。

 

あとアメリカとイランの関係はここ最近とくに険悪になっていて、ビザを取ってもアメリカに入国できるかはちょっと不明。

 

 

中国、インド、イランが経済協力圏を構築したらどうなるか

 

※大学の成績などとはまったく関係のないあくまで趣味としてのレポートです。甘い部分がいくつもありますがご容赦ください。
※この構想は完全なるフィクションです。今のところこの動きはないようです。

 

要旨

中国、インド、イランは地理的に近く、この3ヶ国が経済協力圏を構築した場合にどのような事態が起きるのか想定してみた。そもそも現時点でそれぞれ2ヶ国間の国際関係はおおむね良好であり、関税の撤廃も含めた貿易協定やインフラ整備など経済協力の流れもある。今後この3ヶ国で経済協力圏が形成された場合、その周辺国も様々なメリット・デメリットを受けることになるだろう。

 

1、前提知識など

アメリカとイランは核合意で揉めており、アメリカと中国はファーウェイ問題で揉めている。アメリカとインドは友好国と言われるが、インドはイランや中国と敵対しているわけではない。

「日本・中国・トルコ・韓国・インドは、各国に対してイラン産石油の輸入を禁止させようとするアメリカの方針に異を唱えている。」

http://parstoday.com/ja/news/iran-i52823

「欧州も核合意を継続する意向。」

欧州はイラン核合意を堅持=ドイツ外相 - ロイターニュース - 国際:朝日新聞デジタル

「そもそもイランの核合意とは、イランが核開発を中止する見返りとして各国が経済制裁を解除するもの。」

アメリカのイラン核合意離脱って、結局どういうこと? | POTETO Media

実際にこの3ヶ国の経済協力圏を構想とした文献は見当たらなかったため、これ以降は「アジア経済協力圏(AEC)」と呼称する。

 

2、2国間の国際関係


2.1、中国とインド

この2カ国で人口の世界1位を争っているわけだが、カシミール地方を巡って緊張状態が続いており、1962年には直接衝突したこともある。

 

そもそも経済規模では中国がインドを圧倒していて、中国製の工業製品が貿易摩擦を引き起こしている。中国製の電子機器にスパイウェアが搭載されている疑惑などもあったが、そのつどインド政府はセーフガードやアンチダンピング措置を講じてきた。

 

また中国は一帯一路の一環として中国・パキスタン経済回廊(CPEC)を掲げており、インドと仲の悪いパキスタンに多額の支援をしている。

 

逆にインドも、ダライラマ14世の亡命受け入れなど中国への対抗措置を取っており、またインドの核開発も中国にとって脅威といえる。

 

このような問題を抱えながらも、インドにとって中国は最大の貿易相手国であり、中国企業にとっても巨大で成長率の高いインド市場は魅力的である。

 “情報機器大手ファーウェイ(華為技術)がインド・バンガロールに中国以外では世界最大となる開発センターを開設した。世界最大の鉄道車両メーカーで、ムンバイ・メトロ(都市高速鉄道)の車両納入の実績もある中国中車(CRRC)は、西部マハラシュトラ州への工場建設を表明してインド政府を喜ばせた。家電大手のハイアール(海爾集団)は11月、同州にある工場の拡張投資を終え、主力の洗濯機だけでなくエアコンや液晶テレビ用パネルなどに生産品種を広げる計画。”

 

“インドでは2017年末の時点で1年に2億5000万台以上の携帯端末が売れていて、その半分以上は中国製である。そもそも携帯電話の基地局を設営しているのはほとんどが中国企業である。”

中国とインド「嫌い合う二大国」が本気でケンカしない理由(山田 剛) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

 

インドの第2次5ヶ年計画において、最重要課題はアメリカとの関係ではなく中国との関係、特に経済協力である。インドの周辺国家も中国との関係性を慎重に見極めようとしている。

Modi 2.0 and India’s Complex Relationship With China | The Diplomat

 

2.2、中国とイラン

中国政府とイラン政府は、原子力分野や貿易分野での協力を強化することで合意した。

中国とイラン、協力強化で合意 習主席が大統領らと会談 - ロイター

 

“中国は今まであまり積極的に中東に関与してこなかったが、米国の影響力が低下する中、そのプレゼンスを高めようとしている。中国外務省は「わが国は欧米諸国とは異なり、中東で紛争に直接関与したことがない。それだけに、公平な和平交渉が可能となる」と発言し、中立的な立場を取ろうとしている。”

