ヤマダイスキーの旅日記

アウトドア全般、海外移住、資格試験、ウェブ開発などの話をします

【ヤマダ=イスキー秘伝】絶対に失敗しないお米の炊き方

お米、たまには鍋で炊いてみませんか?

 

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ここで紹介する炊き方は、

・鍋の種類(アルミ鍋や鉄鍋や土鍋)

・熱源の種類(IH、ガス、直火)

・お米の量(1合~2升)

・お米の種類(白米、玄米、炊き込みご飯)

どれにも対応できる最強の方法です。

 

もちろん様子を見ながら時間を調整する必要はありますし、アルミ鍋よりは土鍋のほうが、直火よりはIHやガスのほうが、炊き込みご飯よりは白米のほうが、それぞれ焦げ付くことは少ないです。でも慣れればなんだって上手く炊けるようになります。

 

ではいったいどんな炊き方なのか、さっそく説明していきましょう。

【準備編】

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➀お米を研ぐ

お米の粒が壊れないように優しくスピーディーに研いでいきます。ここでしっかり研がないと炊きあがったときに粘り気が出てきたり、炊いている途中で吹きこぼれしてしまいます。水が透明になるまで最低3回くらいは研ぎましょう。ただし水が貴重な山の上では研がないことも多いです。

 

➁お米を水に浸す

一般的には「体積比でお米の1.1倍の水を入れるべし」と言われますが、少しくらい水が多くても大丈夫。むしろ水が少ないと途中でつぎ足すことになってしまいます。家庭で炊くときは1.2倍くらい、山で炊くときは1.3~1.5倍くらいの水を入れます。

 

➂20分~1時間ほど水に浸す

半透明だったお米が真っ白になるまで水に浸します。別にこのステップを飛ばしても炊けることは炊けますが、焦げ付く確率が上がり、炊きあがりもパサパサした食感になってしまいます。また古米の場合は新米より水をよく吸うため、➁でちょうどいい水加減だと思ってても吸水後は水が少なくなったりします。

 

【加熱編】

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加熱を始める前にまず鍋底を拭きましょう。濡れているとそれだけ火力のロスになります。また加熱中はできるだけフタをずらさず、蒸気・音・臭い・経過時間から判断するようにしましょう。

 

➀蒸気が出るまでは弱めの中火

水が沸騰するまでは弱火~中火で様子を見ます。ただし焚き火の場合は、火床の温度を上げるためにもう少し強火にすることもあります。理想はマックス火力を10とすると3か4くらい、もしくは鍋底の3割に火の上部が当たるくらいです。

 

➁蒸気が出たら弱火

水が沸騰を始めたら、蒸気が常に出続けるくらいの弱火にします。このとき鍋が小さいと吹きこぼれるので注意しましょう。ガスなら立ち消えしないように、焚き火なら燃え始めの木が常に1本はあるようにします。理想の火力は10段階で2から3くらい、もしくは鍋底の2割に火の上部が当たる程度です。ピシッピシッという音が鍋の中から聞こえてきたら焦げているので火力を抑えましょう。

 

➂蒸気が止まったら味見

②で蒸気が出なくなったら中を確認します。このときフタをずらす時間は1秒でも短いほうがいいですが、しかし焦って高温の蒸気に手を突っ込むと火傷するので注意しましょう。食べてみてお米に芯が残ってなければ完成、まだ固ければ加熱を続行します。水分がなくなっていれば足しますが、そのとき可能なら水ではなくお湯を足します。

 

【蒸らし編】

➀火を止めるタイミング

お米が充分に柔らかくなっていて、水も残っていないようなら火を止めます。ただし少しくらい硬めでも蒸気で柔らかくなります。

 

➁10~30分ほど蒸らす

ある程度蒸気がなくなるまで蒸らします。1人で料理をしている場合は、この時間にほかのおかずを作ってしまいましょう。

 

