ヤマダイスキーの旅日記

アウトドア全般、海外移住、資格試験、ウェブ開発などの話をします

完全なる自由とは恐ろしいものである

自由とは何か

僕が通っている大学は「自由の学風」というものを謳っているが、僕が通っていた高校の標語も「自主自律」であった。そこでは幾度となく「自由とは何であるか」という議論がなされるのだが、その度に結論と言えるのかさえよく分からない終わり方をしてきた。というより生徒や学生に丸投げするだけのことが多かったような気がする。

 

ただついさっきまでここジャカルタスカルノハッタ空港で寝っ転がって考えていたら、何となく気持ちのいい結論のようなものを得られたので記しておく。ちなみに現在時刻は朝の4時ということで、いろいろロジックに粗相があるかもしれないのでご了承いただきたい。

  

そもそも「自由」というのは福沢諭吉の造語であるとされていて、もともとは英語の "Freedom" か "Liberty" である。そう、困ったことに1つではなく、そしてこの2つの単語は微妙に意味する対象が異なるのである。

 

"Freedom"とは「やりたいことを好きなようにやれる」こと。

"Liberty"とは「社会的・道徳的に制約のない状態」のこと。

 

焦点を置いているのが「自分がやりたいと思ったこと」なのか「制約がないからやりたければやれること」なのかという違いである。ただ「自由」という日本語は、その2つの意味をどちらも含んでいる。

 

ちなみにカントは「純粋理性批判」で真逆のようなことを言っている。すなわち

自由とは、意志が欲望に束縛されず、理性的な道徳命令に服すること

というものである。やりたいことをやるのではなく、やらなければならないことをやるのが人間にとっての自由なんだという。だが、調べてみるとこの辺りの文章を英語に訳している人は"Freedom"という言葉を使っている...

 

あれ、Freedomって本能的な欲望のことじゃないの?カントって「理性で本能に打ち勝つことが自由だ」って言ってるんでしょ、Freedomじゃなくない?

 

というより英単語のFreedomというのがそもそもカントの定義する本当の自由とは違うということなのか。そうであればカント研究者が使うFreedomという単語はそもそもの意味が日常会話のそれとは違うんだろう。

 

 

ということでさっそく混乱し始めたので、僕なりの「自由」の定義を早いところズバリ書いておく。すなわち

選択肢の豊富さ

である。ありきたりの解答のようでいて、考えてみると奥の深い定義だと思う。

 

 

これはFreedomの意味に反してはいないけど、どちらかと言うとLibertyに近い。ただ僕の言うところは「選択肢を多く持っている」のが自由であって、「多くの選択肢を行使できる」というところまでは規定していない。その理由は後述する。

 

で、僕のこの「選択肢論」がカントの主張とぶつかるのかと言うと、焦点がずれているのでぶつかりようがない。というか「自由意志によって自分自身を律していく場合のパターンの豊富さ」に注目している。

 

自由度の具体例

分かりにくいので例を挙げよう。

 

カントによると「毎朝6時に起きると決め、それをキッチリ守ることが自由」ということらしい。ただし僕が自由を強く感じるのは「時間は決めないけど起きたいときにキッチリ起きる」ということである。それが5時だろうが6時だろうが7時だろうが構わない。ただしダラダラ寝ているのは僕にとって自由ではない。

 

Freedomだったら「起きるのはイヤだから昼まで寝ている」になるだろうし、Livertyだったら「仕事は自分の好きな時にやればいいから寝たければ寝ててもいい」になるだろう。だからそれらとは違う。 

 

そして、この自由というものには常に制約が付きまとい、その制約度合いに応じてレベル分けできる。また自由がある以上は不自由もあるもので、次のように示すことができる。

 

 

「低レベルの自由」とは「何時に起きるかまでは決める必要がないけど、午前中には起きる必要がある」などの場合である。

 

「中レベルの自由」とは「毎朝スッキリ起きれていて、目覚まし時計なんか使わなくてもキッチリ起きれる」という感じ。

 

「高レベルの自由」とは「5時に起きようと念じて寝たらピッタリ5時に起きれる性格だけど、明日は5時でも10時でもいつ起きてもいい」とかいうもの。

 

逆に不自由とはどういうものか。

 

「低レベルの不自由」とは「朝は早く起きた方がいいんだろうなぁと漠然と思っていて、目覚ましをセットして起こされる」。

 

「中レベルの不自由」とは「毎朝6時くらいになると窓から強烈な日差しが入ってきて寝ていられない」など。

 

「高レベルの不自由」とは「絶対に寝過ごせない用事があるから4時くらいからずっと起きていて二度寝しないようにしている」みたいな状態。

 

完全なる自由や完全なる不自由とは何か

まあこのくらいなら全部理解できると思うし、何なら経験したことのあるパターンもあるんじゃないか。ただ「完全なる自由」と「完全なる不自由」というものは、経験することが基本的に不可能である。これらはあくまで思弁的なカテゴリーである。

 