中東でプレゼンスを高める中国、「一帯一路」構想実現へ | Platnews

 

(全然読めていないですがこんなレポートもありました)

https://www.rand.org/content/dam/rand/pubs/occasional_papers/2012/RAND_OP351.pdf

 

2.3、インドとイラン

インドはアメリカとの関係を強化しつつも、イランとの長年のつきあいも健在であり、両国とのバランスの取り方に苦労している。

A Fine Balance: India Walks a Tightrope between Iran and the United States - ScienceDirect

 

インドは原油の12%をイランから輸入していて、インドの国営精油所もイラン原油仕様になっており、エネルギー面での依存度が高い。また中国の一帯一路に対抗してイラン、トルクメニスタンカザフスタン、ロシアを鉄道で結ぶ「南北回廊」の計画もある。さらにインド国内のシーア派人口はイランに次いで世界2位である。

対イラン制裁に消極的なインド 米国への反論 WEDGE Infinity(ウェッジ)

 

インドとイランは貿易協定(PTA)により、インド産の農産物やイラン産の石油・肥料・薬品にはお互いに関税をかけない、もしくは大幅に減額することになった。

India Iran trade: India, Iran may hold next round of negotiations for trade agreement in May

 

3、3ヶ国を合計したデータ

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(世界銀行) World Bank Open Data | Data
(外務省) 欧州連合(EU) 概況 | 外務省
(外務省) ASEAN(東南アジア諸国連合)概況 | 外務省

NAFTA - North American Free Trade Agreement 2019 | countryeconomy.com

 

人口とGDPだけで経済圏の規模を正確に比較することはできないが、AECは他の地域に比べて人口が突出しており、総GDPEUに匹敵するほどの規模である。

なお中国、インド、イラン、EUのデータは2017年、NAFTAのデータについては年が不明、ASEANは2016年。

 

4、想定される障壁

2国間ですでに抱えている問題については割愛する。

4.1、言語

中国では中国語(北京語/普通語)、インドではヒンディー語と英語、イランではペルシャ語アラビア語が主に使われている。現時点ではビジネス分野で問題ないレベルにお互いが英語を話せる程度かもしれないが、今後翻訳機器の発達により言語の壁は大幅に取り払われるだろう。逆に言語の壁があるからこそ「どの言語でも使える/言語を必要としない製品・システム」が生まれる可能性がある。

 

4.2、宗教

中国は共産党政権のため宗教に寛容ではない。インドではヒンドゥー教。イランはイスラム教のシーア派が国民の多数を占めている。こちらも「お互いの宗教/無宗教を認める」というのは最低ラインとして、「どの宗教/無宗教でも受け入れられる製品・システム」を目指すべきかもしれない。

 

4.3、スケールの違い

中国は人口が10億人を超え、GDPも12兆ドルを超えている。インドも人口は10億人を超えてはいるが、経済的にはまだ発展途上にある。イランは人口が8千万人ほどで、経済規模も他の2国に比べると小さい。EUではイタリアやギリシャの抱える債務をドイツやイギリスが負担するような構図になってしまったが、AEUもこの域内の不均衡を抱えそうであり、その対応が必要となる。

 

5、想定されるメリット

一般的に「先進国」といわれる北米やヨーロッパに対抗する経済圏としての価値は高い。特にBRICsと呼ばれる5ヶ国のうち、インドと中国が関税撤廃などの貿易協定を結ぶことは、その経済規模と成長率を考えるとインパクトが大きい。

また対アメリカを共通項とする中国とイランは、軍事や通信分野などで協力してもおかしくない。比較的ドメスティックな成長をしてきた中国企業にとって、インドやイランの市場は開放されれば非常に魅力的であろう。

6、周辺地域への影響

具体的な周辺地域とは、ミャンマーブータン、ネパール、パキスタンアフガニスタン、そして中央アジア諸国を指す。日本、韓国、ロシア、カフカス諸国、中近東、東南アジア、スリランカなども広い範囲では周辺地域と言える。この3ヶ国の協力体制ができれば、陸路での物流、ひいてはそのインフラ整備がより活発になる。

 

