ヤマダ=イスキーの旅日記

イギリス留学、世界一周などをしていました。

日本人ってのは多様なんですよ

つい最近ツイッターでこれを見かけた人もいるんじゃないですかね


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 バズツイートにありがち、特にこういう女性が絡むネタにはありがちだけど、リプ欄はまさにカオスとなっています。とりあえずツイート主自身のリプライだけ抽出してみると


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ってことで、要点をまとめると

 

「遊び感覚で海外短期留学をする女子大生がいて、日本人に対するイメージを低下させている。マジメに勉強や恋愛したい日本人にとって迷惑でしかない」

 

ということなんですね。

 

 

 

なるほど、確かに留学と言ってもピンからキリまであります。

 

最初に断っておくけど、控えめに言っても僕はイギリス留学中ずっと勉強してました。「大学始まって最初のEU圏外からの学部留学生だったからプレッシャーがあった」「日本人は僕しかいないから一挙手一投足すべてが日本人のイメージに直結すると思っていた」というのはまあ正しくないわけじゃないけど、それ以上にそもそも大学の周辺には畑と牧草地しかなかったから遊ぼうにも選択肢がなかったというのが大きいです。近くに安い映画館とかがあったら入り浸っていたかもしれないし、山があったら間違いなく登りまくっていました。

それに大学の課題がそれなりに時間のかかるものだったし、ヒマな時間があったら外出せず部屋でドラマでも観てリラックスしていたかったです。なお現地の学生(の一部)には大学のパブが人気のようだったけど、あまりに騒がしいので僕は近寄りたいとは思いませんでした。

つまり「僕はマジメな留学生だったけど、選択肢があれは遊んでたかも」と思います。

 

 

話がちょっと変わりますが、クリスマス休暇中にマンチェスターを旅行しているとき、韓国人留学生2人と会いました。彼らは同じ大学の工学部出身でドイツにある同じ大学の似たようなコースを履修しているそうでしたが、しかし不思議なことに1人は「留学っていっても毎日のようにパーティーでビール飲んでるよ」と言っていたのに、もう1人は「は?こっちは授業も課題もきつくて単位取れるか分からないよ。お前のコースどうなってるの?」みたいに言ってました。どっちが本当かというと2人とも本当のことを言っていて、どうやら教授やクラスが違うだけで負荷がまったく異なるようです。

 

長期留学か短期留学か、交換留学か私費留学か、学位取得/単位取得が目的か語学留学か、大学のランキングは高いか低いか、そしてその留学生自身に勉強しようという意識があるかないか。これら1つ1つの違いが留学の大変さを随分と変えるというのは明らかでしょう。

 

ただしここで持論みたいなものですが、個人的には「ぶらぶら遊びまくる留学」みたいなのもアリだと思います。どんな留学をしたいかっていうのはその人の人生設計や価値観、専攻や語学力によってバラバラだし、みんながみんな世界トップレベルの大学を目指すべきだとは思っていません。何百万円もの資金を投じて留学して「楽しかった」で終わっても、別にスポンサーの親とかが許してくれるならいいんじゃないんですか。もったいないとか羨ましいとかは思うけど、別に犯罪じゃないし。

 

ただしトビタテ生に限っては、みんな「バリバリ勉強してフル単」とか「精力的にインターンして表彰される」とかするべきだと思うし、それはスポンサー企業や文科省に対する最低限の責任だと思っています。ぶらぶら遊びたい人はこういう奨学金をもらえないっていうのは当たり前だと思います。

 

 

もし就職とかで「遊びまくってた留学生とは差別化したいぜ」って思うんだったから、

➀証拠の残っている具体的な留学時のエピソードを語る

➁留学で学んだことをその場で発表する

➂試験や課題の成績、英語(語学)試験のスコア、学会発表の資料などを示す

しか方法はないんじゃないかなぁと思います。

いくら「留学中一生懸命勉強しました(データなし)」なんて言っても、僕が面接官だったら「そんなんだ(嘘かもしれないけど)」って思います。厳しいかもしれないけど、目に見える成果を出せない留学っていうのは「遊んでいる」と同義に扱われるものです。

 

 

 

そしてもう1点、上のツイートについて。

 

「日本人のイメージをダウンさせる彼女らは日本の恥だ。外国人にそんな風に思われてはたまらない」みたいに言うけど、個人的には別にいいんじゃねと思います。

 

確かに僕は日本が好きだし、勤勉で正直で繊細で謙虚な日本人の国民性というのは世界に誇るべきだと思います。そもそも僕も少なからず典型的な日本人であると自負しているし、「日本の恥」みたいに思う感情も理解できないことはないです。

 

けど事実として日本人女性の貞操観念は一律ではないわけだし、すべての日本人が常に「勤勉で正直で繊細で謙虚」なわけじゃないし、いろいろな日本人がいるのは間違いないことです。

 

 

そしてその国民の多様性というものを理解していない外国人がいるとしたら、それは単にその外国人の視野が狭いということなんじゃないでしょうか。

 

貞操のない日本人女性のサンプルが5人なのか10人なのかは知らないけど、少なくともそのサンプルを平均値として使ってしまうあたり、その人に基礎的な統計の知識がないだけです。普通の人なら「こういう人もいるけど、どっかにバイアスがかかってるかもしれないし、全体の一部に過ぎないよな」と判断するはずだし、逆にその程度の判断力もない外国人に変なレッテルを貼られても別に気にならないんですがどうでしょう。

 

そもそも海外に留学する日本人という時点で「典型的な日本人」ではないはずです。まあ何をもって典型的や平均的とするかは微妙だけど、明らかに数として留学する人は少数派です。パスポートを保有している日本人はだいたい4人に1人らしいけど、その4分の1を母集団として抽出されたサンプルが全体の代表になるかっていうとならないでしょう。

 

 

 

ここまでの議論はそのまま逆の立場にも当てはまります。

 

つまり僕が海外に行くとき、もしくは日本で外国人と接するとき、当たり前だけど「○○人だから~~」みたいに安易な一般化はしないようにしています。いうまでもないけど国民性の違いより個人の違いの方がずっと大きいし、「国民性」っていうのも当てになるようでならないことが多いです。

 

そもそも同じ日本人でも、例えば「だから京大生は~~」とか「だから北海道民は~~」みたいな主張は基本的に好きじゃないし、まず多くの場合において一般化しすぎで聞くに値しない主張だと思います。

 

しかしもちろん「京大には進振りがない。だから京大生の多くは平気で単位を落とす」とか、「北海道は蚊が少ない。だから北海道民の多くは日本脳炎のワクチンを打ってない」とかいう議論だったらまっとうなんですが、まあその違いはいちいち言う必要もないでしょう。