レイキャビクからセルフォスという街に来ました。市内バスは車体が黄色だけで塗られていますが、市外へと走る長距離バスは青と黄色で塗り分けられています。どちらにしろ遠くからの視認性が抜群ですが(京都市バスの草みどり色とはまったく別の発想)
長距離バスの路線図はこんな感じになっていると思いきや、多くの路線が夏(6~9月くらい)限定となっており、英国で下調べした時は本当に走っているのか不安でした。これも数年ごとに料金システムや路線/時刻表がころころ変わるので注意が必要です(2018年3月に乗りました)。ですがレイキャビクから南のビークまではだいたい年中開通していると思ってよさそうです。
というかレンタカーが借りれたらこんな心配は無用なんですよね。といっても今度は雪で動けなくなった時のこととか故障した時の対処とかを考える必要がありそうですが。
バスを運行しているのはstraetoという会社で、straeto isで検索するなり同名のアプリをインストールするなりしてさまざまな運行情報を得ることができます。アイスランド(ないしヨーロッパ)のsimカードを持っていればアプリでバスチケットを購入することもできます。実際現地の人たちはみんな携帯でチケット(年間パスとか回数券とか)を買っていて、乗り込んだ時にドライバーに見せていました。
このチケット購入方法についても他のサイトで調べましたが、よく分からなかったのでここでまとめておきます。(改めて2018年3月の情報であることを述べておきます)
レイキャビク市内バス
1回の乗車で460クローナ(500円くらい)かかります。乗るときに現金かカードでチケットを購入します。お釣りは基本的にないので、500クローナで払ってしまうかきちんと事前に硬貨を用意しましょう。スーパーなどではほぼ100%カードにと対応していますが、現金で払っても受け取ってもらえます。
24時間パスが1700クローナ、72時間パスが4000クローナで購入でき、これはレイキャビク市内の博物館などの入場券としても使えます。なお博物館の入場料は1500~2000クローナします。
学生用の半年/年間パスもありますが、短期の観光客向けではありませんね。また20枚綴りなどのチケットもありますが観光客への需要は低そうです。
長距離バス
アイスランド国内はいくつかのエリアに分けられていて、例えばレイキャビク市内がまとめて1エリア(だから均一460クローナ)です。レイキャビクのエリアから数えるとセルフォスのエリアは3つ目であり、料金はレイキャビクで乗るときに460クローナ×4=1960クローナ払うことになります。
ただしレイキャビク市内で宿の近くから外側のバスターミナル(ムヨード)まで移動するだけで460クローナを払う必要があり、ムヨードで長距離バスに乗るときにチケット(70分有効)を提示することで460クローナ×3=1380クローナの追加購入にすることができます。この70分有効チケットが切れると(バスがなかなか来なくて) 4エリア分払わされることになるので、僕としてはムヨードまでは歩いていくことをオススメします(中心部から5kmくらい離れてはいますが、、、)
事前の予約などはできません。学生割引などもありません。
後述しますが、ウェストマン諸島行きのフェリーターミナルまでは10エリア(2時間半くらい)であり、往復するだけで9600クローナ(約1万円!!)が飛びます。今回は現金を使おうと思っていたので(中国人留学生が両替してほしいというのでしてあげた)まあ許しますが、本当に切り詰めようと思っていたらヒッチハイクした方がいいです。一本道で見晴らしがいいことと、田舎特有の人の好さがあるので簡単につかまると思います。
ちなみにバス車内は暖房がほどよく効いていて快適です。コンセントはあったりなかったりしますが、フリーwifiはガンガン飛んでいます。(逆にこれらの要素がなかったら間違いなくヒッチハイクしてます)
BSI(発音はビーエスイー)というレイキャビク市内のバスターミナル。ツアーを申し込むとここが発着になるのかな? あとは空港との送迎でもここが拠点になっているっぽい。
大事な役割を果たしているハズだけど中は意外にコンパクト。