「完全なる自由」というのは「起きたくなければ一生起きなくても何も問題ない」というものだろうが、これは死んでいるか精神錯乱しているかのどちらかだろう。

 

そして「完全なる不自由」というのは「起きたくても絶対に起きられない」とかだろうか。これも死んでいるか精神ないし身体に問題があるのだろう。※うつ病で起きられないとかではなく、「起床」という選択肢がそもそも存在していないということ。

 

 

こういう無条件的で絶対の自由は存在しない。そして、その対極にある完全なる不自由も現実には存在しない。これがなぜかというと、人間の能力を超えているからである。ただ、もしもこのレベルの自由が現実に可能なことがあったら、それは恐ろしいと思う。リミットが外れていてもとに戻れなくなっている感覚。

 

ということでもう一回言うけど、「自由とは考えつく選択肢の豊富さ」である。

 

注意すべきなのは、これは考えつく選択肢であって、実際に現実問題として選べる選択肢はもっと少ないかもしれない。でも「自由」の定義としては、とりあえず議論のテーブルに置かれている数が大事なんじゃないかと思う。もしかしたら僕は今「現実的じゃない選択肢は選択肢じゃない」と言い放ってもいるのかもしれない。乱暴ですまないけど、少なくとも僕は普段そういう考えなので仕方ない。

 

 

ただし、選択肢が多ければ多いほど良いという単純なものでもない。

そして、「6時32分に起きる」と「6時33分に起きる」は別の選択肢だろうけど、ここでは便宜的にもうちょっと大雑把なパターンの区切りをするものとする。(条件がさすがに雑だな)

 

で、選択肢が多すぎると困ることがある。

例えば「朝6時から夕方6時のあいだのどの時刻でも同じように起きれてしまうんだけど、まったくなんの制約もないから好きにしていい」というのと「明日は朝の6時から8時のあいだくらいに起きればちょうどいい」というのとでは、後者のほうが選択肢の幅は狭いのに、どこかラクな印象がある。(ないですか?)

 

ある程度の制約があって選択肢が狭められている方が、考え込むことが少なくてラクなことも多い。人間というのは理性的なんだけど、同時に怠け者でもあるから、理由付けは欲しいけどしっかり考えるのが面倒だったりする。

 

「自由」についてのまとめ

自由とは選択肢の豊富さであるが、選択肢が非常に豊富な、つまり高レベルの自由が常に好ましいとは限らない

ということ。ここで「自由」についての議論は打ち切っておきたいが、しかし実はまだ終わることはできない。

  

責任とは何か

「自由」によく付随してくる概念に「責任」というものがある。こいつもかなりの厄介者であるから、議論しておく必要がある。

 

そもそも責任とは英語で"responsibility"。つまりresponseするabilityである。「こたえる」「能力」。

謝罪会見で記者からの厳しい質問に答える能力かと思いきや、そもそもはキリスト教における「神の期待に応える能力」というのが語源らしい。

  

この「責任」という単語についても僕なりに定義すると、2つの意味が隠れているんじゃないかと思う。つまり

➀自分(達)の行動選択によって生じた社会的な不都合を弁済すること

➁なぜその行動を選択したのか説明すること

の2つである。

 

日本語としてはどっちも使われているけど、どちらかというと➀の方に比重が置かれている気がする。「責任を取れよ」っていうのは➀で、➁の意味の時は「説明責任」という言われ方をする。

 

日本人というのは「迷惑」ということに関して過剰なほどうるさくて、特に誰も気にしていないのに「社会的な不都合が生じる可能性がある」というだけで委縮させてくることが多い気がする。 

 

そして大事なのは「責任は見えづらい」ということ。

 

というのも、ある行動が将来的にどのように社会に影響を与えるかなんて、事前に正確に評価するのは難しい。あまりに被害が大きすぎて責任を取り切れないというケースなんて歴史上いくつもあるだろう。 

 

例えば「なんであんな危ない国に行くんだよ。退避勧告が出てんじゃん。武装組織に拘束されても文句言えないでしょ、事前にそのリスクは検討してたの?これはあなただけの問題じゃなくて国際問題になるんだよ、あなただけじゃ責任取り切れないでしょ、どうするの?」という状況。

 

さっきの"responsiblility"の話に戻ると、僕にはrespondすることができないと思う。

 

でも、こういうありがちな自己責任論が見逃している責任というのも存在する。

 

例えば「あの国は独裁政権ですごく閉鎖的になってて、内部でどんな虐殺があるかわからない。内情を外国人が探って世界に伝えるのはジャーナリストの使命だし、紛争や貧困を解決するのは国際社会の責任である」というのがあるだろう。

 

この「使命」という概念はけっこうおもしろいもので、respondする時にわりと頻繁に使われている気がする。でも「使命」なんて誰が決めたわけでもないし、自分で勝手に思い込んでいるだけで、充分な理由にならないこともある。いや、世論が納得するなら説明になることもある。

 

ここでもちょっとまとめてみよう。

責任とは、自由のもとでの意思決定と行動選択が社会に与える影響を事前に評価し、社会に不都合が生じた場合には弁済すること 

 である。

 