【コツ編】

・研ぐときはお米同士の摩擦が増えるよう水を少なくしましょう。また力を込めすぎたり、手のひらで押すように研いでしまうとお米が割れるので注意しましょう。

 

「始めチョロチョロ中パッパ、赤子泣いてもふた取るな」というのが昔から言われるお米の炊き方ですが、ここで説明したやり方も「中パッパ」以外は基本的に同じです。ただし中盤から火力を強めると、水が少ないためにどうしても焦げてしまうので微妙です。10分くらい炊く時間は延びますが中火ではなく弱火にしましょう。

 

・当たり前ですが、お米を炊くときはお米に専念しましょう。タイミングや火加減を間違えると焦げます。

  

 

以上、文字にしてみると長ったらしく感じられたかもしれませんが、何回かやっているうちにコツがつかめるものです。ぜひお試しあれ!

 

 

過去を振り返るタイミング

あんまり役に立たない目次ですが、とりあえずこの記事がだいたい3つの部分に分かれていることをご理解いただければ充分です。

 

要旨

人生における岐路というのは正解が分からないもので、しばらく時間が経ってから振り返ってみると別の選択肢がもっとふさわしく思えることもある。そもそも昔は見えていなかった選択肢を発見することも少なくない。しかしそれは失敗でもなければ後悔すべきことでもなく、臭い表現をするなら「成長」ということである。ただし検討するとき選択肢の数は多ければ多いほどいい。

 

 

大学選び

特にここ最近なんですが、僕はなんで京大の総合人間学部(以下総人)に出願しなかったんだろうと不思議に思うことがよくあります。理系でも文系でもいいんですが、実際にその学部の人と会うたびにどうも僕は総人に向いているように思えて仕方ありません。まあ別に今さら転学部しようとは思わないけど、受験するときになんで総人が有力な選択肢になっていなかったのかよく分かりません。どうやら農学部より総人の方が偏差値が高いようですし、受験科目とかを考えても農学部の方が有利だった気がするのでが、しかし模試の志望欄に一回くらい書いていてもよさそうなものだとは思います。

 

 

同じようにして、僕は早稲田大学にも向いているような気がします。もっとも早稲田については風のうわさと数人の早稲田生を元に判断しているので何とも頼りないのですが、しかしそれでも早稲田いいなぁと思うことがたびたびあります。早稲田も高校時代には模試の志望欄を含めてほぼ一回も候補に挙げたことはなかったのですが、今思えば滑り止めで受けておけば良かったかなと思います。

 

 

あ、一応前提となる情報として僕が実際にどういう経緯をたどってきたのかざっくり書いておきますね。

 

中学時代...大学はアメリカに行きたかった。理系分野の特に化学とかロボット工学とかが好きだったから、MITとかいいなーって思っていた。けどめちゃくちゃ授業料高いし生活費や渡航費もかかるし、そもそも入学条件がキツイことは分かっていて、うーんどうしようかと悩んでいた。(僕の中学時代については過去の記事を参照してください。一番下にリンク貼っておきます。とりあえずほとんどの授業を聞き流してずっと自習していたとだけ書いておきます) 

 

高校1年生...入学した高校の卒業生に医者がめちゃくちゃ多かったことがきっかけなのか「医者っていいなぁ」と思うようになり、模試ではいろんな大学の医学部を書いていた。けど同時に東大生・京大生と語る会みたいなものも開催されていて「京大って楽しそうだなぁ」とも思っていた。とりあえずまだ高1だから両方を合わせて「京大医学部」を掲げてたけど、そのうち変えるだろうなとは思っていた。アメリカの大学に進学しようとも思っていたけど、高校にそのノウハウが皆無だったこととやっぱり金がかかるなぁということで候補の少し下の方になっていた。

 