すでにパキスタンについては中国の一帯一路、インドの南北回廊の現場となっており、多額の投資がなされている。またアフガニスタンもインドとイランの中継地点になりうるため。治安維持の強化があるかもしれない。実際にこの経済圏にどこまで関与するかは各国の選択になるが、巨大な供給源と巨大な市場が開かれることになる。

 

もちろんこれは単純に朗報とはいえず、自国の小さな市場で完結させているところを突然巨大な経済システムが飲み込む、というような事態も起こりうる。

 

そもそもこの経済圏はおもに中国、インド、イランの3ヶ国のメリットを重視して設計されたものであり、いくつかの周辺国にとっては脅威になるかもしれない。

 

旅を終わらせることにした。

世界一周を短縮して1年で終わらせることにした。


もともと1年半の予定だったけど、それを延長して1年9ヶ月にするのか、それとも今のタイミングならまだ1年の周回遅れで大学に合流できるからするか、という簡単にいうと「延長するか短縮するか」が判断のポイントだった。

 

結果として短縮を決定した理由は大きく以下の6つある。

 
・体調不良

特に病気やケガをしていて世界一周の継続が困難になったというものではない。だけど思い返してみると、留学が終わった18年7月から今に至るまでずっと体調が万全じゃない。なんというか、自分の体力や気力のキャパのうち60%までしか発揮できていない感覚というか、どこか常にエネルギー不足な状態である。具体的な症状もいくつかあるけど、まぁそれはここでは書かない。これが日本に住めば解消されるのかというとちょっと疑問なところだけど、ともあれそんな状況で世界一周を続けていても楽しめない。

 

・資金不足というか金銭感覚

体調不良の原因の1つはこれだと思う。もちろん1年半の世界一周の計画を立てた時点で資金繰りのメドが立っていたことはそうだけど、それは主に旅の終盤でイギリスやアメリカやオーストリアで働くことを想定していたからだった。すごく大まかな具体例でいうと、総出費は150万円くらい、総収入は100万円くらいを想定していた。


だけど1年半の旅を150万円で抑えるのはそれなりに大変だし、そもそも「出費を抑えなきゃ」という感覚は常に精神的な重荷になる。とりあえずここまでの旅程のペースでこのままいけば達成できそうなんだけど、いやこれって「達成」とかなのか?という思いがある。


そもそも就職すれば初年収500万円とかも狙えるのに、僕はなぜ今こんな額で苦労しているんだ?という思いがある。

 

・第2回世界一周の計画

だから、とりあえず今はさっさと卒業してさっさと就職して、活動資金を貯めてからまた2回目の世界一周を始めればいいかなと思うに至った。それが10年後なのか30年後なのかは分からないけど、やっぱ2回目をやりたい。


第2回では今回の反省を活かすというか、今回の旅をグレードアップしようと思う。例えば移動手段をバイクにするとか、都市を線でつなぐだけではなく国全体を面でまわるようにするとか、中国語以外にも言語を習得するとか、渡航困難な国・地域にも独自のコネと情報網で入り込むとか、そういうこと。


ルートや日程は今考えても仕方がないので考えない。だけど中近東とか中米とかがメインかなぁ。ポルトガルからシンガポールまでバイクで走破っていうのもいいと思う。やってる人けっこういるけど。


あとついでに、もう「一周」にこだわらなくていいんじゃないかなと思う。日本語として「世界一周」という使い勝手のいい単語があるために「太平洋と大西洋を同一方向に横断して一周」という概念がつきまとうけど、例えば英語の”travel around the world”の”around”には別に球体をぐるりと一周するだけじゃなくて「グルグル動き回る」というニュアンスがある。行きたいところに行けばそれでいいと思う。

 

・延長した場合に起きていたこと

なんで延長しないか、ということについてもうちょっと書き足す。


そもそも日本は物価がえげつなく高い。京都で大学生をしていたら学費と家賃だけで年100万円が飛んでいく。それだけあれば実際に世界一周できてしまう。


もし1年半で帰国したら研究室配属のため残りの半年間を日本で過ごさないといけない。いや1年半で復学してもいいんだけど、それだと半期分の学費が加算されてしまう。意外と単位には苦労していないから、在籍期間を延ばさなくても卒業できる。


