ヤマダ=イスキーの旅日記

札南山岳部→京大農学部→トビタテ7期理系でイギリス留学→2年休学して世界一周(今ココ)→いろいろ

大学院はどこに行こうか

大学院はどこに行こうかなんて今の段階で考えたところであんまり意味がない気がします。まあこの記事の題名を決めたのは他でもない僕なんですが、これから書くことは今日の考えを微分してみただけであって、僕の人生はきっと一次関数じゃないので予測精度が低いです。

 

 

そもそも以前書いたこの記事 ↓

wonderfulsolution.hatenablog.com

 

を軽く見ていただければ分かりますが、僕は学部を卒業してから新卒で就職するつもりでして、1つの企業に留まるかは置いといて3年~5年は企業勤めをしようと考えています。まあ春入社で秋退社とすると厳密には3年半とか4年半とかになるのかもしれないけど、秋に退社するのかそもそも不明だし、社員が大学院に行くことに奨学金や給料を出している企業があったりするし、その時にどういう家族構成なのかにも左右されそうだし、タイミングについては全く分かりません。

 

 

ですが「大学院に行くとしたらどういう観点で選ぶか」を今この段階でまとめておくことには意味があると思います。1年間の学部留学をしてみて、特に院生と同じ屋根の下で暮らしてみて、気づいたことを思考が風化しないうちに文章化しておきます。もっとも何度も繰り返すようでくどいですが実際に大学を選んでいくのって「入学予定の1年前」くらいだから現状ではリサーチはしていません。

 

 

なんか前置きがグダグダしてしまったのでここでもう結論を書いておきます。

 

留学先は

  • 専攻

  • 立地

  • 学生

の3要素すべてを満たす大学にすべし。

 

この3要素って他の留学経験者/アドバイザーの方々もたいてい挙げているものですが、人によっては優先順位をつけていたり他の要素も大事だと言っていたりとマチマチな気がします。

でも僕に言わせるとこの3要素のうち1つでも欠けているなら留学先は考え直すべきだと思うし、だから優先順位なんてつけません。欲張りなようだけど、探せばきっとすべてを満たす大学があるはずです。逆に極論もしそういう大学とかが見つからなかったら留学はしなくていいとさえ思います。

 

 

ちなみにハーパーアダムス大学は上の基準に照らしてどうかというと、実は3つとも満たしていません 【大きなブーメランが突き刺さる効果音】。正確に言うと「だいたい」満たしているけど完璧にクリアしている項目はないです。この事実について後悔とかはしていませんが、絶対に次の留学に活かそうという気持ちにはなりました。だからこれを書いているんですよね

 

 

じゃあ各項目が実際にはどういうことを指しているのか、ということを説明していきましょう。※これはすべて個人の所感です。将来の自分に向けて書いています。

 

 

1. 専攻

まあ学部留学では専攻ってあまり重要じゃないというか、そもそも僕は農業経済をやっていると名乗りつつもこれまで履修した課目はリベラルアーツばっかりだから詐称もいいところです。個人的にはリベラルアーツなんて邪魔でしかないし、そういうのって高校生までとか大学生の休日とかにやっていればよくて、わざわざ単位を取る必要があるのか疑問です。

「いやいや、たかが18歳の時点でやりたいことなんて皆目見当がつかないよ」という人も結構いるけど、そういう人にはそれはそれで東大とかに行ってもらえばよくて、京大でなんで卒業要件の4割以上が一般科目なのか納得できません。

あと実際に専門的に勉強してみないと好きか嫌いかなんて分からないものじゃないですかね。いつまでもリベラルアーツで浅く広くやっててもせいぜい丸っこい塊になる気がするんですが。リベラルアーツは「きっかけ」を提供してくれるだけで、そこからいかに掘り下げていくかが大事なんじゃないでしょうか。

 

 

すみません、話がちょっと逸れましたが「自分が極めたい分野で世界トップレベルなのか」ということです。専攻が細分化すればするほど世界のトップが分かりやすくなるけど、同時に大学ランキングはあまり当てにならなくなります。どこの誰が最先端のことをやっているのかっていうことは常にアンテナを張っていればキャッチできる情報でしょう。誰にも知られずにトップクラスの研究を進めるのも難しいだろうし。

 

「世界トップ」に拘るべきなのか疑問に思うこともありますが、可能なのであればその方がいいと思っています。ただ一段下げて「その国の中でトップクラス」というのも、例えばその国に絶対に行きたいとかであれば構わないと思います。

 

日本が世界をリードしている分野ならそもそも留学する必要はあまりないです。留学の達成目標が言語だけになってしまいます。

 

 

ちなみに僕が学部時代に勉強したいことというのはざっくりいうと農学と経済学です。もっと言うと歴史上/現代/将来の食料生産の社会的経済的な課題は何で、どうすれば解決できて、どうすれば大失敗するのかということに興味があります。その点でいうとハーパーアダムス大学では経済はやっていない(統計はやりましたが誤差)のですが、化学的生物学的なアプローチを学べたので良かったと思っています。

 

