ヤマダイスキーの旅日記

アウトドア全般、海外移住、資格試験、ウェブ開発などの話をします

【注意喚起】メルカリでバイクを個人間売買したら裁判一歩手前まで揉めた話

大学を卒業するにあたって、それまで乗っていた250ccのバイクをメルカリで売ることにした。ショップでも見積もりをしてみたが、かなり手数料が取られるようなので個人間売買をすることにした。もともと僕も先輩から引き取ったものであり、スムーズに手続きができるだろうと高をくくっていたが、その後に待ち構えている泥沼を知っていたら絶対にやめていただろう。

 

1,概要

まず概要を説明しよう。

・250ccのバイクをメルカリで19万円にて販売した。購入者は東京在住の人で、ちょうど用事もあったので(購入者の同意のもと)自走して届けることにした。必要書類も渡した。

・メルカリ上の決済は完了したが、その後「バッテリーが上がった」との連絡。それまで普通に走れていたと説明するも、次第に攻撃的なメッセージを送ってくるように。

・「路駐して指紋拭き取るぞ」「お前の名義のままスピード違反するぞ」「お前の住所まで行って待ち伏せするぞ」などのメッセージが来たので警察に相談するが、民事不介入との回答。

・バッテリーの交換費用とレッカー代を一部返金することで合意。

・弁護士に相談しながら説得を続け、最後は無事に名義変更をしてもらった。

 

取引完了から数ヶ月が経過していることもあり、今さら当時のエピソードを掘り返す気はない。ただメルカリやヤフオクで検索してみると今でも車やバイクを売っている人が結構いるし、調べてみると名義変更のトラブルも少なくないらしい。ほかの人に僕みたいな経験はしてほしくないので、あまり気は乗らないが注意喚起と再発防止策を記しておこう。

 

2,注意喚起

ネット上には予想以上にさまざまな人がいる。それはメルカリのユーザーにしてもそうで、体感でいうと99%くらいは普通だが、1%くらいは普通じゃない。

いったん当時のやり取りの一部を見てもらおう。

 

<バッテリーが弱っているとの連絡が来たとき>

<いったん保険会社を呼んでジャッキアップするも解決せず、バッテリー交換費用とレッカー代を立て替えてもらって一部返金で対応>

 

<この返金によりメルカリ上のメッセージ欄が閉鎖され、音信不通に>

 

<最後のメッセージによるとバッテリー交換で問題なく走れるようになったとのことなので、期日までに名義変更してくれるだろうと思った>

 

<その前後で攻撃的なメッセージが続いていたが、すべて記録を取っていたので警察に相談>

 

<期日を過ぎたので陸運局に行くと名義変更がされていないとのことで、弁護士に相談のうえ再度連絡。このまま名義が変更されなければ、内容証明ののち簡易裁判という流れに>

<ハンドルロックも修理しろとのことだったが、解決したよう>

<さらに期日になっても連絡がなかったため確認>

<翌日にまた攻撃的なメッセージが来たが、どういうわけか最後は決着がついた>

<もっと激しめなメッセージもありましたが割愛しました>

3,再発防止策

単純なことですが、車やバイクの個人間売買はやめましょう。友人や親戚どうしの取引ですら揉めるようです。見ず知らずの人に売るのはかなりリスキーな行為だと心得ましょう。たかが数万円に目がくらむと、あとで事故や裁判に発展したときに数十万円が吹き飛びます。おとなしくショップに買い取ってもらいましょう。

 

それでも売りたい方は「現車確認→契約成立→廃車手続き→お金と引き換えに書類一式を渡す」という流れを踏みましょう。きちんと廃車した状態で引き渡すこと、法的責任と現車をセットで渡すことが大事です。これで交渉が決裂しても振り出しに戻るだけですみます。

 

すでに売ってしまって、なんなら代金も受け取っていて、購入者が名義変更をしてくれなくて音信不通になってしまった人もいるかもしれません。

 

代金を受け取っている場合、盗難届や紛失届を出すことは「犯罪」となります。代金を受け取っていたら契約が成立しており、車体の所有権は移っています。このアドバイスが知恵袋でけっこう見つかりましたが、あなたが裁かれることになるので絶対にやめましょう。

