ヤマダイスキーの旅日記

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【その3・丹東駅】北朝鮮ツアーの記録 (2019年2月15日)

 


 

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7:35。丹東駅にてツアーガイドやほかのツアー参加者に合流した。予想はしていたけど、自分を除くとほぼ全員がヨーロッパ出身だし、年齢層も30代が多いような感じがした。50代や60代も3分の1くらいいるだろうか。ガイド曰く45人も集まっているそうで、「Facebookのグループが34人くらいいたので大集団になるだろうなとは予想していたけど、こんなに大勢で旅行するなんて初めてのことだ」なんて話をイギリス人としていた。

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1番右にいる背の高い人がガイドのローワン(後述)

 

ちなみにアメリカ政府が渡航を禁止しているためアメリカ人は1人もいなかったが、どうやらそのきっかけとなったオットー・ワームビアさんはこのツアー会社を利用して訪朝したらしい。ガイドも同じということだった。(特にオフレコの話とかは聞いていないというか、当局に拘束されてからはガイドにも取る手段がなかったらしい。) 個人的にはアメリカ人にいろいろ質問してみたいことがあるけど、今回その機会はない。

 

いちおう8:00集合なんだけど、当日の朝に丹東に到着する人もいるし、もちろんヨーロッパの標準的な「定刻」は日本人の「ちょっと遅刻」も含まれるわけである。そのため15分のブリーフィングを除いて8:30までは比較的グダグダおしゃべりタイムになり、水やスナックやビールが買いたい人は近くのコンビニまで行き、丹東から北京までの帰りのチケットが買いたい人は窓口に行って交渉し、もちろんトイレをしたい人はトイレに行くなどしていた。

 

僕はもう準備万端でいつでも列車に飛び乗れる状態だったし、それに初対面の外国人とダラダラおしゃべりするのがあまり好きではない。が、まぁさすがにコミュ障というわけでもないし、英語ネイティブと話すのも久しぶりなので、散発的に英語で挨拶というか自己紹介をするなどしていた。

 

 

そもそも僕がこのツアー会社に申し込んだのは

「日本語ツアーだと高いから。ガイドが英語でも問題ないから。」

というのが理由のほぼすべてなんだけど、そこはできることならもう1人か2人くらい日本人や韓国人が紛れ込んでいてもいいのではないかと思っていた。なんでこうもみんなヨーロッパ出身なんだよ。

まぁ思い返せばイギリス留学時だってアジア人は僕のほかにネパール出身1人、インド出身1人、バングラデシュ出身1人、というような構成で、残りの20人ほどはすべてヨーロッパ出身だったので同じようなシチュエーションではある。日本人というのはあまりこういうアウェイな環境に飛び込みにくいのかもしれない。分からなくもない。

 

 

さて、8:00からのブリーフィングでは簡単に北朝鮮旅行時の注意点を復習した。とはいっても本当に基本的なことで、金一族に敬意を表すること、軍事施設の写真や動画は撮らないこと、危険物や宗教的な出版物やポルノは国内への持ち込みが禁止されていること、くらいだった。注意点を確認するというより「ガイドは僕と彼で、これからのツアーはこんなスピードの英語でやっていきますよ」というような一種の自己紹介だったと思っている。

 北朝鮮旅行についての注意点は別の記事にまとめておいた。

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ちなみにガイドはローワン(オーストラリア出身)とニック(イギリス出身)の2人で、それぞれ4日ツアーと3日ツアーを担当していた。北朝鮮ツアーのガイドはそれぞれ6年目と2年目?で、ローワンにいたっては100回以上も訪朝しているらしい。

「僕はトラブルメーカーで色々やらかしてきてるけど、今まで100回以上無事に出国できてるよ。だからみんなも大丈夫なはずさ」

みたいなことを言っていた。ちなみに英語はどちらも聞き取りやすい。

 

 

僕は4日ツアーに申し込んだが、45人の内訳としては4日ツアー15人、3日ツアー25人、個別ツアー(5日?) が5人くらいいただろうか。別日程のツアーだとバスも違うし行動スケジュールも違うので、たまに観光地やレストランですれ違う以外はほぼコンタクトがなかった。わざわざ北朝鮮に来る人というのは話してみると面白い人ばかりだっので、ちょっともったいない気がする。

 

なお

 

3日ツアー; 丹東から平壌までの移動、平壌市内の散策、平壌から丹東までの移動

4日ツアー; 3日ツアーに加えて軍事境界線(DMZ)ツアー

個別ツアー; 4日ツアーに加えて中国国境の新義州ツアー

 

というのがだいたいの旅程である。

 

個別ツアーにはオーストリア人の家族3人とシンガポール人が参加しているようだったが、もう数人いたのかもしれない。どういうムーブをしていたのかはよく分からない。

 

ちなみに3日ツアーは約70,000円+チップ、4日ツアーは約85,000円+チップである。日系の旅行会社で申し込むと同じような日程でも20万円とか30万円とかするっぽいので格安である。

 

 


 

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