なんかもうちょっと論じることがあった気がするんだけど、そろそろチェックインの時間だから打ち切っておこう。

 

 

飛行機もヒッチハイクできたらなぁ

どうも。

 

しばらく鬱っぽい状況でした。ようやく寛解してきたのか、小康状態なのか、単純に晴れているからなのかは分からないけど、少なくとも現に何かを表現していくエネルギーが沸いてきています。

 

調べてみると鬱っていうより双極性障害っぽいですが、そのへんの診断はあいまいな部分が多いので別にどっちでもいいです。

 

旅は道連れと言うけど、どうせなら人間が良かったね。

 

 

 

で、これまでの旅はそんな心理状態でさえ基本的に楽しめてたんだけど、ただ間違いなく言えることは「フライトに支配されていて辛い」ということです。

 

安いチケットは2ヶ月前から狙うというのは鉄則だし、今さら追加料金を払って便変更をするつもりもないけど、ただフライトの日程を基準にして行動している以上、「どうでもいい場所からはさっさと立ち去って好きな場所に長居する」というスタイルが封印されています。

 

まさにそれが旅の自由さといえるだけに、とても辛い。

 

 

 

明日ブルネイに移動して、そこからジャカルタに移動して、そこからシンガポールに移動して、そこから北上してクアラルンプールまで移動して、というプランは前から決めています。島々を巡ろうと思ったらどうしてもこういう動き方になります。

 

その予定を変更するつもりはまったくないし、その予定を立てておいたことにも不満はないですが、しかし圧倒的に選択肢が絞られている感覚がある。というより選択肢を持っている気がしない。一人旅なのに、自分のスケジュールに縛られている感覚。

 

 

 

解決策は単純です。

 

陸路で移動するようになれば元気になります。移動してもしなくても柔軟にスケジュール調整できるなら元気に動き回ります。だったらそもそもスケジュールなんて立てなきゃいいじゃんとか言われそうですが、さすがに僕の性格上それはしないです。

 

で、今のところそのメドは11月中旬バンコクからの予定です。あと1ヶ月ほどは不自由さに苦しむことでしょう。

 

出発前に「なんで1年じゃなくて2年も休学するの?」というのはよく言われましたが、実際は2年でもまったく時間が足りない。世界を隅っこまで歩こうと思ったら一生かけても終わらないでしょう。それだけ世界は広い。

 

 

 

いろいろ書きたいことは溜まっていますが、いかんせん思考がすぐに発散してしまってまとめることができないので、とりあえずノート(紙)にメモだけしています。この文章だって結局なにが言いたかったのか自分でもよく分からなくなってしまいました。

 

とりあえず「飛行機のチケットがもっと安かったらなぁ。ってか預け荷物の代わりに65kgの荷物としてトランクに積んでもらえないかなぁ。それかLCCでも便の変更をいくらでもできるようにしてほしいなぁ」というのが特に思うところです。

 

LCCなんていう便利な選択肢があるのに贅沢(貧乏?)を言うな!とおじさんバックパッカーに怒られそうですが、旅人の欲望(ベクトルの向きに注意)にはリミットがないものです。

 

 

 

 

以上、南京虫とダニの温床ベッドからでした。それではまたいつか。

 

 

あ、念のため言っておくけど飛行機に乗れるだけのお金はあります。

なぜ人は旅に出るのか。なぜ僕は旅に出ているのか。旅には成功と失敗はあるのか。

どうもここ数日ちょっと考え事をすることが多いです。

 

というか海外にいるときって間違いなく日本にいるときより他人と話さないし、あちこち散歩していると1人で考え込む機会が多くなります。いいことなんですが。

 

で、最近よく考えるテーマが「そもそも僕はなんで世界一周に出ているのか」っていうことです。もっと一般化すると「僕はなんで旅が好きなのか。どんな旅をしていきたいのか。この旅を今後どのように活かしていくのか」ということです。

 

結論から言うと

旅に出ると考えるトピックが簡単に見つかるから。というか旅先では常に考えるネタを探していきたい。その後に活かせるものとしては「海外での体験談」というより「思考力」を重視したい。

ということです。

 

で、もうひとつ結論を言うと

旅先で起きた出来事には成功も失敗もないけど、「考えない旅」とか「その後に活かされない旅」は失敗である。

です。 

 

以下5000字を超える長文になりますが、それぞれについて説明していきます。

 

ただその前に、箇条書きにしてこの論考のポイントを改めて明示しておきましょう。

➀なぜ旅に出るのか

 →いろいろ考えることが見つかって楽しいから

➁旅に出ると何が変わるのか

 →「周囲の人間」と「景色や食べ物など非生物的な環境」

➂旅は終わってからどう活かしていくべきか

 →説明的なエピソードを語るのではなく、その時に何を考えて何を学んだのかという思考プロセスを応用していくべき

④どんな旅が理想なのか

 →深く考えることがあればあるほど旅の価値は高まる。逆にアタマを使う必要のない旅は時間とお金のムダ

 