高校2年生...ぼちぼち志望校を固め始める頃になり、京大を取るか医学部を取るか悩んでいた。そもそも医者になりたかったのは「国境なき医師団で極限状態で働いてやるぞ!(キラキラ)」みたいな動機だったけど、それは「国連職員になって最前線で働いてやるぞ!(キラキラ)」でもいいかなってなり、特に国連の中でもWFP,FAO,UNDPあたりに興味を持つようになった。

 

高校3年生...国連は新卒ストレートで入れるわけじゃないし、大学院でも進路修正は可能だし、医学部よりは進路の幅が広そうだから農学部にすることにした。まあ理由としては他にもいろいろあるんだけど、実質その程度の動機で志望を京大の農学部に決定して、とにかく現役合格にこだわって滑り止めも選定した。参考として一応書いておくとICU(不合格)と気象大学校(不合格)を受けて、後期は山形大学(センターのみの利用で合格ラインだった)に出願していた。現役にこだわってる割にはボロボロ落ちてんじゃんって言われそうで確かにまったく否定できないし、本命の京大に受かって結果オーライみたいなところはある。

 

大学生...農学部って言っても最初の2年は一般教養ばっかりでつまらない。総人とか楽しそう。早稲田も楽しそう。医学部は大変そう。まあでも入りたい研究室はいくつかあるし就職もできそうだし受験時の選択におおむね満足はしている。

 

 

後悔しないようにその時その時でできるだけ考え抜いて決断してきたつもりではありますが、やっぱり選ばなかった進路を選んでいたらどんな人生になっていたのか気になるところではあります。「若いうちは可能性があっていいねぇ」なんていうけど、実際にはどれか1つに絞って決断するしかないのだから「いいねぇ」も何もない気がします。

 

 

留学先選び

実を言うと留学先の大学ってそこまでじっくり検討して決めたわけではないです。

 

っていうかそもそも留学しようと思い立ったきっかけも正直よく分かりません。一応聞かれたらそれなりの答えはしてきたけど、極論すると「なんとなく留学しようと思った」というのが実際のところです。

 

とりあえず「資金や単位を考慮するともっとも現実的だったのが交換留学で、自分の分野において日本の農業と比較するのであれば南北アメリカやアフリカではなくヨーロッパが最も適していて、語学力の条件からフランスやドイツには行けず、イギリスにあったハーパーアダムス大学というのはどうやら国を代表する農業系大学のようだったのでそこに決めた」のような、いくつか消去法も混じる経緯がありました。

 

もっと正直な話をすると「留学するなら英語伸ばしたいよなぁ、そうなったらやっぱり英語圏でしょ。アメリカは候補が多いけど大学院で行くから今はいいか。ニュージーランドも行ってみたいけど提携校がないか。そしたらイギリスになるけど、特に異存はないし、探したらいい感じの大学が1つ見つかったから出願してみよう」みたいなふわふわしたノリでした。

 

英語の試験を受けて結果が出たのが10月ぐらいになっていたため、既に大学間協定の学内申請は締め切られていました。それはつまり翌年から留学したければ学部間協定に滑り込むしかないということで、随分と選択肢が絞られたことは確かです。それぞれの総合大学をリサーチしていくのは大変そうだから手間が省けたというメリットもほんの少しあると言えばあるのですが、それ以上に「もっと早く動き出していればもっと多くの選択肢があったんだろうなぁ」と反省しました。

 

ちなみに留学が終わるタイミングでケンブリッジ大学に行った時に「おおー、随分とお洒落な大学だな。来ようと思えば来れたのかな」と思って調べてみたのですが、特に協定などは結んでいなかったです。その際に他の協定校についてもザッと調べてみましたが、おそらく2ヶ月早く留学準備を始めていてもまったく同じ結論にたどり着き、ハーパーアダムス大学の同じコースを履修していたと思います。まあこれも結果オーライですね。

 

 

世界一周

さて、大学選びと留学先選びでじゃっかん甘い決断を下してしまった僕ですが、次に控えているライフイベントは世界一周です。そこで何か決断が迫られることがあるのかと思われそうですが、決断はいくつか既に下したし、これからもいくつか下していくことでしょう。