だったらその半年間を海外でワーホリでもして過ごせばいいかな、というのが延長案のポイントだったけど、ワーホリするよりも就職したほうが稼ぎがいい。それに僕にとってワーホリはそこまで「経験」にはならない。だからいいやと思った。

 

・やっぱり国連職員になりたいな、と思った

これがどうして短縮案の理由になるのか分からない人も多いかもしれない。


そもそも国連職員になるには「修士号」「2年以上の関連する職務経験」が必要とされる。
実際に応募する方法にはいくつかあるけど、そのなかで一番倍率が低いのがJPO試験という日本人のみを対象とした採用枠である。このJPOには「32歳以下」という応募基準がある。何年か働いて、大学院に行って、受かるまで何年か応募して、というのを32歳までに終わらせるためには、それまで1年もムダにしたくない。イギリスの大学院にいけば1年で修士が取れるけど留学中にそばで修士課程の友人たちを見ていて「あぁ大変そうだな、これならアメリカで2年かけて取った方がよさそう」と思ったのもある。

 

で、そもそもなんでやっぱり国連職員になりたいと思ったかという質問に戻る。
もともと高校生のときからなりたいなとは思っていたけど、今回北朝鮮やイランに渡航してみて、あぁやっぱりこういう場所で働いてみたいなと思ったというのが率直な気持ち。アフガニスタンとかベネズエラとか南スーダンとか、企業に勤めていたらそんなところに赴任することはあまりないだろう。そこで活動しているNGOも多いけど、それはまた国連の次に行けばいいかもと思う。


なんというか、自分にしかできない仕事がしたい。それはつまり「情報収集・状況分析能力」「多言語での交渉能力」「専門的な国際政治に関する知識」などが求められる仕事。国連はそうじゃないかと思う。


だけど働いている人の話を聞くと、ずいぶん官僚チックな組織だとか、国際関係がスタッフの人間関係に反映されるとか、あれこれ闇も深いようなのでこれを一生の仕事にすることはないかなと思う。いやそもそも1回の人生なんだからいろんな仕事をやってみたほうが良くない?というのが僕の考え。

 

国連って入ろうと思ってもすぐに入れるものじゃないし、修士号を取ってからJPOで採用されるまでとか、JPO職員から正規職員になるまでとか、そういうギャップ期間でさっきの2回目の長旅をぶち込もうかと思う。

 

・今回の旅に満足した

旅とは自由なものである。


誰のために旅をしているわけでもないし、自分が行きたいところに行き、もういいかなと思ったらやめればいい。また行きたくなったらまた行けばいい。やってみないと分からないことなんて山ほどあるから、最初に立てた計画なんて変更するのが当たり前である。

 

僕は旅が好きだなと思う。じゃなかったら1年どころか3ヶ月も続かない。


実際、ウズベキスタンシンガポール人に会ったけど「旅を初めて3ヶ月、もうしんどくなったから帰る」みたいなことを言っていた。旅には向き不向きなんてないと思うけど、情熱がないと続くものではない。

 

そもそもこの旅のメインは「ユーラシア横断」というか、もっと言うと僕はアジア大好き人間だからアジアをとにかく巡ろうというのが趣旨だった。結果としてそれはちゃんと達成できたし、これ以降で予定していた南北アメリカオセアニアは単なるおまけに過ぎない。おまけに半年も使うのはもったいない。

 

なんというか、次があるから今回はこの程度で終わらせておくか、という気分になった。

 

このあとはとりあえずヨーロッパを自転車で2ヶ月かけて横断して、イギリスで旧友に会って、そこから北米に飛んでアメリカ入国チャレンジをして、10月に復学しようと思う。

男女平等とは何か

男女平等とは何だろうか。

 

男性と女性というのは生物学的に違うものである。X染色体とY染色体の両方を有するなら男性、X染色体のみを有するなら女性、というのが定義のようだが、それはもっと身体的な差異として表れている。

 

一般的には
「男性のほうが筋肉がある」
「男性は妊娠できない」
「男性のほうが空間認識能力が高く、女性のほうがコミュニケーション能力が高い」
このようなことが言われる【追加資料1】。具体的な違いを挙げることは本稿の目的ではないのでこのくらいにしておくが、ともあれ男と女は違うものなのに、平等になりうるのだろうか。いや、というより平等を目指すべきなのだろうか。

 


そもそも「平等」には「結果の平等」と「機会の平等」の2種類がある。

 