旅に出ると考えるトピックが簡単に見つかるから。というか旅先では常に考えるネタを探していきたい。その後に活かせるものとしては「海外での体験談」というより「思考力」を重視したい。

 

考えるトピックというのはどこの国にいても見つかるものかもしれません。僕自身日本でもいろいろ考え事をします。新聞をパラパラ読んでいればディスカッションできそうなテーマなんて10や20は簡単に見つかるし、京都を歩いてたら歴史や宗教や文化についていやおうなく考えさせられます。

 

そもそも海外に出ないと社会の不平等に気づけないなんて視野が狭すぎます。「カンボジアに行って貧しい人に会って衝撃を受けて人生が変わりました」なんて言っている人は、そのセリフが過去の自分の浅はかさを認めているっていうことをちゃんと理解しているのでしょうか。日本に存在する不平等には衝撃を受けないんでしょうか。

 

ただ海外にいると、確かにそれらの諸現象がありありと目に見えてくるってことは否定できません。そもそも人間が考え事をするきっかけというのは「違いに気付くこと」なのでしょう。逆にいうと「いつもと同じ」だと思った時点で思考回路を動かす必要性はなくなります。動物というのは「変化に対応すること」はよくやりますが、「いつもやっていること」には意識を払わないものです。それはエネルギーの無駄だし、進化上もっともなことです。

 

言うまでもないことですが、外国での暮らしでは日本と違うことだらけです。何がどの程度違うのかというのはいちいち例を挙げていくまでもなく、海外に行った多くの人が発信しているすべてのことです。社会構造や文化や習慣や言語やその他あらゆることです。外国に行くということは、これらすべてのトピックについて考えを巡らせること、少なくとも違いを感じることです。

 

ただ繰り返しになりますが、この「違い」というのは日本国内でも発生します。住所が北海道から京都に移った時とか、受験を経て高校から大学に移った時とか、新しいゼミやサークルに入った時などがそうです。もっと日常的なスケールで言うと、「普段はうす塩のポテチを食べてるけどカレー味のポテチが期間限定で販売されてて食べてみたらめちゃくちゃ美味しかった」とか、その程度の「違い」でもけっこうです。

 

ここで、あえてこれら環境の変化を分類してみると「地理的な変化」「生活スタイルの変化」「人間関係の変化」とかになるでしょうか。ちょっとネーミングセンスに欠けてる気がするけど、もっとざっくり言うと自分の変化、他人の変化、非生物的な変化の3つのことです。

 

で、外国というのは「他人の変化」と「非生物的な変化」というものを簡単に提供してくれます。当たり前のようだけど、実際そうです。歩いているのはほとんど外国人だし、というか自分自身が外国人になってるわけです。食べるものは日本食レストランでさえ味付けが違うし、住む場所だって自宅ではないわけです。

 

もちろん「外国」と言っても例えば「韓国」と「ソマリア」では日本との近縁性に強弱があることでしょう。地理的な距離の違いというのはすごく重要な違いで、なぜなら文化や歴史や人種や言語の違いのそもそもの原因になるからです。

 

「アフリカの問題はどこか遠い国のことの話」というのは、賛同するとか否定するとかは置いておいて一理あると思います。たしかに日本とソマリアでは文化風習やら政治体制やら気候風土やら、いろいろな違いがあることでしょう。ソマリアの問題を考える時には、それらの前提条件をしっかり理解する必要があります。

 

逆に東アジアの問題であれば、情報量の違いという以前に「考察の前提となる条件」がある程度は共有できているので、スムーズに考察に入ることができることでしょう。

 

ただ「日本と違うことが多い国」と「日本と同じことが多い国」に行った時を比べて、どちらの方が考えるトピックを発見しやすいのかというと、必ずしも「日本と違うことが多い国」ではないのではないかというのが暫定的な結論です。どっちに行っても結局は同じくらいに違いに気づくものだし、もしかしたらそれぞれの国に潜在しているトピック数は同じもしくは無数なんだけど、旅行者の「違いに気づく能力」によって規定されるのかもしれないです。素人バックパッカーより大学で比較人類学をやっている教授の方がいろいろ気づことが多いことでしょう。まあこれについてはもう少し考えてみることにします。

 

話が分かりにくくなってきたので元に戻って整理しましょう。

何がどの程度違うのかは置いといて、とにかく外国に行けば「人間関係」と「非生物的な環境」が変わります。だから日本よりトピックが発見しやすいわけです。

 

またあとでも述べますが、「海外での体験談」というのは「トピックそのもの」のこと、「思考力」というのは「トピックについて考えるプロセス」のことです。この2つはまったくの別物です。前者は「描写」というか「叙述」なんですが、後者は「考察」とか「論述」とかです。エッセーと評論の違いです。

 

個人的に重視したいのは後者の「考察力」なんですが、ただ「エッセー力」というのも立派な能力であり、あるに越したことはないでしょう。

 

 

 

旅先で起きた出来事には成功も失敗もないけど、「考えない旅」とか「その後に活かされない旅」は失敗である。

 

豊かな人生に必要不可欠なものが3つあります。時間と体力と資金です。

 