しかしムヨードまでのバスはBSIから少し離れたこのバス停を通ります。(バス停名はBSI)。ちなみにバス停に名前が付いたのは最近のことらしいですね。逆に名前がないってどういうことやねんと思いますが。
気温は朝だと3℃くらいです。寒いです。
この時刻表によると1時間に2本は来るそうですが、実際は2時間に1本も来ません。このバス停には7路線くらい通っていて、反対側のバス停にも同じくらい路線があるようですが、30分待っていてもぜんぜんバスが来ませんでした(どの路線も)。
時刻表の横にはアプリでバスの現在地が分かるよって書いてありますが、便利なアプリの宣伝と見せかけて実は時刻表が使い物にならないということを意味しています。バス停ではなぜかwifiが飛んでます。
もういいやムヨードまで歩くわと思った矢先に3番が来ました。予想通りお釣りはもらえず、500クローナ札を料金箱に突っ込みました。
ちなみにどうでもいい話だしみんな知っていると思うけど、右のドアに身長のスケールが貼ってあるのはバスに乗り込んできて犯罪(強盗とか)をした犯人の身長を監視カメラから割り出すためで、日本でもコンビニの自動ドアのあたりによく貼っています。
レイキャビク市内でも東のほうにMjodd(発音はムヨード)というバスセンターがあり、東側や中央部への長距離バスが発着しています。この日は店とかが全部閉まっていた(イースター前だし)けど、普段なら中に入って待てそうです。
ここに着いたのが10:20くらいで時刻表によるとセルフォス方面の51/52系統は12:00到着ということ。もらった引継ぎ券の有効時間は11:30までだったのですごく後悔しました。なんでここまで歩いてこなかったんだろう、500クローナをドブに捨てたようなものだわ、とか思っていました。ところが
11:25分に51系統が到着、すぐにドライバーにチケットを発行してもらいました。なんか最初4エリアの料金出してきたけど訂正して3エリアに。
レイキャビクを出ると景色はこんな感じ。the大自然って感じですね。
視線が低いから距離感がよく出ていませんが、見通しはすごくいいです。
このなんでもなさそうな草本類が極めて重要で、コースを外れてドライブすると高額の罰金を請求されるらしいです。成長に長い時間がかかるからね。
無事にセルフォスに到着。しかしこのホステルはチェックインが4pmからという遅い時間(ふつうは2pmです)のため、4時間ほどつぶさなければいけない。とりあえず荷物だけフロントの裏に置かせてもらいましたが。
しかしセルフォスという街は小さすぎて、この4時間の散歩で全エリアを歩ききってしまいました。例によって店がほぼすべて閉まっていて時間をつぶしようもなかったのですが。
靴を脱げというのは珍しいですね。ただそのおかげでフロアはピカピカ。
というか床だけじゃなく建物全体が綺麗に保たれています。日本人じゃなくても綺麗なのは気持ちがいいのでしょう。
右奥のベッドを使いました。
なんと夕方の8時くらいに、ここで他の日本人と会いました。アイスランド各地の妖精にまつわる話を取材しているそうで、2ヶ月に及ぶ滞在がもうすぐ終わるところらしい。次の日の昼過ぎに彼がレイキャビクに出発するまでいろいろお話しました。日本人と直接会って話すのはじつに半年ぶりくらいで感動した。
ちなみに僕がレイキャビクに戻った時にまたお会いします。お茶漬けの素をもらい忘れたこともあって、、、
レイキャビクのBus Hostelも結構キッチンが綺麗だったのですが、ここのお洒落な感じはさらにすごい。感動しますね。
ただ机がガタガタしていたり、椅子のクッションがボロボロだったりはしますが、、、(まあそれに目をつぶれるクオリティなんです)
ラジオが置いてあって、アイスランドのニュースとか音楽とかがイイ感じに流れていました。いい
最後にセルフォス(Selfoss)という街について何も聞いたことがない方も多いと思いますが、あのチェスの元世界チャンピオンのボビー=フィッシャーが晩年を過ごした(そして埋葬された)街として知られています(フィッシャーなんて知らねぇわ、ですか。それは失礼しました)。このフィッシャー博物館(正確にはCentre)にはけっこう渡航前から期待していたのですが、着いてみると閉館だったし外から見ただけでショボイ感じでした。