 

車など車検証がある場合、弁護士会を通じて名義を照会したり、職権抹消をすることも可能なようです。まずは弁護士、陸運局、警察に相談してみましょう。

 

250ccなど車検証がない場合、実はできることはかなり限られてきます。理想は交渉によって名義変更してもらうことですが、最悪のパターンだと「簡易裁判」となるようです。怖いのは旧名義のままで事故を起こされて、賠償責任が旧所有者のもとに来ることですが、さすがに裁判までやって名義変更を迫っていれば大丈夫だろう、とのことです。

 

それから軽自動車税を止めるためには、新しい届出済証のスキャンデータや写真が必要になります。それをゲットするまで粘り強く交渉しましょう。

 

またメルカリでの取引なのである程度は事務局の方も対応してくれます。しかしメルカリ外の電話やLineで連絡を取っていると、そこは関知してくれません。かならず取引メッセージを使いましょう。最悪それができない場合でも、証拠が残るように文章でやり取りしましょう。それからこちらの取引ガイドも参考になります。

メルカリ車体取引ガイド - メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ

 

最後に、現在進行形で揉めている人にひとこと。かなりメンタルが削られると思うので、まずは友人か家族に相談しよう。かなり気が楽になるよ。

 

AmazonKDPで自己出版をする手順とトラブルシューティング

かなり前になりますが、AmazonのKDP(Kindle Direct Publishing)で世界一周の旅行記を出版しました。

wonderfulsolution.hatenablog.com

 

今回、誤字脱字を修正した改訂版を出すにあたって「あれ、当時どうやってたっけ?」みたいになったのでこの記事にまとめていくことにしました。

KDPって英語で出版するのが前提だから日本語版だといろいろ勝手が違うんですよね。いちおう公式サイトで英語のマニュアルも閲覧できるんですが、これがまた分かりにくい。

 

まず大まかな流れからみていきましょう。

 

1,KDPのアカウントを作成してログイン

Self Publishing | Amazon Kindle Direct Publishing

Amazonの買い物用アカウントでログインできると思います。

2,原稿と表紙を用意

Wordなどで原稿を執筆してPDFに印刷。それから表紙の画像も用意します。実際に原稿を書くのもそうですが、フォーマットを確認したりPDFに印刷するのもかなり大変です。表紙についてはプロに外注したほうがいいといわれますが、僕はパワポで自作しました。

3,Bookshelf(本棚)で本を出版

僕はebookとpaperbackの両方を出しました。特にpaperbackはエラーが出まくりますが、粘り強く解決していきましょう。

4,販促

自分のSNSで広告を打ったり、eBookの無料キャンペーンを打ったりしましょう。僕の旅行記は毎月1日に無料にしています。

 

 

特に分かりにくいのは2原稿と表紙と3Bookshelfでの出版方法だと思うので、以下で詳しく説明していきます。

 

原稿用紙

自分で余白を設定してもいいのですが、公式のテンプレートを使ったほうがラクでしょう。日本語版は縦書きにも横書きにも対応しています。

Paperback and Hardcover Manuscript Templates

ここでpaperbackのサイズを決めることになります。僕は最終的に6x9インチにしましたが、これは高校の教科書とか青チャートより数ミリ大きいくらいです。残念ながらいわゆる文庫本サイズには対応していません。

原稿用紙のサイズはそれより小さくします。僕は横書きの5.98x8.58インチの用紙を選択しました。最終的にA5サイズ(148×210mm/5.83×8.27インチ)でprint to fileをしたあと、後述するPDFのサイズ変更ツールで6x9インチに拡大します。

日本語はブランク(白紙)のテンプレートしかないよ、っていう注意書きがあります。

原稿の書き方

目次と各章のタイトルにハイパーリンクの設定をすることでeBook版ですぐに飛べるようにできるそうです。ただ設定が複雑だったので僕はやりませんでした。挑戦したい方はこちらを参考にしてみてください。

Navigation Guidelines

またeBook版では読者が自由に文字サイズとか画面サイズを変えられるので「ページ」という概念がありません。いったんページ番号のない原稿を用意してeBook版を出版し、次にページ番号を付した原稿でpaperbackを出版するといいでしょう。