結果の平等とは


「違う属性であっても同じだけのメリット・デメリットを受けること」
「属性によらず同じ権利と義務を持つこと」
「そろっていることが大事」


こういったことであり、機会の平等とは


「違う属性であっても同じだけのチャンスを保証されること」
「属性によらず個人としてだけ評価されること」
「そろっていなくてもいい」


こういうことである。

 

ここで「性別」ではなく「属性」としているのは、たとえば人種とか宗教とか年齢とかでも同じ議論だから。また「チャンス」というのは生かすも殺すもその人次第なので、それは利益にも損失にもなりうるし、その絶対値も努力や能力次第である。

 

いくつか例を挙げてみよう。

 

「ケーキを4等分してイチゴも1つずつ乗っけてみんな同じフォークで食べましょうね」というのが結果の平等、「ケーキを大きさバラバラに4つに切ったから、じゃんけんで勝った人から順番に好きなものを選びましょうね」というのが機会の平等。

 

「男性も女性も大卒の初任給は25万円ですよ」というのが結果の平等、「男性でも女性でも一生懸命働いていたら年収は最大で毎年100万円ずつアップしますよ。ただし怠けていたら給料はそのままですよ」というのが機会の平等。

 

「この授業では男子も女子も10kmを走りなさい」というのが結果の平等、「毎年春に開催されるこのマラソン大会には男性でも女性でも参加できます」というのが機会の平等。

 

「男性も女性も毎日10時間は社会に奉仕しなさい」というのが結果の平等、「男性も女性も、自分の持つ能力を発揮する方法は自由に選択できますよ」というのが機会の平等。

 

もう少し判別しにくい例もある。

 

日本国憲法24条や民法2条には「両性の本質的平等」というワードが出てくるが、これは「同じ権利と義務を有すること」つまり「結果の平等」となるだろうか。だけどここでいう「権利」には職業選択権とか居住権とか、チャンスという意味での権利も含まれているようである。だから「機会の平等」という側面もある。

 

なお日本国憲法の14条では「すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。」と述べているが、こちらはほぼそのままの「機会の平等」であろう。

 


「結果の平等」と「機会の平等」は普通そこまで厳密に使い分けられているわけではない。ただし男女平等において、このどちらを目指すのかはかなり重要なことであろう。男性も女性も納得できるような平等とはいったいどちらなのだろうか。

 

そもそもこの二項対立は「社会主義と資本主義」「日本の個別所得補償とEUの共通農業政策」などと通じる部分もあって、どちらが好ましいと簡単に決めることはできない。どちらにも強みがあるから、状況に応じて組み合わせるのが最適解になるのかもしれない。

 

ちなみに「結果の平等」と「機会の平等」のどちらを選択するべきか構成員で相談して決定できるなら、そもそもその時点である程度は「機会の平等」が実現されている気がする。

 


やや話を戻すようだが、男女における平等についての議論がややこしいのは、男女が交換不可能なまでに違うからである。逆に男性だろうが女性だろうが共通して持っている特徴で考えるなら、この平等論は実に簡単だ。ケーキは好き嫌いこそあれ、それを食べるときに性別をうんぬん考える必要がない。みんなで同じものを食べるか、それとも競争するか。

 

選抜プロセスにまったくメンバーの属性が影響を及ぼさないとき、なんなら抽象化された「人数」として扱われるとき、はじめて数学的に完璧な平等が生まれる。

 


「男女平等」で目指すべきなのは「結果の平等」なのか「機会の平等」なのか、という問いに答えていない。

 

こういう仮定をしてみよう。

 

最高裁判所の裁判官は、15人のうち男女どちらも最低5人はいなければならない」

 

このような条件があったとしよう。この文章をこれ以降は条件Aと呼ぶことにする。この条件Aは「男女平等」と言えるのだろうか。もし言えるのだとしたら、それは結果の平等だろうか、機会の平等だろうか。またこれは「理想的な」男女平等の姿なのだろうか。

 

ちなみにこのような、社会的弱者を優遇する制度のことをアファーマティブアクションというらしい。政治家や企業の管理職のうち何パーセントを女性にしなさい、などという案は既にあちこちで議論されているし、近いうちにどこかで施行されるかもしれない【追加資料2・3・4】。