なおハーパーアダムス大学は英国に120~130大学ある中で30~35位に位置していて、農業の単科大学としてはかなり健闘しています。昆虫学と農業機械に強いようで、特に2012年に大学になったばっかりということを勘案すればこれから知名度も上がっていくことでしょう。ただ大学ランキングで上位にある大学というのは「〇〇(=都市名)大学」みたいな学生数と教授数の多い総合大学ばっかりで、そこに食い込んでいくのは簡単ではありません。

 

 

 

2. 立地

英国はNGですw

 

大陸ヨーロッパへのアクセスは陸路(トンネル)や空路で簡単に行けるには行けますが、初めからフランスやドイツやイタリアにいた方が越境は簡単だしアフリカや中東とも近いです。アイスランド/アイルランドに近いことがそれほど地理的なメリットだとは思いません。

 

高緯度に位置しているため、夏は日照時間が長いのに対して冬は夜が長いです。アカデミックイヤーが10月に始まると、日に日に夜が長くなり、サマータイムで一気に一時間も日没が早まり、そして何より寒くなっていきます。しかも道民には耐えがたい「雪は降らないけど風が寒い」という本州のいやらしい冬と似たようなパターンです。課題の締め切りが集中している2月には、もう太陽の光も弱弱しく、長い長い夜を過ごしている感覚になります。みんな青白くノイローゼっぽくなります。

 

そういう気候であれば当然、農測物がおいしいはずがありません。諦めて完全輸入することにしたアイスランドの野菜のほうがまだ瑞々しい気がします。日本食が欲しくなったことはあまりありませんでしたが、栄養のある温かい野菜スープが飲みたいとは何度も思いました。酪農は盛んなのですが僕はベジタリアンなのであまり恩恵は受けませんでした。チーズとか乳製品は豊富だけど、ガツガツ食べるものじゃないしね

 

 

もっとも英国の名誉挽回をしておきますが、降水量が多くて風が強いのは冬だけで4月から9月くらいまではカラリと晴れて気温も20℃を超すようになります。僕の場合は9月に到着して6月くらいに帰るので夏の天気について述べることはできませんが。

 

あと食事も自炊していれば最低限の栄養と味は確保できます。どこのスーパーに行ってもアジアの食材とかは比較的安価に手に入ります。

 

 

が、しかし。

 

1年を通して温暖で過ごしやすく、食文化が豊かな国の方がいいに決まっています。

 

アメリカだったら北東部より西部のカリフォルニアの方がその点は良さそうですが、ただニューヨークなら各種イベントだったりインターンだったりに参加しやすいとも思います。南米に近いから長期休暇にふらっと旅行に出られそうですね。

 

 

 

3. 学生 

学業に対するモチベーションは日本の平均的な学生より高い気がします。ただそれは貪欲な知識欲や純粋な知的好奇心というより、課題を期限までに仕上げて期末試験をパスしないと進級できないからというのが大きな理由なようです。確かにクラスメートの学生番号リストを見る機会が何回かあったけど、2~3割くらいは何かの理由で1年下の学年にいるようでした。まあ欧米では留年とか休学とかいう概念が薄いけど。僕も薄いけど。

 

 

さて、留学先として選びたいのは「自分のやりたいことを追求する学生」「留学生」多い大学です。

 

やりたいことというのは何も学業に限ったことではなくて、スポーツや芸術や学生団体やらに傾注することもそうです。学生総数が多ければクラブの種類も増えるけど、必ずしも比例するとは限らないし相互作用とかもあると思います。僕はスポーツとして野球/卓球/登山/自転車がやりたいのですが、ここの大学では該当するクラブがありませんでした。現地学生の活動が盛んであることは極めて重要です。

 

もう一つ、留学生を受け入れている実績があるというのも確かに重要です。日本人が誰もおらず英語で0から自分の居場所を構築していく環境というのもいい訓練にはなりましたが、別にほかの日本人が数人いたとしてもずーっとその人たちとだけ話すことにはならないだろうし、決してそれがマイナスに作用するとは限りません。

 

それ以上に留学生の受け入れに慣れている大学にはメリットがあって、例えば過去の留学経験者とコネができる、問題が発生しても前例があればスムーズに対処できる、留学生を対象とした授業やイベントが多く開催される、などなどが挙げられます。逆にハーパーアダムス大学は留学生が少なくて、特に協定を結んでいる北京からの学生を除くと現地学生の1パーセントにも満たないくらいです。たぶんヨーロッパ圏外からの学部留学生って僕が最初だと思います。9月や10月にはいろいろ手続きで苦労して、オンライン上の時間割が見れないだとか、出席簿に名前がないだとか、教授からのメールが届かないだとか、解決しないといけない問題が山積みでした。解決しなくても何とかなる問題はもはや放置していました。家賃の請求もされなかったけどそこはきちんと払った、、、  留学生へのサポートが手厚いことも重要。

 

 

 

まとめ

もう一回最後にまとめておきます。留学先を選ぶ時には

  • 専攻: 自分のやりたい分野で世界トップクラスか
  • 立地: 気候と食文化、近隣国へのアクセスはどうか
  • 学生: 学生に活気はあるか、留学生は多いか

の3つを吟味する必要があります。