一冊の分量については紙質によって違いますが、最低24ページ、最大828ページと、かなり幅広く対応しています。僕の場合は約16万字で248ページになりました。

Paperback Submission Guidelines

表紙

以下でも説明しますが、表紙には細かい規定がいくつかあります。まず提出ファイルはPDFのみで、最大650MB、推奨40MBまでとなっています。

Create a Paperback Cover

サイズはここで計算してみましょう。背表紙にタイトルを書くためには最低79ページが必要とのことです。

KDP Cover Calculator

さらにタイトル、筆者名、バーコードの明記が必要とのことです。バーコードについてはKDPにアップロードするとき自動で生成してくれるので心配いりません。

 

この表紙の作成を英語版だったら半自動でやってくれるっぽいんですが、日本語には対応していないんですよね… 僕はPowerPointでつくりました。print to fileを選択し、ファイル名の拡張子を.pdfにしましょう。それから誰も突っ込んでくれないんですが、手のイラストも僕が描きました。

Cover Creator

KDP Bookshelfの設定 Paperback Details

原稿も表紙もできたらあと一歩、と言いたいところですが、最後のアップロードの設定がなかなか泥沼です。

まず言語、タイトル、著者などの基本情報を入力します。このとき「シリーズ」を追加すると最後に価格の設定画面でエラーが出てしまいます。価格は適正なはずなのに、なぜかエラーが出てしまうときはこれが原因かも。

紹介文とキーワードについては僕も研究中です。「読みたい!」「買いたい!」と思ってもらえるよう頑張りましょう。save and continueを押して次に進みます。

KDP Bookshelfの設定 Paperback Content

KDP ISBNを発行してもらいましょう。

紙とインクの設定は人によりますが、僕はBlack & White interior with cream paper、6x9 in、No Bleed、CoverはGlossy、ページの方向は横書きなのでLeft to Rightを選択しました。

Bleedというのは「出血」が語源ですが、ページのキワキワまで写真を入れたいときはBleedを選択しましょう。僕はすべて内側に収めているので(そもそも写真がほぼないので)No Bleedにしました。

そして原稿と表紙のファイルをアップロードします。

 

ここでエラーが起きた場合、

・PDFにしていない。

・サイズが合っていない。

・PDFに印刷したときフチが白くなってしまっている。

・PDFエディターの透かしが入っている。

などが考えられます。アップロードしてから半日~1日して

「Attention needed: Please review your title, ヤマダイスキーの旅日記」

みたいなメールが来たらエラーが発生しています。

 

主に表紙サイズの解決方法としては、

PowerPointのスライドサイズをA4にする。

・"Print to File"にチェックを入れて、A4でPDFに印刷する。

※プレビューでフチが白くなっていないことを確認。

・以下のサイトなどでサイズをA4から規定のサイズに変更する。縮尺を保持(Constrain proportions when scaling)のチェックを外す、コンテンツは中央寄せにする。

Resize, scale PDF files online for free.

でうまくいきました。

KDP Bookshelfの設定 Paperback Rights and Pricing

最後に値段設定をします。メインの市場はAmazon.co.jpにしました。

KDPの特徴として、販売価格の60%が筆者のロイヤリティとなり、そこから印刷コストを差し引く構造になっています。なおAmazon.co.jpは日本法人なので消費税がかかりますが、徴収や清算はすべてAmazon.co.jpがやってくれます。

僕の場合、売価が1120円、消費税が10%、ロイヤリティが672円、印刷コストが671円ということで、1冊売れるごとに1円が手元に入ってくる値段設定にしています。(※執筆時点)

これが電子書籍だと500円のうち70%がそのまま入ってくるので、僕としてはそっちのほうが嬉しかったりします。

 

 

以上、長々と説明してきましたが、これでもカバーしてきれていません。分からないことがあればコメントに書いてください。可能な限り回答しようと思います。

無事に「Your paperback book is available in the Amazon store!」みたいなメールが来たら出版完了です。お疲れさまでした。