旅を順調にしていくために必要なのもその3つです。

 

ただ、逆にその3つがすべて揃ってしまうと旅はつまらなくなります。つまり時間がたくさんあって資金も潤沢で若くで元気があると、やりたいことを何でもできてしまうのです。羨ましいようでいて、苦労しないというのは考え事をする必要がないということでもあります。それは僕が理想とする旅ではありません。

 

お金がないなら10kmでも20kmでも歩くし、そんなに歩いている時間がないならヒッチハイクをするし、そんなに歩く体力はないけど時間があるならしばらく休むし、というように選択肢を考えつくわけで、制約というのはあったほうが乗り越えがいがあるものかもしれません。

 

しかし、では自らお金を捨てようとか、時間に制約を設けようとか思うかというとそんなことはありません。トラブルをお金で解決できるならしますし、ある程度の時間の余裕がないとチャンスを逃すことになりがちだし、夜はしっかり寝て体力を回復したいし、つまり揃えられるものなら3要素すべて揃えたいものです。

 

この「旅の順調さ」と「旅における刺激」をいかに両立していくかというジレンマも、最近考えるテーマの1つです。

 

これについての結論は

トラブルやアクシデントは完全に排除しても構わないが、その代用として「マイルール」を決めることで安全に刺激を得られる。

ということです。いかに安全に刺激を得るか、というのはまた面白い心理です。

 

旅にマイルールを決める人はけっこういます。「移動はバスだけ/鉄道だけ」とか「自転車で大陸を横断する」とか「あらゆる地酒を飲む」とか「フリーハグしながら」とか「ネットで稼ぎながら」とか「水質調査しながら」とか「アイセックの事務所を巡礼する」とか「コインや紙幣をコレクトする」とか、挙げようと思えばいくらでも思いつきます。

 

僕自身もそれについては色々考えたんですが、結局世界一周を通じた一貫したマイルールは決められないまま出発してしまいました。「ヨーロッパはバイクで回る」とか「アジアは大学卒業までにアフガニスタン以外すべて行く」とか「アフリカと北米はほぼノータッチ」とか「WiFiが安定していたら翻訳とかのオンライン業務しながら」とか「登れる山には積極的に登る」とか、いろいろエリアごとにテーマは決めてるわけですが、残念なことに一貫性がないです。弱いです。

 

まあとにかく、これらのマイルールというのは基本的に「困難」ではあるけど「危険」ではないわけです。リスクを多少上げそうな選択肢があるにはありますが、大事なのは「リスクを完全に排除しようと努力しても、その行為がまったく旅の刺激を損しない」ということです。ジレンマ解消ですね。めでたしめでたし。

 

 

ということで終わってもいいんですが、実はこの段階ではまだ2つほど説明が不十分なことがあります。

 

1つは「リスクを積極的に取っていく旅は僕にとって理想になりうるか」ということ、もう1つも似ているのですが「トラブルに巻き込まれた旅行者の経験値と、トラブルを完全に回避した旅行者の経験値は比較するとどうなのか」ということです。

 

1点目について、ナイロビ観光を例に挙げて説明します。

 

そもそも前提として「特にマイルールはなく、適当に観光を楽しむタイプのバックパッカーがナイロビにいる」としましょう。

 

このとき➀「スラム街ってスリル満点で面白そうじゃん、ちょっと夕方だけど今から歩いて行ってみよ」みたいな行動が「リスクを積極的に取っていく旅」です。

次に➁「スラム街に行ったら学ぶことが多そうだな。現地ツアーに申し込んでガイドと一緒に行ってみよう」いうのを「リスクを排除しようと努力していく旅」とします。

そして➂「スラム街とかめっちゃ危なそうじゃん。ナイロビのホテルでフロントのおっちゃんに話だけ聞くわ」というのが「リスクを完全に排除したために刺激のなくなった旅」です。

 

で、僕が理想とするべきなのはどのタイプなのかというのがここでの問題です。個人的には全部アリだと考えていますし、実際にバックパッカーにはそれぞれのタイプが存在することでしょう。

 

この判断をする時の基準こそが、上の方で議論した「そもそも僕は何のために旅をしているのか」ということです。つまりめちゃくちゃ簡単にまとめると「考えるために旅をしている」わけです。なので上の3つの選択肢のうち、一番考えさせられるものを選択するというのが答えになります。ということなら➀になりそうです。

 

ですが、本能的というか性格的に僕は➀を選択しないです。ですが、同時に僕はガイドと同一行動を取るのがめちゃくちゃ嫌いだし、➂のように又聞きするのでも満足しないでしょう。おそらくは遠くの丘とかから眺めるとか、宿で同じ部屋になった人と3人くらいで行くとか、もしくは「スラム街なんて行くもんじゃないよ」と思うことにするか、などの選択をすることでしょう。スラム街出身の人に直接会うというのもアリです。

 

つまり「リスクを積極的に取っていく旅はしない」というのが僕の現時点での解答です。ただし、60歳や70歳になってもう死んでもいいかなとか思っていたら解答を変えるかもしれないです。