またこのような議論で登場するワードに「ポリティカル・コレクトネス」がある。略してポリコレ。すごく簡単に説明すると、差別的な表現はやめましょうということ【追加資料5】。

 

ちょっと脱線したが、簡単に答えられるものから答えていこう。

 

もし「結果の平等」が達成されるとしたら、それは「男性8人と女性7人」「男性7人と女性8人」を交互に繰り返す、もしくは日本国民は平均寿命の違いにより女性のほうがちょっと多いので「男性7人と女性8人」とする、こういうことである。つまり条件Aは結果の平等とはいえない。

 

次に「機会の平等」はどうだろうか。これについては、条件Aは平等を保障しているわけではないけど、平等を阻害しているわけでもない。そもそも条件Aでいう「機会」とは「最高裁判所の裁判官になる資格を有すること」である。「男性しか裁判官になれない」などと述べているわけではないが、「男性でも女性でも同じくらい裁判官になる機会がある」と言い切るにはちょっと現状を踏まえていない。

 

調べてみると、今のところ最高裁判所の裁判官は15人のうち14人を男性が占めているようだ【追加資料6】。まだまだ前例も少なく、女性が容易に進出できる状況とは言えない。それをを打開するための過渡的な案としてであれば、クオーター制などの導入も検討されるべきかもしれない。

 

結論を言うと、条件Aの理想的な記述としては


最高裁判所の裁判官は選ばれるとき、その性別を考慮されることはまったくない」


こんなところだろう。それがたとえ「男性15人」であっても、「女性15人」であっても、性別をまったく考慮されずに選ばれたなら平等と言える。そしてこれは機会の平等である。

 


こういう文章の結論としてよく述べられるのは、「男女」「人種」「宗教」「年齢」「言語」「家庭環境」これらの属性のいずれにも関わらず "個人として" 自己実現するチャンスを与えられる社会こそ理想なのである、ということだ。「結果の平等」より「機会の平等」を目指すべきという姿勢には賛同できるが、少し反論したい部分もある。

 

卑近な例だが、僕の場合なら「男」で「日本人」で「イスラム教が好きだけど仏教と神道を軽めに信仰」していて「21歳」で「日本語」を話し「4人兄弟の末っ子として北海道で育った」というすべてが「個人」のアイデンティティを形成しているのであるから、完全に属性を排除して個人として判断することなんて不可能だと思っている。

 

男女の違いをどちらかにとっての手錠や足枷にするのではなく、かといって男女の違いをまったく忘れ去るわけではない。そもそも男女は違うものなんだから、その違いをうまく使えばいいじゃないかと思う。完全なる平等なんて、人類の多様性の前には実現不可能と言わざるを得ない。

 

 

※お断り。LGBTXについては本稿の議論に含めていません。あしからず。
※お断り。「男女同権」は「男女平等」と同義とし、議論していません。

 

追加資料1

もはや絶望さえ感じる「男と女の違い」13の例:らばQ

追加資料2

アファーマティブアクションとは?例を教育や雇用の面からいくつか挙げて解説 | 世界雑学ノート

追加資料3

アファーマティブ・アクションの例と問題|高校倫理 - Irohabook

追加資料4

アファーマティブアクションの具体例と措置法が抱える問題点 | キャリアパーク[転職]

追加資料5

ポリティカル・コレクトネスから考える、平等と自由の振り子関係 | 20代からの仏教アカデミー

追加資料6

裁判所|最高裁判所の裁判官

 

【Part 4; Bus】Four exciting episodes in Urumqi

 


 
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 【Part 4; Bus】

The next day on 14 March 2019, I took a long distance bus from Urumqi to Almaty.

 

I checked out the hotel at 11:35 and went here first ↓

 

 However, this bus terminal is out of service from 1 February 2019.

 

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The notice says the new bus terminal is next to the Urumqi North Railway Station.

 

 

This building next to the station is the new one.

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gate for the ticket office

 For your information, 

乌鲁木齐 Urumqi 

霍尔果斯 Khorgas 

阿拉木图 Almaty 

 You can show this to the staff.

 

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The ticket price is 440 RMB (70 USD) for an upper seat and 460 RMB for a lower seat. 

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The bus departs at around 19:00 every day. Twice a day in summer if there are many passengers. Most of them are vendors so it takes a long time at customs (or pay an extra charge to skip the check).