大学生のうちにやっておくべきこと その5

大学生のうちにやっておくべきことシリーズとして、まず「絶対に」やっておくべきことを解説してきた。ここからは「できるだけ」やっておくべきこと、すなわち社会人になってから挽回することも可能だけど、大学生までに済ませておくと人生が変わることについて書いていく。具体的にリストアップすると、勉強、オシャレ、価値観の確立、人脈、プチ起業、この5つ。

 

まず勉強。これはほかの人もけっこう言っているが、時間があるうちに精一杯勉強しておいたほうがいい。なにも学歴フィルターで有利になるとか、資格を取っておくと昇格要件を満たせるとか、英語やプログラミングができると仕事の幅が広がるとか、そんなちんけなな話ではない。まぁそれはそれで一理あるのかもしれないが、勉強で大事なのは「本質をとらえる力」「情報を整理して分析する力」「自分で掲げた目標に向かってモチベを保ちつつ挑む力」「まったく新しい分野を体系的に学ぶ力」とかそういったこと。

 

正直いくら社会人は時間がないからといって、実務で必要なことを勉強するくらいの時間はある。というかオフィスアワーで実際に仕事をしながらスキルアップできる。それより大事なのは、学び方を学ぶというか、論理的思考力を鍛えるというか、WhatよりHow toの側面。そしてこれを習得する方法として、勉強以外にはあまり思いつかない。

 

実際に何を勉強するべきかについては、その人のやりたい分野でいいと思う。個人的なオススメは英語と簿記とPythonだけど、さらに個人的な話をすると、不合格だったとはいえ気象予報士試験の勉強をしたことは役に立ったし、かじる程度とはいえフランス語や文化人類学ユダヤ教について勉強したのはとても良かった。なお大学には一般教養科目とかいうのがあって「専門以外にもいろいろ教養を深めてね」なんて趣旨らしいが、僕は好きではない。単位が絡むとどうしても学問が不純になる。自分がやりたい分野を自分で探求したい。

 

勉強についての話が長くなってしまったが、次は短くまとめよう。ファッション。これについて僕に語る資格はあるまい。だけど髪のセットの仕方とか、染めてみるとか、ヒゲ脱毛とか美容とか、それから洋服や靴やバッグの選び方に至るまで、大学生のうちにいろいろ試しておくべきだと思う。社会人になったらビジネスカジュアルとかフォーマルとか、脱個性的な服装が求められるが、それでもある程度センスを磨いておかないと厳しいものがある。京大生の苦手分野な気がするが、「できるだけ」やっておくとよい。

 

次の2つもまとめて説明しよう。「価値観の確立」とは、自分が何をしているときに幸せを感じて、月に何万円あれば文化的な最低限の生活ができて、仕事を選ぶうえで何を最優先の条件とするのか、その他もろもろ人生についての指針を決めること。その判断をする上で欠かせないのが、さまざまな人に会っておくこと。つまり「人脈」である。

 

僕でいうと、自分が健康(適度な睡眠、食事、運動)であり、仲間(友人、家族、同僚、同志)と日常的に体験を共有することができれば幸せ。キルギスやトルコに移住するつもりなので、月に10万円もあれば文化的で高水準な生活ができる。仕事を選ぶ際の優先順位は、若いうちは資産形成とスキルアップのために高年収・多忙な仕事、次に自分くらいしか飛び込まないような危険地域でのオペレーション、それらと並行して自分の会社を立ち上げる、最後はそれらの経験の再生産として若者の支援とか作品作りとかをする。もっと詳細に決めてはいるが、とにかく自分の人生である、自分で納得がいくまで考え抜いて設計するべし。

 

そのために必要なのが人脈。ちょっとワードチョイスが微妙だが、つまり自分と同質な人ばかりに会ってはいけない。大学の同期というものは、同程度の学力、同程度の家庭環境、たいてい同じ国籍(日本人)、同程度の知識と人生経験、普段の生活スタイルや生活圏もほぼ同じ、そんな人たちである。一緒に遊ぶにはこれ以上ないほど好条件だが、しかし人生を設計するための検討材料としては物足りない。ここで僕の持論を一つ。