 

 

ということで2点目に移ります。ここでもさっきのナイロビのスラム街の例を出しましょう。

 

➀「ナイロビのスラム街に1人で乗り込んでさぁ。ナイフで脅されて財布出しちゃったけど、あとでなんか現金だけ抜かれて帰ってきたわwww」

➁「ナイロビにスラム街があってね。ツアーを申し込んで行ってみたけどガイドとか他のツアー客とかがいて危ないとかは思わなかったわ。でもちょっと距離感があったね」

 

という2人がいたとき、どっちが「経験豊かで強そうなバックパッカー」だと思うでしょうか。これは単純ではありません。というか僕にはまだ解答がありません。

 

ですが斜め上の解答を出すのであれば、「そもそも強そうなバックパッカーになる必要があるのか」と言うでしょう。何度も繰り返すようですが、バックパッカーとは深く考えることが大事であり、別に危ない局面に突っ込んで生還したからといって賞賛されるものではないというのが僕のスタンスです。なので➀にせよ➁にせよ、僕がすごいと思うのは「ナイロビのスラム街について経験をもとに考察をして、なにかしら得るものがあったほう」ということになります。両方かもしれません。

 

でも➀みたいな行動を取らなくても旅は充分に刺激的になりうるし、そういうのが「リスクを排除しても旅の刺激が減らない」ということです。このジレンマというのは簡単には解消できない運命なのかもしれないですね。

 

 

とりあえず現段階で考えられることは以上です。思ったより長文になりましたが、最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。ちょっと散歩してきます。

 

マニラで食べたものをまとめていく

前の記事では街の様子をまとたので、今度はマニラでの食事について書いていきます。

 

と言ってもどうも最近はお腹がなかなか空かなくて、1日に2食ということもザラです。

とりあえず泊まっているタンバヤンホステル(Tambayan Hostel)の朝食から。


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 タマリンドのジュースと野菜パンです。宿の人に現地名で名前を聞いたんですが、聞き取れて復唱もできたんだけどなんか忘れてしまいました。聞いたらすぐにメモをしよう。

パンはもっちりしていておいしいです。


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ただしこの野菜パンか食パンかの2択しかないです。まあホステルの朝食ってだいたいそんなもんでしょう。


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 ちなみにこの宿はすごく新しくて、どうやら5年前くらいにオープンしたばっかりだそうです。毎朝どころか1日中ひっきりなしにスタッフがあちこち掃除しています。1泊1200円ほどで4泊してます。


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WiFiは安定していますが、机が少ないのが難点。

 

こっからは外食の記録です。
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 と言ってもこれが今のところ唯一ちゃんとした?食事です。@ピザハット

これで700円くらいだったかな。コーラとか久しぶりに飲みましたわ。やっぱ嫌いですわ。


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 いちおうこんな感じのローカルな屋台風の店でも食べました。こういうスタイルだと食べたいものをミスマッチなく食べれるし注文もしやすいので便利です。


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 店内はこんな雰囲気で、よく言えばアットホームです。
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 まあ机とか壁とかをたまにアリが歩いてたりはしますが、見なければ見えません。
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これで250円くらい。味は素朴でけっこうイケます。ケニア料理っぽい感じ。

 

別の店でも同じようなスタイルでした。
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 フィリピンでもこういう屋台的な店だとそこまで英語が通じないですが、別に指差しと何となくの雰囲気で問題なく注文できます。


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 同じようなメニューですが、これまたイケます。右にあるのが牛スジ煮込み、その奥にあるのがオクラとカボチャとエンドウとゴーヤの煮込み。こっちは230円くらい。


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 店の奥はPCスペースになっていて、地元の少年たちがゲームに興じています。

 

ええ、とりあえずマニラに来てから食べたのはこんなもんです。あとはヨーグルトとカップラーメンを食べたりもしましたが、特に変わった味ではなかったです。

 

道端を歩いていると揚げ物をよく売っているんですが、僕はそもそも脂っこい料理が好きではないのでまだ食べてないです。暑いときにハイカロリーなものって食べたくないよね。

マニラの街の様子をまとていく

マニラには全部で12日ほどいる予定なんですが、その3分の1ほどが終了しました。感想をひとことで言うならば「よく晴れてて現地の人は優しくて居心地はいいけど、じゃっかん物価が高い」という感じでしょうか。

 

フィリピンは危ないとかよく言われますが、個人的にはヨーロッパの大都市のほうが体感的にはよっぽど危ないです。まあ確かに交通事故に遭う可能性は高めかもしれないし、季節によってはマラリアとかにも注意が必要かもしれませんが、マニラ中心部なら夜でも人通りがあって安心して出歩くことができます。ただスラム街とかには入り込まない方がいいでしょうね。

 

で、とりあえずこの記事ではマニラの街の様子を写真で紹介していこうと思います。
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Rizal Parkというところにある、Rizal Monumentという記念碑です。

4travel.jp

僕自身はこういう口コミサイトはまったく参照しないんですが、ほかにちょうどいい説明ベージが見当たらなかったのでとりあえず貼っておきます。

 

