ヤマダイスキーの旅日記

アウトドア全般、海外移住、資格試験、ウェブ開発などの話をします

イギリスで黄熱病ワクチンを接種した話【ケニア・タンザニアに渡航予定】

どうもこんにちは。昨日はろくにご飯も食べず13時間ぐらいぶっ通しで13 reasons whyというドラマを見ていました。低血糖でふらふらしましたね・・・ 

www.netflix.com

ちなみに原作も買って少し読んでみたのですが、非常につまらなかったので図書館の小説コーナーに勝手に寄贈しました。この作品に興味を持ったきっかけはそもそもFacebook上の広告だったので、題名を聞いたことがある人も結構いるのではないでしょうか。名作です。 

 

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さてその話は置いといて、イギリスで黄熱病のワクチンを打ったことについて書きます。過去にも何回か書きましたが、6月下旬にケニアのナイロビに着陸、タンザニアまで南下してキリマンジャロ登山、またナイロビに戻って7月上旬アムステルダム行きの飛行機に乗る予定です。その後ロンドンにいったん寄ってから晴れて日本に帰国です。

 

 

黄熱病の予防接種を受けた証明書のことをイエローカードというのですが、タンザニア入国時は不要、ケニアは感染の危険性のある国から入国する際に必要、ということでした。

特例でナイロビだけの渡航であれば不要なのですが、まあせっかくの機会だし、僕のことだからいつか絶対必要になるし、このタイミングで打っておこうというわけです。あと実は日本よりイギリスの方が少しだけ安かった…

 

 

追記; イエローカードとはWHOが指定した予防接種についての証明書で、現在のところ黄熱病ワクチン以外なにも指定されていないだけということらしいです。「イエロー」カードと「黄」熱病というのは単なる偶然の一致です。 

www.bhsfoh.co.uk

 

さて、できるだけ近場の病院を予約しようと思ったのですが、黄熱病 (Yellow Fever) を扱っている病院というか、そもそも予防接種をしてくれる病院が付近に見当たりませんでした。

 

さすがに人口100万人のバーミンガムには病院も沢山あって、さっそく駅から一番近そうなクリニックに予約申し込みをしました。本当はバーミンガム大学病院とかに潜入してみたかったけど、駅から歩いていける距離じゃなかったので断念。というより予防接種後に気分が悪くなった時に帰れないというのが怖かったですね。

このオフィスビル内にクリニックが入っています。つい最近引っ越したそうです。 

 

ちなみに一番早い枠を取りたいと言ったら2週間後まで空いてないと言われました。黄熱病ワクチンは接種10日後まで有効化しないことを考えると、だいたい渡航の1か月前には動き始めないといけません。本当に予防接種は早めに済ませるのが大事。

 

当日持っていくべきものが何なのかを確認していなかったので行きのバスではかなり緊張していたのですが、とりあえず渡航の予定さえ分かっていれば大丈夫です。パスポートとかBRPカードとかも一応持って行ったけど使わなかったです。

 

でも事前に病院の人にメールを送るなりして必要書類があるか聞いておいたら安心ですね。

 

 

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さて、何はともあれ予約した時間の少し前に病院に着き、問診票を書き上げます。過去の罹患暦とかアレルギーとかはすべて「なし」で済むので簡単なのですが、過去の予防接種歴をけっこう詳しく書かなくちゃいけなくて難儀しました。

 

日本人なのでポリオとか破傷風とかはちゃんと受けてるはずだけど、母子手帳は日本に置いてあるから日付までは分からない。肝炎や狂犬病は自分でカードっぽいものにまとめてあったのでセーフ。あと日本脳炎を2回しか受けていないのはやっぱ突っ込まれましたね。北海道民のある特定の年齢の人たちは日本脳炎のワクチンを受けていないことが多いので要チェックです。

 

一応電子辞書を持って行ったのですが、やっぱり病気の名前は英語になるとサッパリ分からなかったのでここに代表的なものをまとめておきます。

 

A型肝炎 Hepatitis A

破傷風 Tetanus

狂犬病 Rabies

日本脳炎 Japanese encephalitis

 

とりあえず最低限これだけ覚えておけばいいというか、医学部じゃなければ覚える必要はないのでメモするなりスクショ取るなりしてください。これ以外の病名が出てきたらその場でググったり電子辞書で調べれば何とかなります。(ちなみにに DOB=Date of Birth が最初なんのことなのか分かりませんでした)

 

問診票の他の質問は、氏名、住所、連絡先、副作用についての同意署名でした。これについては特に問題ないかと思います。

 

 

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問診票を書き上げて診察室に入ると、お医者さんが普通のおばさんだったのでびっくりしました。

 

これはつまり「医者=男性」という先入観と「医者=白衣」という固定観念を抱いてドアを開けたのに、そこに座っていたのが「黒いシャツを着たおばさん」だったという驚きです。なんかカウチサーフィンで泊めてもらえそうな雰囲気を感じました。

 

以前眼科に行った時にもネイビースーツにチェックシャツとオレンジのネクタイという洒落た格好のお医者さんだったのですが、それと同じような驚きでした。そもそも病院に外国人が来てもなんのためらいもなく応対してくれるというところが凄いですよね。日本の病院に日本語の分からない外国人が来たらどうなるんでしょうか。。。

 

 

海外旅行用の予防接種ではいつもそうですが、今回も「どの地域にいつどのくらいの期間何のために滞在するのか」を聞かれました。

もっとも「ナイロビとキリマンジャロだけで2週間くらい」なので単純なものですが。標高1800mを超えると病気を媒介する蚊は生息できないから安全らしく、逆に高所でマラリア予防薬を飲んでいると高山病と相まって危険だと言われました。まあ何にせよ今回は雨期ではないのでマラリア予防薬は飲まないつもりです。

 

 

説明が終わって問題ないということになったのですが、注射自体はすごくあっけないものでした。「右利き (Right Handed) なんだね、じゃあ左腕を出して。もうちょっと力抜いて」みたいに言われたのですが、「もうちょっと」とか言っている時点で打ち終わってました。間違って針が刺さっちゃったみたいなノリだった、危ない。でも静脈注射じゃなくて皮下注射だからテキトーでもいいんでしょうね。

 

 

ということで、とりあえず今のところ副作用はないです。数日後に微熱が出ることが多いそうなのでスポーツはちょっと控えておきます。お酒は少しならオッケーみたいです。

なんかイエローカードがないと入国できない国すらあるのに、1回パパっと打って終わりだなんてとっても簡単なものですね。イミグレの近くに別室があって、打ってない人はそこで打ってもらえるなんていう国もあるみたいです。さすがに針を消毒してるのか分からないからやめておいた方がいいと思うけど、、、

 

 

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ちなみにイエローカードを紛失したら、発行した国のどこかの病院に頼んで再発行してもらえるそうです (有料)。1回打てば生涯有効だけど、2回目を打ってしまうという手段もあります。

 

僕の場合はイギリスで1回目を打ったわけだけど、日本で紛失したら日本で2回目を打った方が圧倒的に安そうですね。なおバンコクなら予防接種がかなり安いそうです。安全性は・・・ちょっと不安です。