「異質な人々が接触するためには、恵まれた人間がまず行動しなければいけない」

例えば日本人とインド人はかなり異質である。日本人とインド人が接触するためには、相対的にお金持ちの日本人がインドを訪れるほうが、逆にインド人が日本に来るより圧倒的に容易である。これは京大生と西成のホームレス、若者とおじいちゃん、健常者と障碍者、などの比較でも同様である。あなたがいくら貧乏学生であったとしても、さらに貧しい人々がいる。あなたは行動しようと思えば今すぐ別ブラウザを開いて列車や飛行機のチケットが買えるだろうが、世の中にはPCを持っていない人がかなりいて、列車や飛行機のチケットなんて窓口に行かないと買えないという人も実は少なくない。

 

異質な世界に飛び込み、いろんな人生のケーススタディーを見聞きして、それから人生を設計すること。これは大学生のうちにできるだけやっておくべき。

 

そして最後にプチ起業のすすめ。これは特に「お金を稼ぐ=誰かに雇われる」という固定概念にとらわれている大学生がやるべき。時間の切り売りではなく、価値を売る経験をするべき。アルバイトで3時間3,000円を稼ぐより、100円のnoteを3人に売ったほうが価値があるように思う。いや、もちろん金銭的価値でいうと前者のほうが大きいんだけど、大学生のうちにやっておくべきこととしては後者。まぁ僕だったら両方を合体させて、やばそうなアルバイトに潜入してみてnoteで体験談を書いて売りさばくかもな。

 

とにかく絶対に「お金が欲しい。よし、バイトしよう」「大学を卒業した。よし、就職しよう」なんて短絡的に考えてはいけない。もっと選択肢は無数にあるし、それらを吟味したうえで判断するべきである。

 

最初の記事

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大学生のうちにやっておくべきこと その4

突然だが、皆さんは普段どのように自己紹介をしているだろうか。

「初めまして、山田といいます。出身は札幌で、今は京大農学部の6回生です」

大学生のうちはこんな自己紹介でも許されるかもしれないが、しかし大学を卒業するとこれではいけない。大学を会社に変えるということではない。所属を名乗ることは厳密にいうと自己紹介ではない、ということである。大学にしろ会社にしろ、所属集団がそのまま自分の属性なんてことにはならない。

 

つまり自己紹介で大事なのは、最低限の情報を伝えたうえで、自分がどのような人間で、普段は何をしていて、この場で何を話したいかを明確にすること。例えば

「初めまして、山田といいます。札幌の山の近くで育ちまして、高校からずっと山に登っています。今日もこのフロアまでエレベーターではなく階段で登ってきました」

状況にもよるが、こんなのが理想。

 

すでに述べた「集団名を自分の属性にしない」こと以外にもいくつかポイントがある。

 

まずは自分にタグ付けをすること。今回の場合は「山」だったが、「海外」でも、「農業」でもいい。とにかく「オッケー、この人はこれが好きなのね」と紐づけさせる必要がある。複数人が自己紹介するときは特にこれが大事で、皆さんも経験があると思うが、初対面で一人ひとりの顔と名前を一致させるのはかなり大変である。

本当は最近山に登っていないし、登山よりトライアスロンの方に興味がシフトしてきているし、育ちは札幌だけど京都とか大阪とかにも住んでいた。そういった細々とした情報はあとの会話で追加していけばいい。とにかく自分のキャラを決めること。自己紹介の次の第一歩を相手にスムーズに踏ませること。

 

それからこれも状況によるが、ちょっとした笑いというか、「なんじゃそりゃ」という情報もけっこう大事。

「名前は山田です。出身は札幌です。趣味は登山です」

こういう言い方だと、ただの情報の羅列になってしまう。それが5人も10人も続くともはや神経衰弱。山田さんっだっけ?山本さんだっけ?田中さんだっけ?みたいになる。

 

と、ここまでは理解いただけただろう。

しかしここで最大の難関が立ちはだかっている人もいるに違いない。

そう、自分をタグ付けできない人。趣味がない人。「自分はこれだ!」と言い切れない人。

 

そんなの適当でいいんだよ、というか趣味がないなんてどんな人生なんだ?とも思うが、実はこの悩みを持っている人がけっこういることに最近気づいた。それから趣味があるにはあるが、映画とか読書とか旅行とか、「ありきたりでパッとしないんですよ」という人も多い。そんな人にささやかながら趣味を提案してみようと思う。