めちゃくちゃ噛み砕いて説明すると、スペインの植民地であったフィリピンにおいて独立運動のリーダーとして活動していた「ホセ=リサール」という人が処刑された場所ということです。彼は職業としては眼科医でしたが、ほかにも15か国語を操るなど、天才なのか努力家なのかフィリピンではとにかくヒーローとされています。


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にしても晴れてて暑い。
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 日陰があまりない。
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 ただ海風が気持ちいい。
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 うーん、いい感じ。
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 あちらこちらでフィリピンの国旗を見かけます。
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 海岸沿いの道は物乞いの人が多かったりゴミが散らかっていたりしていて、そこまで快適な散歩コースというわけではないです。
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 ただ状況はこれから良くなっていくことでしょう。と信じたい。
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 夜の写真もちょっと入れておきましょう。

 

ちなみにKTVが集まっているエリアです。

香港での暮らし【3泊目】

先日の高級ホテル?をチャックアウトしてからマニラに行くまでの動きをまとめていきます。
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 ホテルは海の近くだったのでちょっと散歩しに行ったけど、ビーチというよりただの散歩道になっているだけで何もありませんでした。もっとも前もって窓から見た時も何もなさそうだったし、そんなもんですかね。


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 駅までの道は来た時とは違うルートにしましたが、工事中で通行止めになっている場所も多くて苦労しました。
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 こういう公園がチャイナっぽいですね。
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この日は九龍の宿に泊まるわけですが、今回は特に8キロとかを歩くことはなく、フツーにメトロで移動しました。

しかし重慶マンションもそうだったけど、なんで同じ建物に別々のホテルが乗り入れるんでしょうかね。さすがに価格競争より無駄なランニングコストの方が大きそう。


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 まあ1泊で54ドルとかなので許しますが。香港の安宿だったらまず100ドルは下らないですよ


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 宿に掲示されていた香港マップを見ていたわけなんですが、

ランタオ島(青)は空港があるところ

・シンカイは昨日まで泊まっていたホテルがあったエリア(※このエリアの北側はかなり山がち)

・カオル―ンは初日に泊まってて今日も泊まっているところ

 

ということで、実は香港島にはまだ立ち入っていないということが判明したわけです。
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 香港の市内路線図はこんな感じで、あと九龍から香港島にいくにはフェリーよりメトロの方が安いんです。九龍の先端らへんから乗れば100円もしない程度で渡れます。

 

ということで、翌朝にちょっと行ってみることにします。


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 そうと決まったら食事ですね。

朝のビュッフェから何も食べていなくて、気づいたら夕方になっていたのでとりあえず肉まんを蒸かして食べることにします。


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 えー、まあ肉まんを食べても全然お腹が膨れなかったので改めて晩ご飯です。実は初日に泊まっていたらへんをふらふら歩いていたら懐かしの屋台のおばさんに声をかけられて、そのまま店内に入っていたんですね。また900円くらい課金していきます。

 

見た目は玉ねぎの炒め物みたいですが、実はきし麺みたいなやつです。そこそこおいしいです。


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 ビールを飲んでも特に酔わなかったのでそのまま散歩を続行していきます。

 

隠し撮りで悪いけど、手作りで麻雀の牌を彫っているおっさんがかっこよかったので撮ってしまいました。


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 うーん夜に写真を撮ると、やっぱりスマホのカメラには限界があるのかなぁと思ってしまいますね。なんか明暗のどっちかにしかフォーカスできない印象。


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 あと満月がはっきり見えたんですが、カメラで撮ると照明なんだか月なんだか分かりにくくなりますね。真ん中のが月です。


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 「打ち上げ花火モード」っていうので撮るとまだマシですかね。香港島の夜景です。


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 遊覧船が出航したところです。

ちなみに帆がついてるけどエンジンで動いてます。

 

っていうところでこの日は終わり。宿に戻って寝ます。

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翌日、さっそく香港島に渡って探検をしていきます。

目的は「香港島で1番高いあのビルはいったい何なのか」ということ。

 

結論から言うと「国際金融中心(International Finance Centre)」というやつです。香港駅の真上に建っていて、高さは415mということです。

 

なおこのビルは香港で2番目に高くて、1番は環球貿易廣場の484mとのことです。国際金融中心とはちょうど対岸にあります。

 

で、実は、昨日泊まった「ホテルニナエコンベンションセンター」は香港で6番目に高い建物らしいです。(今調べてたら偶然知った)


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 ま、そんなこんなでこういう僕が好きな感じのオブジェも発見しつつ、香港駅から空港までAirport Expressで移動していきます。

 

なお空港まではバスも出ているようで何人かに場所を聞いてまわったんですが、結局よく分からずに面倒になってしまったので来た時と同じAirport Expressにしました。

 

まあなぜか気づかずに往復チケットを買ってたんですが、ほぼ料金が変わらないようなので良しとします。良くないけど次から気を付けます。

 

