ヤマダイスキーの旅日記

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アイスランドの物価を一覧にまとめました。確かに物価は高い!節約するには?

僕は大学で農業経済を勉強しているので、どうしてもスーパーとかでは値段についていろいろ考えてしまいます。(安ければいいとかではなく、「なぜその値段なのか」ということ) 以下の記事ではちょっとマニアックな説明もあるかと思いますが、その部分は流し読みしてもらって構いません。

 

アイスランドは確かに物価が高いのですが、商品によって「日本の3倍くらい高いな」と思うものから「まあこの程度なら許せるかな」というものまで様々でした。すべての商品をリストに網羅することはできないですが、だいたいの感覚をつかんでいただけたら充分です。

 

※この記事における物価は2018年3-4月時点を基準にしています。

 

 

食料品

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水は水道水がとてもおいしいのでわざわざボトルで買う必要はありません。

実は今回アイスランドに行った目的の1つに「現地の水質を調査する」というものがありまして、簡易水質試験紙を持っていってあちこちで測定しました。「塩素消毒をしていない」というウワサの通り本当に塩素は検出されなかったし、他の成分についても極めて微量でした。

ただ硫黄の匂いはどこもきついです。検出項目にはなかったので定量化はできないけど、一般的な家庭の蛇口から出るお湯は日本の温泉と同じくらいの硫黄濃度らしいです。TDSやECの値(不純物と総イオン量の指標)も日本より低いものでした。

 

※今回の旅行中はパスタとビスケットばかり食べていて、この2つは英国などと比べても決して高くはないので助かりました。味もいいです。あと牛乳は淡泊ですっきりした味でした。

 

 野菜と果物

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アイスランドで一番高いなと思ったのがこれらの鮮度が求められる商品で、かつ野菜は置いてある量も種類も少ない印象を受けました。見た目はどこかツヤがなくて色づきが悪いようでした。地熱を活用したビニールハウスもボチボチ作られているようですが、はち切れんばかりのみずみずしい野菜は期待できそうにないですね、、、

 

※ドライフルーツとかナッツとかが輸入されているのはまだ納得できるのですが、パイナップルとかデーツとか、そんなもの運んでくる余裕があったら別のものを持って来いよと言いたくなる商品もかなりありました。地理的にアメリカからもかなりの食品が輸入されているようですが、需要はどれほどあるのでしょうか。疑問です。

 

 雑貨と嗜好品

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このカテゴリーに関してはそこまで他国と大差はない印象ですが、ただコルク抜きとかキッチン用品のうち趣向を凝らしているようなものはずいぶん高価でした。そういうものをお土産にしたいものですが、さすがに貧乏学生には手が届きません。

※ジュース類は現地工場があるのか知りませんがあまり高くはないですね。もっとも僕はコーラが嫌いなのでお金を払ってまで飲みたいとは思いませんでした。

 

加工食品など

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外食がめちゃくちゃ高いです!

上の表はレイキャビクでもまだ外れたところにある大型ショッピングセンターのフードコートの料金なのですが、中心部の観光客バリバリのレストランではランチ3,000円、ディナー5,000円が下限みたいです、、、 

ただ高級レストランでフルコースを頼んでも25,000円くらいで収まる?らしく、天井の方はたかが知れているらしい、、、

 

【まとめ】

アイスランドの物価が高くなるのは

➀人件費

②輸送費

③為替

の3つが主な理由です。

 

人件費

北欧諸国の多くが実は最低賃金を定めておらず、雇用者と労働者の個々の契約に基づいて賃金が支払われます。しかしみんな生活費がかさむことは分かっているので、もし低賃金の仕事を押し付けられたら抗議するなり辞めるなりするんです。そのため人件費は現状ラインより下にはなりにくくなります。ちなみにこういうのを下方硬直性みたいに言います。

 

輸送費

輸送費とは「壊れやすいもの」「鮮度が重要な価値であるもの」について特に高くなります。代表例がです。アイスランドではほぼほぼ鶏なんて飼育していないので割れないようにそーっと輸入しているため、輸送費が上乗せされてしまいます。しかも卵って日持ちもしないですから、輸送スピードも重要になってきます。

 

為替

アイスランド経済は金融と観光で成り立っているので、為替マーケットに大きく影響されます。2008年にリーマンショックが起きると国内の銀行やらが次々と倒産し、クローナも大暴落したそうです。もっともそれに対して輸出産業はボロ儲けしたので経済はすぐ回復したらしいですが、それにともなって食料品の価格もコロコロ変動しているのでしょう。ちなみに値札の多くが液晶パネルに表示されていたのですが、それが価格変動に対応するためなのかはよく分かりません。