 

・勉強(語学、小説)

・スポーツ(サイクリング、ボルダリング)

・料理

 

まぁそんなの自分の好きなものにしたら?以上の感想はないんだが、せっかく新しい趣味にするならいくつか条件がある。まずはコスト節約型で時間消費型のもの。逆にショッピングとか、課金が必須のソシャゲとか、お金がいくらあっても足りない趣味は危険。お金はあまりかからないが、時間がいくらあっても足りないのが理想。

 

そして本業や人生に役に立つこと。単純な話だが、勉強ならスキルが、スポーツなら体力が身につく。特に勉強って学校でやっていたときは嫌々だったかもしれないが、趣味として捉えるとかなり優秀である。だって参考書なんて古本屋で数百円で売っているし、なんなら図書館で借りれるし、語学なんて突き詰めれば際限がないし、どんな科目でも好きなものを選べるんだから最高ではないか。

 

「そうは言っても何から手を付ければいいか分からない」なんて声もよく聞く。いやいや、何を言っているんだ?未知の領域を開拓しようとしていて、いきなり最適解が分かるとでも?とりあえず近くの図書館に行って何冊か立ち読みしてみれば?とりあえず一週間がむしゃらに勉強してみれば?進んでもいないのにもう進路変更ですか?

僕がこう言えるのは、間違いなく経験値の違いであろう。趣味が1つできた人は、2つ目も3つ目もすぐにできる気がする。

 

まとめると、勉強はコスパ最強の遊び。趣味をつくりたい人は図書館に行ってみよう。

 

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大学生のうちにやっておくべきこと その3

広島で用事があるので新幹線に乗っている。スーツで新幹線に乗ってPCをカタカタ鳴らすとかいう、大学生のときに「いつかやってみたかったこと」をやっているわけだが、意外と揺れるので打ちにくい。

さて、今回も1つの記事を30分で書ききっていく。復習がてらテーマ一覧を載せておくと、

・大学生のうちに「絶対」やっておくべきこと

スケジューリング、コミュニケーション、体力づくり、趣味

・大学生のうちに「できるだけ」やっておくべきこと

勉強、オシャレ、価値観の確立、人脈、プチ起業

・大学生のうちに「可能なら」やっておくべきこと

キラキラ系、旅、情報発信、資産形成

こんな感じ。今回はちょうど「体力」の重要性について。まぁ自分で言うのもなんだが、平日毎日働いたあと、土曜日は広島に行き、日曜日も実は休日出勤があって東京に戻るというあたり、自分はえげつないほど体力があると思う。この点は学生時代からこのブログを読んでくださっている方ならよくご理解いただけるだろう。

そして正直、体力というのは社会人だとかそうじゃないとかに限らず、あらゆる職業、あらゆる局面で大事なんじゃないかと思う。

よく就活で体育会系なんていう人種がもてはやされて、いやいや筋肉ゴリラに仕事なんてできるのか?なんて思う人も多いかもしれないが、こう言っておこう。

「体力があるからといって仕事ができるとは限らない。でも間違いなく、体力のないやつに大きな仕事はできない」

これは理論的にもたぶんそうだが帰納法的にもいえる。成功している経営者とか起業家とかを眺めていると、たいてい人並み以上のフィジカルな強さを持っている。病弱で青白い顔をしていてひょろひょろな人間と、筋肉モリモリで胸板も太もももパンプアップした人間と、与える印象が違うのはもちろん、なにより思考回路の強さが違う。

仕事を効率化して残業をしないのはもちろんだが、正念場のときに何時間でも集中力を切らさないこと。職場の近くに住んで通勤時間を節約するのはごもっともだが、とはいえ満員電車に詰め込まれたときにHPを削られない強靭さ。疲れた時でも食って寝ればきちんと回復し、出張先や海外でも元気ピンピンであること。これが求められる。いや、全員に求められるというよりは、体力があればあるほど社会人生活はラクになるし、チャンスもゲットしやすい。

 

