2019年5月24日。ウズベキスタンのブハラを出発、ファラップ国境からトルクメニスタンに入国し、トルクメナバットに到着するまでの記録です。
トルクメニスタンは申請した入国予定日にきちんと入国しないといけません。下見がてら前日のうちにブハラのバスターミナルの近くに移動します。ちなみに泊まったのはDaryo Hostelです。ホステルと言いながら個室でした。
ミニバスというかマルシュルートカですね。中央アジアではバスターミナルやタクシー乗り場がカオスになりがちで、怒鳴り合い掴み合いのケンカも珍しくはありません。ここは看板も出ていて素晴らしい。(※この写真は前日に撮影したものです)
ブハラから80kmほど南に「オロット」という街があるようで、とりあえずそこまでは7000スムか8000スムで行けるようです。現地通貨を使い切っていたので1ドル札で払ったんですが、1000スムのお釣りをくれました。(1ドルは8500スムくらい)
朝の9:20にバスが出発して、オロットには10:40くらいに着いたでしょうか。なんでこんなところにこんな街があるの?という感じです。大昔のアメリカ西部にありそうなよく分からない田舎町みたい。ちょっと歩くともう砂漠というか荒野です。
ここから国境までさらに30kmほど。さすがに歩けないので移動手段を探します。ここのタクシーはちょっとしつこいのですが、たまたま「Farap?Turkmenistan?」と聞いて「Yes」と答えてくれたバスがあったので乗り込みます。
が、バスは南ではなく北に爆走していきます。「どっかのバス停で客をもう少し集めてからUターンするのかな?」と思ってすこし様子を見てみますが、どうやらまっすぐブハラに向かっているようです。やれやれ。
周りの客は誰も英語が話せず、僕はウズベク語もロシア語も全然話せず、とりあえずジェスチャーでバスを停車させて道路に飛び降ります。料金を要求してきたらさすがにどついたろうと思ったけど、さすがにそこはスルーでした。
オロットの手前にカラコルという街があるようなので、そこまでの2kmを歩いてからまた移動手段を探します。(写真)
カラコルからオロットまではマルシュルートカで行けたんですが、国境のファラップまではバスがないようです。
※地名が分からなくなってきた人のために確認。北から
ブハラ→カラコル→オロット→ファラップ→トルクメナバット
です。
試しにタクシーに値段を聞いてみたら「40ドル」とかいうアホみたいなぼったくり方をしてきまして、何語で文句を言おうか考えていたらあれよあれよという間に「5ドル」とか落としてきましたが、もうタクシーは嫌いなので日本語で「あばよ」と言って去りました。サービス精神どころか「ニーハオニーハオ」と馬鹿にした口調で言ってくるので終わってますね。
タクシーは料金交渉がメンドウなのでヒッチハイクにします。5分くらいで捕まりました。
が、中央アジアではヒッチハイクでも少額を渡すのがルールらしく、現地人のおじさんとちょっと料金交渉で揉めました。結局30kmを5ドルで乗せてもらいました。おじさんは国境を越えずにUターンしていました。同じ5ドルでもタクシーの運転手に渡すより現地の人に渡した方が気分がいい。
国境審査についてはまぁ予想の範囲内でした。(ここらへんは撮影禁止なので写真はありません)
ウズベキスタンの出国審査場に着いたのは12時前後でしょうか。レギストリツィレ(滞在登録)の紙切れをパラパラっと確認された程度でスムーズに出国。
そこからトルクメニスタンの入国審査場までは鉄条網で区切られた道をしばらく歩きます。長距離トラックが長い列を作って停車していて、ラマダン中だというのに運転手たちがトラックの日陰で堂々と昼食を食べていましたね。
1kmちょっと歩いたでしょうか、ようやくトラックの列が切れたと思ったら謎のチェックオフィスがあり、そこからイミグレのオフィスまでの500mほどは指定のミニバンに乗らないといけないようです。なんか1ドル取られましたが、博物館に展示されてそうなレベルのザ・ソ連みたいな鼠色のおんぼろミニバンだったので入場料だと思って払いました。現地の人は1マナト(1/6ドル)を払っていました。乗ってみるとガソリン臭くていい感じです。ドアも天井もめっちゃ薄いし、配線はむき出しになってるし、逆にこの車で500m以上の距離は走りたくないですね。
ようやく入国審査。めっちゃ荷物を抱えた30人くらいの現地人で税関がパンクしていましたが、なんか外国人というだけで「お前先に行けよ」みたいに優先させてもらえて、2時間くらいで入国審査が済みました。単純に仕事が手作業すぎて遅いんですよね。入国税の14ドルをなかなか受領してもらえず待ちました。パソコン使えばいいのに。あと税関カードがロシア語でも英語でもなくてトルクメン語だったんですが、周りの人のカードを見せてもらいながら雰囲気で書いたら問題なかったです。
イミグレを出たところに現地人が10人ほど集まっていて、どうやら例の博物館バスを待っているようです。たまたま英語が話せる女子学生がいたので、通訳してもらって別のおばさんと闇両替していきます。1ドル≒18.6マナトというのがこの時の闇レートです。ちなみに時刻は15:10、明るいうちにイミグレから出れましたね。
国境からトルクメナバットまで移動手段はタクシーしかないんですが(いや20kmくらい歩けるけど)、その女子学生というのが優しくてですね、タクシーの運転手とトルクメン語でケンカしてくれています。
「おいそいつ外国人だろ?ぼったくってやれよ」「は?何言ってるの?彼は私たちの友人だからそんなことさせないわ」
とかそういう会話でしょうか。国境タクシーの運転手ってなんでこんな病的なんですかね。結局その運転手とは交渉が決裂して、別のタクシーに彼女の友人2人(男1人女1人)を合わせた4人で乗っていきます。
国境からトルクメナバットまでの道路は砂漠に囲まれていて、ここを自転車で突っ切るのは考えただけでキツそうです。真夏は50℃とかなるらしいし。
とか思ったら5日間で灼熱の700kmを自転車で走破している強者がいましたね。
とにかくタクシーはトルクメナバットに到着。割り勘?で10マナト払いました。