ヤマダ=イスキーの旅日記

札南山岳部→京大農学部→トビタテ7期理系でイギリス留学→2年休学して世界一周(今ココ)→いろいろ

Japanese Knotweed (イタドリ)

そもそもはてなブログを利用している外国人というか非日本語話者の方がどれだけいるのか知りませんが、少なくとも当ブログを読んでくださっている方は全員日本人なので、これまで基本的に英語で記事を書くことはありませんでした。そしてこれからも日本語で書いていくつもりです。

 

が、今回は例外。

 

明後日の期末試験のために授業スライドの復習をしていたら invasive species (外来種)の筆頭としてJapansese Knotweedなる植物が挙げられていました。こいつについてはこれまでにも何回か耳にしたことがあるし、該当授業でもサラッと触れられたことを覚えてはいるのですが、詳しい生態とか、そもそも日本語名が何なのかさえ分からなかったので今回調べてみることにしました。試験本番にこういう設問があったら好きなだけ書きまくってやります。

 

ちなみに countryside and land management という講義の biosecurity and invasive species という授業です。

 

まず手始めにグーグルの画像検索をやってみたら、よく見覚えのあるあいつが出てきました。日本中どこでも道端とか山とかに生えているアレのことなんですね。日本語名はイタドリ(虎杖)らしいです。

ソース画像を表示

japanese knotweed - Bing images

 サイズ歪んでるけどご容赦。

 

次に Wikipedia に Japanese Knotweed と打ち込んでみると、Fallopia japonica - Wikipedia というボリューム満点な記事が出てきました。

 

いくつか記事から抜粋してみると

Japanese knotweed has hollow stems with distinct raised nodes that give it the appearance of bamboo, though it is not related. While stems may reach a maximum height of 3–4 m (9.8–13.1 ft) each growing season, it is typical to see much smaller plants in places where they sprout through cracks in the pavement or are repeatedly cut down.

 虎杖にはいくつか節があって、種は違うけど竹みたいな外見をしている。茎は最大で3-4mくらいになるが、歩道の割れ目から生えていたり、何回も切り倒されたりしていて、もっと小さいことが多い。

 

The young stems are edible as a spring vegetable; the fibrous outer skin must be peeled, soaked in water for half a day raw or after parboiling, before being cooked. 

新芽は山菜として食用になる。ただし外側の繊維質な部分を剥いて、水に半日浸す必要がある。

 

It is used in traditional Japanese medicine to treat fungal infections, various skin inflammations, and cardiovascular diseases. One interpretation of the Japanese name is that it comes from "remove pain" (alluding to its painkilling use).

漢方薬として、細菌(/カビ)感染や皮膚炎、心臓疾患に対して用いられる。なお一説によると名前の由来は「痛みを取る」であり、鎮痛剤として使われた可能性もある。

 

 

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ここまでは基本的な生態や用途について。なんとなくほのぼのとした気分で読んでいられたのですが、次章から一気に危なっかしい雰囲気になっていきます。

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It is listed by the World Conservation Union as one of the world's worst invasive species.

世界最悪の外来種のひとつ。

 

The invasive root system and strong growth can damage concrete foundations, buildings, flood defences, roads, paving, retaining walls and architectural sites. 

It forms thick, dense colonies that completely crowd out any other herbaceous species.

The success of the species has been partially attributed to its tolerance of a very wide range of soil types, pH and salinity. Its rhizomes can survive temperatures of −35 °C (−31 °F) and can extend 7 metres (23 ft) horizontally and 3 metres (9.8 ft) deep, making removal by excavation extremely difficult. The plant is also resilient to cutting, vigorously resprouting from the roots.

根茎は堤防や道路、建造物などを破壊することがある。

高密度で群生するため、ほかの植生を完全に駆逐してしまう。

イタドリがこれほど繁栄したのは、土壌の種類やpH、塩分濃度に幅広く対応できるためである。その根茎は-35℃でも死滅せず、高さは7m、深さは3mに達することがある。そのためイタドリを完全に掘り起こすことは極めて困難である。また伐採にも強く、1グラムの根から復活することもできる(ここだけ別ソース)。

 

ひえーー

 

However, these methods have not been proven to provide reliable long-term results in completely eliminating the treated population.

(除草剤の散布と伐採は) 完全に撲滅する方法として適切ではないようだ。

 

Digging up the rhizomes is a common solution where the land is to be developed, as this is quicker than the use of herbicides, but safe disposal of the plant material without spreading it is difficult; knotweed is classed as controlled waste in the UK, and disposal is regulated by Environmental Protection Act 1990

根茎を掘り起こすというのは一般的な対処法であり、除草剤より短時間で済むが、それでも廃棄する際に除草剤が必要になる。イタドリは英国では特殊廃棄物に指定されていて、廃棄時には法律の規定に従うことになる。

 

Research has also been carried out on Mycosphaerella leafspot fungus, which devastates knotweed in its native Japan. This research has been relatively slow due to the complex life cycle of the fungus.

日本でイタドリに寄生するカビの一種が知られているが、生態が複雑なため研究はあまり進んでいない。

 

Two biological pest control agents that show promise in the control of the plant are a leaf spot fungus from genus Mycosphaerella and the psyllid Aphalara itadori. Following earlier studies imported Japanese knotweed psyllid insects (Aphalara itadori), whose only food source is Japanese knotweed, were released at a number of sites in Britain in a study running from 1 April 2010 to 31 March 2014. 

黒斑病を引き起こすカビと、イタドリマダラキジラミの2つが有力な生物農薬である。このうちイタドリマダラキジラミについては、先行研究に基づき2010年から2014年にかけて英国の各地に導入された。

 

Defra's Review of Non-native Species Policy states that a national eradication programme would be prohibitively expensive at £1.56 billion.

DEFRA(英国農務省)によると、国内からイタドリを根絶するためには15.6億ポンド(約2300億円)という巨額の予算が必要になる。ちなみに1haのイタドリを除去するためには£1million(約1.5億円)かかる(別ソース)。

 

 

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ちなみにイタドリはもともと日本、韓国、中国東部に分布していて、現在英国、ニュージーランド、カナダ、アメリカなどで外来種として問題になっているようです。英国もといヨーロッパには19世紀中ごろに園芸品種として輸入されたらしく、竹みたいでオリエンタルな雰囲気が受けたようです。

 

あとWikipediaの日本語版にはどんなことが書いてあるのかと思ったら、外国に進出して問題になっているなんて一言も書いていませんでした。イタドリ - Wikipedia。他人事だねぇ。

 

最後に、上の説明に別ソースと書いていたのはこのページです。

Invasive non-native species, April 2008 - POST Note - UK Parliament

PDFが開ける方は他の記事も合わせてどうぞ。

 

 

f:id:wonderfulsolution:20180530085150p:plain

 

 

長文失礼しました。と言っても個人的にはまだまだ調べ足りてない気がするし、もう数本論文を読んでいきたいところです。またいつか追記するかもしれないですね。

 

あと、試験に出てくれーー!