じゃあ次に、そういった体力はどうやったら身に着くのか、という話になってくる。正直今の僕にこの答えはなくて、何かしら好きなスポーツをやりこんではどうか?としか言えない。もしかしたら生まれつきタフさの上限が決まっているのかもしれないし、語弊を恐れずに言うと、平均的に女性は男性より体力がない。このブログの名前からして「みんな山に登ろう!」とでも言えばいいのかもしれないが、どうなんだろう。この点については次の記事でもちょっと考察してみる。

それから実はフィジカルの筋力と同じくらい重要なのが、それまでの人生で最大の苦労が何だったのか、ということ。少年時代に貧乏だった人間にとっては「満員電車に詰め込まれる程度で貧乏を脱出できるのか?」「社員食堂で無料の昼食を食べれるのか?」という思考回路になる。逆に苦労せず大学を卒業してしまった人間にしてみれば「毎朝早起きして仕事に行かないといけないのかぁ」「授業みたいにサボれないのかぁ」という感情になる。

 

まとめると、若いときの苦労は買ってでもしろ。この一言に尽きる。

 

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大学生のうちにやっておくべきこと その2

今回も1つの記事を30分以内に書ききることを目標にしている。

前回の記事に引き続き、社会人になるまでに身に着けておくべき能力や経験について書いていく。そもそも前回の記事では、

・大学生のうちに「絶対」やっておくべきこと
スケジューリング、コミュニケーション、体力づくり、趣味

・大学生のうちに「できるだけ」やっておくべきこと
勉強、オシャレ、価値観の確立、人脈、プチ起業

・大学生のうちに「可能なら」やっておくべきこと
キラキラ系、旅、情報発信、資産形成

こんな感じに階層分けしてリストアップしてみた。今回はそのうち「コミュニケーション」について。

しかし社会人になってからコミュニケーションスキルがどれほど大事かなんて、もはやどれだけ文章を書いても書ききれない。社会人としての価値はコミュニケーションスキルの巧拙(多寡)である、なんて言っても過言ではないかもしれない。それくらい大事。

会社の採用面接に始まり、研修期間から営業職や事務職として働くうえで、コミュニケーションは毎日欠かすことができない。いや、毎日なんてレベルではない。会社に入ってからはタスクの一つ一つを、誰かしら同僚や取引先と連携を取りながら業務を進めていくことになる。いわゆる報連相というやつである。つまりコミュニケーションとは仕事そのもの、仕事とはコミュニケーションそのものなのである。それからエンジニアは別にコミュニケーションを取らなくていい、なんていうのも誤解である。どんなプロダクトが求められているのか、イメージや設計の理解がズレたまま作業してしまうと、その費やした時間は完全なるゴミになってしまう。

それからよく勘違いする人がいるので、超重要な点を説明しておこう。

それは、「コミュニケーション≠おしゃべり」ということ。

口数が多いこと、自分語りをいつまでもすることは、コミュニケーションスキルが高いことではない。なんならそれは逆で、他人の話をまるで聞かず、自分のことばかり話す人間はコミュニケーションスキルが低いと言わざるを得ない。もっというと話芸で人を笑わせられる人も、それだけでコミュ力が高いとはいえない。もちろん傾向として話が面白い人にコミュ強が多い気はするが、それらは同値ではない。

コミュニケーションとは、自分のことも話すし、相手のことも聞く、その両方である。また特に仕事をする上でのコミュニケーションとは、正確で迅速な意思疎通のことだと理解している。

その業務では具体的にどのような成果を求められているのか、過去の事例はどんなことがあり、チームのメンバーはどこまで情報を理解していて、チームとしてどんな方向性や方法論でその業務にあたるのか。こんなことを無駄なく情報共有できる能力がコミュニケーションスキルである。繰り返しになるが、仕事とはコミュニケーションであり、コミュニケーションがそのまま仕事になる。

 