 

The bus departed at 18:40 on 14 March. I arrived at Khorgas border the next morning. I've checked at the Chinese immigration from 15:30 to 18:40, then passed the Kazakh immigration at 20:00. I finally arrived at Almaty at 2:00 on 16 March (Chinese time). 

 

If you have money, I recommend you to take a flight.

 

 

【Part 3; Hotel】Four exciting episodes in Urumqi

 


  

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【Part 3; Hotel

Urumqi is located 33 degrees east of Beijing. It’s 21:30 in Beijing time, which means the actual geological time is around 19:30. Anyway, the point is it’s already dark.

 

One of the police officers stopped a taxi and told the driver to go to this hotel. (The actual name is "Aihai Hotel")

 

 

I’m going to a 5-star hotel by taxi. Okay, I’ll try to behave like a rich guy.

 

I arrived at the hotel soon and asked at the reception for a room, but she said it’s full. I guess this time it wasn’t because I’m a foreigner, but it was full. So, I asked her if there’s any other hotel where I could stay, then she showed me the nearest hotel. Again, a 5-star.

 

As I walked there, I couldn’t help thinking “Can I hide and sleep somewhere on the street?”, but the temperature was nearly zero, I needed a good sleep, and no more police. So, I decided again to stay in a hotel.

 

I arrived, I entered, and I checked-in. Finally.

 

That was an amazing room. No need for explanation. Just look at these pictures.

 

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<Breakfast>

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It was 100 USD. Maybe a reasonable price for a 5-star hotel, but too expensive for just 10 hours stay. 10 USD is usually enough for one room in China.

 

Anyway, this is a good experience for sure.

 

It wasn’t an option to extend the stay, so I searched a lot about how to take the bus to Almaty. I wanted to leave China on the next day, however, I only found old and unreliable information.


Besides, I couldn’t find any international hostel either.

 

Nevertheless, I slept very well. Do tomorrow what I can do tomorrow.

 

 


  

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【Part 2; Police】Four exciting episodes in Urumqi

 


  

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【Part 2; Police】

I didn’t know she called whom, but soon 3 policemen showed up…

 

One of them said “护照” with an exaggerated gesture, so I passed him my passport. He confirmed that I’m a Japanese, then said “come” in English. It’s great that he can speak English, at least some words. 

 

I went outside of the security office and found a police car on the street. The policeman opened the door, so I stepped inside with my backpack. Oh, this is perfect.

 
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(I took some pictures but I had to delete them later. I found this on the Internet)

They didn’t say where we were heading, but literally in 20 seconds we arrived at the nearest police station. Did they have to use a police car? Was that a gift for me as a special experience? Thank you in that case.

 

Anyway, this is the very first time in my life that I was captured by the police. Well, I was stopped by the police in England and Japan. I went to a police station once in Japan to report that I lost my key. However, it was my first time to be captured.

 

 

I think I need to make it clear. I didn’t do anything illegal. They took me because I’m a foreigner. 

 

 

I entered the police station. Since I didn’t say any Chinese word so far, they are trying to translate their Chinese to Japanese. I don’t know why but somehow the translation works more accurate in English than in Japanese, however, asking them to translate into English would make the situation complicated, so I didn’t. 

 

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(I took this picture from Wikipedia)

 

They asked me

“why and when did you come here?”

“where are you staying?”

“when will you leave China?”

“where do you go next?”

“do you have any friend or family here?”

“what is your occupation?”

blah blah blah. 

 

So I showed them the train ticket from Beijing to Urumqi and explained that

“I just arrived today”

“I’m just looking for a cheap hotel that I can sleep tonight”

“I’m a student”.

 

To be honest, I wanted to say

"It's already dark outside. Can I sleep here tonight? This must be the safest place in the city, right?"

but I didn't, of course. 

 

 

What actually happened was that when I replied “I came here for travelling”, they said “why?”.

 

 

Why???

 

 

Because I thought this place must be worth visiting. Why did you say why? What is why?

 

 

Anyway, the police officers tried to translate their questions, but they gave up and called someone who can speak Japanese.

 

After answering all the questions that I’ve already answered, the lady on the phone finally said “you can not stay at a local hotel because they don’t have a certification. There’s a 5-star hotel near you so stay there”.

 

That’s not a suggestion but an order by the police

 

 


  

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