神戸や大阪発で上海まで行ってくれる国際フェリーというものがあります。その名も新鑑真といいます。
(正確には新鍳真って書くらしいけど、変換してもなかなか出てこないし、そもそも読めないので以下新鑑真で統一します。)
とりあえず最初に公式ホームページのリンクを貼っておきましょう。
新鍳真(しんがんじん)日中国際フェリー:神戸・大阪/上海(毎週火曜日出航)
僕は学生ということもあって結果的に大学生協を経由してチケットを購入したのですが、一般の方であればネット上で購入することが可能です。こちらからどうぞ
日中国際フェリー 新鍳真(しんかんじん):インターネット予約
基本的に毎週火曜日に神戸と大阪を交互に出発し、船上で2泊したのち上海に到着します。逆に上海からも毎週土曜日に出発していて、目的地は神戸と大阪になっています。
神戸だけ、もしくは大阪だけで見ると隔週運航なので、日程の融通がきかない旅ならフェリーは難しいですね。そもそも50時間もかけて移動する時点でかなりの物好きという感じがします。
でもフェリーにもメリットがあります。
つい先日関空の連絡橋が壊れてしまいましたが、フェリーは多少天気が悪くても出航してくれるんです(揺れるけど)。また手荷物検査もないので手続きがとてもスムーズです。重さやサイズなどの荷物制限もないので、運べる範囲内で好きなだけ食料品を持ち込むことも可能です。実際に中国人の学生?は両手にカップラーメンがパンパンに入ったレジ袋をぶら下げていました。船内で食べ物を買うとそれなりに高いので賢い選択でしょう。
まあ具体的にどういう手続きが必要なのかというのは上記の公式ページに書いてあるのでそちらに譲ります。この記事では僕が乗った「二等洋室」の様子とか、海からの眺めなんかをレビューしていきます。ちなみに乗ったのは2018年9/18~9/20で、料金は2万円でした。
さあいよいよフェリーに乗船!っていうところから写真を始めていきます。
神戸のフェリーターミナルは、三宮から神戸空港に行く途中にあります。「ポートターミナル」という駅で降りると一瞬で分かります。やや距離はありますが、暑くなければ三宮から歩いていくことも可能です。
いよいよフェリーが離岸して「日本バイバイ」っていう瞬間です。なんというか、一時帰国ではなく世界一周の全行程が終わって「もうしばらく海外はいいや。日本が一番落ち着くね」っていう心境に早く達したい気分です。
日本を出国するときは毎回こういう風に思うんですが、そのときの心境はまたいずれ考察して文章化することにします。もうちょっと旅ですり減った時にやります。
これが二等洋室の客室です。
他の3人はみんな中国人でしたが、1人は日本語がけっこうできて、もう1人もいくつか単語を知っていました。この部屋の4人で2日目の夜にビールを片手に映画を見ることになるんですが、それはもうちょっとあとの話です。
なんか荷物を置いて寝っ転がっていたらいつの間にか寝ていました。コンセントがなかったのでスマホの電源もしばらく切っていました。フェリー船内はフリーWiFiもなかったです。
なんかこう最低限の大きさっていう感じですね。ちょうど1畳くらい。僕は硬めのベッドが好きなので良かったですが、寝心地が悪いと思う人もいるかもしれません。まあたったの2泊なのでどうにかなります。
食堂です。
ベッドにはコンセントがなく、またWiFiも有料だったので、この食堂でタブレット上にダウンロードしていたBreaking Badを見ていました。4か所くらいにコンセントがあって取り合いになるかと思いきや、ほかの中国人はみんなトランプをやるか寝るかしていたので確保できました。
ちなみに乗客の9割以上は中国人で、乗客名簿を見る限り日本人は5人でした(定員は345人で6割くらい乗ってたかな)。ヨーロッパ系の人も5人前後いる感じで、例の2日目の夜にはフランス人とハンガリー人のカップルも一緒でした。
階段、普通に角度がきついので波が高いときは危なそうですね。あと高級な感じがありますが、同時に昭和の臭いがします。なんかバブルっぽい。知らんけど。
奥に見えますのが貴賓室と一等室でございます。ほかの日本人は皆さまはこのようなお部屋にご宿泊のようでございました。豪勢なことでございます。
僕はというとカップラーメンの値段が手に届くなぁと安心するレベルの貧乏学生です。
ただビスケットを買っておいたのでこの自動販売機を使うことはなかったです。ちなみに給湯器はあります。
瀬戸大橋です。
飛行機と比べると非常にゆっくり進んでいて、地上のスピードでいうとバイクとか原付レベルなんじゃないでしょうか。波のない瀬戸内海をただただのんびりと進んでいきます。
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朝になりました。朝食はなかなかに美味でした。特にお粥が良き。
深夜のうちに関門海峡を抜けていたようで、甲板に出てみると外はもう見渡す限りの大海原です。水平線というのを生まれて初めて見ました。
やることがなさすぎていつの間にか夜になっていまして、夕食のラーメンの写真です。
まずいです。
お吸い物というかだし汁に素麵っぽいヌードルを浸している感じで、ラーメンとは程遠いくせに素麺にもなれていない、どこにも行きついていない味です。これで500円です。許せません。
ここから先は特に説明はしません。動画をお楽しみください。www.youtube.com
この軍隊チックな映画を同部屋の中国人たちと一緒に食堂のテレビで見ていたんですが、しかし中国政府は戦争が起きる可能性を真剣に考えていて準備しているんだろうなと感じました。もっともこの映画は対テロリストでしたが。
上海に到着してからの旅行記はこちらをご覧ください。
wonderfulsolution.hatenablog.com