ここで記事を終わってもいいくらいなんだが、時間があと10分残っているのでまだ書き続けよう。

では円滑なコミュニケーションのために何が必要か。最近つくづく思うことがあるのだが、それは「ひとこと」である。

確認のためのひとこと、余計なひとこと、挨拶だってひとこと。この「ひとこと」があるかないかで、コミュニケーションが円滑になるかならないかが大きく分かれる。

特に、念のためひとこと言っておくことが大事。

「あれってどうなってたっけ?」

「これどうやるの?」

「大丈夫?手伝おうか?」

「完成したので提出しておきました」

「確認お願いします」

などなど、言わなくても問題ないかもしれないが、念のため言っておいたひとことによってミスやトラブルを未然に防げた、という例は多い。「まぁ大丈夫だろう」なんて決めつけないで、ひとこと確認しておく、ひとこと断っておくことがすっごく大事。どうせ必要なのは1秒程度。言うだけならお金だってかからない。ちょっと呼吸のついでにひとこと言っておくだけ。これがなかなか難しい。

その逆に、「あぁ、あそこでひとこと言っておけば」なんて後悔はとても多い。

 

ということで、良好なコミュニケーションへの第一歩として、まずは「念押しのひとこと」から始めてみよう。

 

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大学生のうちにやっておくべきこと その1

春から社会人になった人間として、大学生のうちにやっておくべきことをいくつかまとめていこうと思う。これはつまり大学生までにやっておけば就職してから問題ないよということ、逆に大学を卒業した段階でできていないと社会人になってから苦労するよ、ということである。

なお注意点としては、社会人≠会社員であり、社会人⊃会社員である。僕は会社に勤めることになったから会社員だが、もちろん会社員以外でも社会人はたくさんいるし、それから京大のOPだと学生の延長というか身元不詳というか身分が宙ぶらりんな状態の人も一定数いる。そこら辺は理解したうえで、あえて会社員に限定して話を進めていくことにする。

それからもう一点。大学生のうちにやっておいた方がいいことなんて、起業とか留学とか勉強とか恋愛とか親孝行とか社会貢献とかスポーツとか、書き出していくと無限にある。そりゃそうだ、できることならすべてとことんやった方がいい。だけど時間は有限であり、優先順位をつけて計画を立てる必要がある。実はこのスケジューリングこそ大学生のうちにやっておくべきことの一つなんだけど、何が言いたいかというと、

・大学生のうちに「絶対」やっておくべきこと

・大学生のうちに「できるだけ」やっておくべきこと

・大学生のうちに「可能なら」やっておくべきこと

みたいな階層が存在する。

具体的な例としてパッと思いつくのは、

・大学生のうちに「絶対」やっておくべきこと

スケジューリング、コミュニケーション、体力づくり、趣味

・大学生のうちに「できるだけ」やっておくべきこと

勉強、オシャレ、価値観の確立、人脈、プチ起業

・大学生のうちに「可能なら」やっておくべきこと

キラキラ系、旅、情報発信、資産形成

こんな感じだろうか。

せっかくなので最初の「スケジューリング」について説明しておこう。

これはつまり

「課題の締め切りがいつで、どのくらい時間がかかるか予想して、余裕をもって終わらせること」

「起きないといけない時間に目覚まし時計をセットしてきちんと起きること」

「アポの予定をスケジュール帳に書き込んで、当日忘れないこと」

こんな感じ。

このくらいはできて当たり前、大半の人はクリアしているでしょう、なんていうと京大生から羽交い絞めの袋叩きにされそうだが、実際これくらいはできないと正直大変だと思う。レポートの提出がちょっと遅れても教授は受け取ってくれるかもしれないが、仕事の締め切りに遅れたら上司や客はまず受け取ってくれない。少なくとも僕がクライアントだったら次から他所に頼もうと思う。

それにすでに述べたが、大学生という限られた時間を有効活用するためには、優先順位をつけて時間をコントロールして挑まないといけない。ダラダラ昼過ぎまで寝て、締め切りも守らず、試験勉強もろくにしないような人間に、はたして何を達成することができるだろうか。なかには要領のよい人がいて、そんな生活でも受験を突破できてしまう。だけど僕がこれまで観測してきた限り、そういう人は「受験までの人」で終わっている印象がある。

一方でここまでの話を「優先順位をつけて計画を立てて生活するだって?何を当然のことを言っているんだ?」と思って読んでいた人は、かなり立派である。体感、これができている人は1割もいないのではないか。

実はこの文章は30分で書ききることを目標としていて、ここでタイムアップとなった。それ以外の項目については、これから何回かに分けて公開していく。お楽しみに。

 

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