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香港での暮らし【2泊目】

今日はなんとですね、この貧乏バックパッカーの僕が
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 こんなゴージャスなホテルに泊まったっていう話をします。

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なんと39階ですよ皆さん。

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 さぞかし高級車なんだろうけどミニカーに見えますね。

 

ちょっと写真が多くてスクロールが大変だとは思いますが、どうぞ下の方までお付き合いください。

 

さて、とりあえずは前日の宿をチェックアウトしてからの動きを簡単にまとめておきましょうか。
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 ここは物価が異常に高いので、朝食はスルーします。(ついでに昼食もスルーします。)

お腹がすいたらとりあえず水を飲んで、あとは耐えます。

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 こういう細かいところが実に英国っぽいですね。ちなみに香港が中国に返還されたのってたったの20年前のことなんですが、まあ僕が生まれた年でもあるので記憶があるはずないです。

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 則天武后が祀られているようです。


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その後いったん南まで歩き、かの沢木耕太郎が宿泊したとされる「重慶マンション」に向かいます。事前にBooking.comで調べたところ異常なほどに宿泊施設が密集していることが判明しました。これは怪しい。怪しすぎる。

 

実際は17階の建物の各フロアーを別々のホテルが運営しているようでした。でも管理の効率が悪すぎるでしょ、インフラとか人的ソースを集約統合したらもっとコストを下げられそうなのに。

 

ま、他人の商売なので別に良いです。ちなみにこのエリアはインド人がわんさかいて、闇両替とか雑貨屋とかレストランとかをやっています。ただし悪質なので近づかないほうが賢明かもしれません。

 


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 聖地巡礼は終わり。ネイサンロードを再び北上していきます。

目指すは8キロほど離れたメトロのMei Foo駅です。(メトロでそこまで行けるのに、なんで敢えて歩きたいのかというと「そのほうが楽しそうだから」という単純な理由です。)


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 えー、まあてくてく歩いていくわけなんですが、九龍も北の方のSham Shui Poとかになると雑然とした雰囲気が消えて、こんなオシャレなアパートが出てくるわけです。

 

たぶんこれ社宅ですね。香港に駐在するならこんなところに住みたい。f:id:wonderfulsolution:20180928123339j:image

ただただ歩きます。

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もっと歩きます。

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 駅の近くは公園になっていて、近くの社宅にお住まいの奥様方にとっては憩いと社交の場となっているようでありました。f:id:wonderfulsolution:20180928123504j:image

 とりあえずゴールのMei Foo駅。

 

旅行ブログってのは次に行く人が迷わないようにチケットの買い方とかを懇切丁寧に説明していくものが多いですが、そんなものバックパッカーには不要でしょう。分からなければその辺の現地の人に聞けばよろしい。

 

ですが、香港のメトロについては説明が不要なほど非常に簡単です。券売機の横に地図が掲示されてて、行き先をタッチして料金を払うだけで切符が出てきます。

 


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 で、Mei Foo駅から終点のTsuen Wan駅までメトロに乗りまして、いよいよホテルに向かいます。地図でいうと左下にあるタワーのことです。

 

どうせメトロを使うんなら宿の近くから乗れよっていうツッコミが来そうですが、まあそういう意味不明な動機こそイノベーションの種だったりするんでしょう。


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 Tsuen Wan駅を出てすぐの歩道橋からの眺めです。中心部というわけじゃないのにこんなに高層アパートがあるのは驚きですね。香港ってどんだけ人が多いんだよ。

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 ガヤガヤしたマーケットを抜けていきます。

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見つけました。ホテルニナエコンベンションセンターというところです。

カメラを横向きにしてると収まらないので縦にして撮ったんですが、アップすると回転しちゃいますね。まあ誤差です。


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 41階のうち39階の部屋です。エレベーターに乗っていると気圧の変化を感じますね。すげぇ

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 おおー

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 おおー

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 おおー

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 おおー

 

としか言えません。

 

料金としてはこのスタンダードルームで1泊9,600円ほどですが、なんやかんやの補助で4,500円ほどに抑えることに成功しました。

 

「なんやかんや」というのはちょっと説明するのが面倒なんですが、簡単にいうと「泊まったホテルの写真と宿泊の感想を提供することで報酬が得られる」という仕事をゲットしたということです。いずれシンガポールバンコクでも同じようなことをやるでしょう。

 

あとライフカードで支払ったので5%のキャッシュバックも加わります。

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 ジムもあるんですね。

 

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 夜はこんな感じ。ドライジンをちびちび飲みながらずーっと考え事をしていました。贅沢な時間ですね。

 

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さて、夕食ビュッフェは7,000円ほどするということだったのでスルーしましたが、朝食ビュッフェはキャンペーン中ということで1,500円ほどで済むらしく、意気揚々と乗り込んでいきます。

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あ、ちなみにナイフとフォークを3時9時に置いてるのは英国流です。食べ終わったら6時の方向に合わせるそうです。

 

朝食後にまたジムに行き、ふらふらの状態でチェックアウトしました。

 

ということで2泊目にホテルに泊まった話でした。

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