ヤマダイスキーの旅日記

アウトドア全般、海外移住、資格試験、ウェブ開発などの話をします

ほとぼりが冷めてきた頃なので昔の時事問題について少し意見しておく

少し前に個人的に気になっていたニュースがあります。

 

実は複数のニュースなんですが、全部について書いていくとすごい分量になってしまうのでこの記事ではその中から1つに絞って書きます。他のテーマについてはまたいづれ気が向いたら書きます。

 

ややセンシティブな話題ということもあって、ここでは伏字で述べていきます。SEO対策の真逆ですね。

 

 

そのニュースとは「とある大学のベニヤ板問題」。

 

と言えば分かる人にはすぐに分かるのではないでしょうか。簡単に言うと、その大学には昔から学生がベニヤ板にお絵かきとかをして掲示をする文化のようなものがあって、ここ最近大学からストップがかかったということです。

 

 

学生と大学のやりとりをまとめておきましょう。

 

大学「ベニヤ板をこれまでは歩道とかに立てかけてたみたいだけど、倒れたら危ないからこれからは止めてね」

学生「いやいや、僕らは単なるお絵かきをしてるんじゃなくて、社会風刺とか体制批判の手段としてベニヤ板を使ってるんだよ。やめろって言われてもやめたくないなぁ」

大学「とりあえず今からは見かけたものを撤去していくからな。ベニヤ板設置しているところを見つけたらお仕置きがあるかもよ」

学生「深夜とか未明ならパトロールがないかな」

「ベニヤ板じゃなくて畳だったらオッケーじゃね」

「畳がダメなの?じゃあ壊れたプリンターもダメでしょ?どうぞ持って行ってくれ」

「他の大学に移動してベニヤ板戦争するわ」

「撤去されたベニヤ板が墓地を形成しててワロタ」

「とりあえず署名を集めるか」

大学「ああー、これだからお前らは面倒くさいんだよ。場所を指定してやるからそこでおとなしく続けてくれ」

 

かなりざっくりとした流れですが、まあこんなところでしょう。

現在も学生と大学の戦いは続いているそうなので、話に続きがあるかもしれません。

 

 

で、僕が思う問題点というのは「お互いに議論が下手」ということ。

別の言い方をすると「お互い頭が固い」ということ。

 

そもそもそれぞれがどういう理由で主張しているのか整理していきましょう。

 

大学

⑴ベニヤ板の掲示は昔から市の条例に引っかかっていて、今回も通達を受けた。

⑵学生とは他のことでもケンカしている

⑶どんな「メンツ」をどうやって保っていくかが気になる

 

⑴観光において街並みというものはすごく重要なので、それを守る条例を作った

⑵その条例に基づくと市内の飲食店の掲示や装飾はいろいろアウトになるのだが、これまで辛抱強く交渉して解決してきた

⑶大学でも同じように条例を守ってくれないと示しがつかない

 

学生

⑴表現したいことを表現していく手段と権利が欲しい

⑵大学が一方的に禁止と言ってくるけど納得できない

⑶代替案はいちおう出されたけど不満がある。

 

 

はたして学生の代表と大学の代表が話し合ったときに、これらのポイントを整理していったのかは不明です。

でもさすがに当事者同士なので、ポイントは理解していることでしょう。なんなら僕が列挙しわすれているポイントもあるかもしれません。

 

しかし少なくとも現場での攻防を見ている限り、お互いに相手の立場を理解しているとは思えません。だってもしそうならこんな流れになっていたでしょう。

 

 

大学「市の担当者からですね、条例をきちんと守ってくださいという手紙をもらったんですよ。民間の飲食店とかもすでに協力しているもので、僕らだけ例外というわけにはいかないんでね。よろしく頼みますよ」

学生「なるほど、確かに条例がなかったら街並みはめちゃくちゃになってしまうかもしれない。僕らも市民なので条例には従わないといけない。でも、表現する機会はどこかでしっかり作ってもらいたいですね、大学さんそこはどうですか?」

大学「そうだね、ベニヤ板っていうのもちょっと古めかしいし、新しい素材とかデジタルな方法とかどう?」

「それだと高価になるか。うーん、とりあえず当面は歩道じゃなくて大学の中だったらいいよ。」

「でも台風とか地震とかがあるといろいろ危ないから、しっかり固定するとか、警報が出たら撤去するくらいはよろしく」

学生「うーん、やっぱりベニヤ板は風情があっていいんだよなぁ。でも設置するだけして放置するのも危ないから、ちゃんと連絡先とかは書いてきちんと管理していこう」

「一般の人にも見てもらいたいことがあるから、市に掛け合って一部の歩道だけオッケーにしてもらえないだろうか」

「いきなりすぐ先の期限を決められてもビックリするから、もうちょっとしっかり話し合う時間をくださいよ。ダラダラ話し合うつもりはないので」

 

 

本当にこれは想像をメインにしたやりとりです。

 

でも、議論というのは自分の主張をただただ述べるのではなく、相手の言い分も聞き入れた上で「最善の選択とは何か」を考えていくプロセスのはずです。

 

少なくとも現実において、その議論がきちんとなされたとは思わないです。

 

とはいえ僕はその現場からしばらく物理的に遠い距離にいるので、いろいろ時代遅れなことを述べてきたのかもしれません。それはそれでよい。

 

 

とにかくこの件に関するニュースを見ている限り、お互いにかみ合ってないなーとつくづく思ったものです。終わり。