 

例えば休学期間を「2年」にしたり、主な旅行地域を「アジア」にしたり、そもそも世界一周を大学生のこのタイミングで決行することにしたり、というのは全部考えた末の決断です。

 

また最近ずっと考えていることとしては、旅行全体のテーマをどうしようとか、旅行が終わって復学してからどう生活していこうとか、どうやって旅行の経験を次に活かそうとか、もっと実践的には何を持って行ってどこに泊まろうとか、そういったものすべてがあとで振り返れば岐路になっているんだろうなと思います。

 

 

まとめっぽいもの

以上の例を一般化してみましょうか。

最初に要旨で書いたように、これまでの経験から導かれる最大の教訓としては

「選択肢はできるだけ多くするべき。また優先順位がどれだけ低くても、可能性が0じゃないなら相応の検討はするべき」

ということになるでしょう。

 

もちろん10年後に振り返っても正解というものは分からないことも多いだろうし、上の教訓が目指すべきものは

「あとで後悔しないために、とりあえずその時点で徹底的に検討したうえで決断する」

ということです。

 

 

そもそもこの考えは高1の時に読んだこの本に影響されています。

www.kinokuniya.co.jp

 著者のスタンスとしては「海外大進学を推進する」のではなく、「大学の選択肢に海外も含めることで、結果として国内外どっちに進学するにしろ後悔しない。ただそのための情報を共有すべき」というものです。僕の場合この本のおかげで心残りなくアメリカをやめて京大に決めることができました。

 

 

そしてもう一つ、これは非常に有名ですがスティージョブズスタンフォード大学で行ったスピーチにも共通する考え方を見出すことができます。僕が使っていた英語の教科書に採録されていたので知っている人も多いのではないでしょうか。

www.youtube.com

 

 

 中学時代についてはこちら。これでも書き足りないくらいです。

wonderfulsolution.hatenablog.com

 

 

完全な正解がないぶん完全な不正解もないんでしょうね。そこが人生の難しくて面白いところなのかも。

 

 

ふと3時くらいに目が覚めてずーっと考え事をしていて、これはもう今すぐ記事にしなければと思って今書き終わりました。時刻は5時半、二度寝します。

読書感想文「ナルト」

 

➀はじめに

今月末で熊野寮を引き払うため、東京に行くまでのつなぎとして吉田寮に住むことになった。そもそも吉田寮に対しては大学当局から9月末で退去するようにとの勧告が出されており、もちろん寮生は反発しているんだがどうなるかは分からないが、とりあえず日本にいるうちに、そして吉田寮があるうちに経験として入っておこうと思った。この京大の学生寮の話は今回は別にいいけどまた今度改めて書くと思う。

 

さて、とにかくその吉田寮の大部屋にて「ナルト」を発見した。まあほかにもいくつかマンガが転がってたんだけど、中でもこの世界的に有名な「NARUTO」を実は僕は読んだことがなく、これは読まねばならないと思った。読んだ分量で言うとほんのちょっとだけど、いくつかインスピレーションみたいなものを得た。

 

ただし以下の考察において「マンガ」というのはドラえもんクレヨンしんちゃんなどの「アニメ」も含め、➂と④と⑥を除いてスーパーマンバットマンなどアメリカ発祥の「コミックス」も含むものとする。また僕がこれまでの人生でまともに読んだことのあるマンガというと「三国志」「史記」「はだしのゲン」「火の鳥」「ブラックジャック」ぐらいだろうか。小学生の時にもうちょっと読んだはずだけど、そこまで記憶に残っているわけではない。とにかくこれらの作品をサンプルとして以下の考察を行うものとする。

 

➁ナルトの融和性

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顔の彫りは浅いが、肌や髪、虹彩の色から判断するにナルトとサクラはコーカソイド系のように見える。もちろん髪の色は変えれるし、肌の色も当てにはならないし、そもそも彼らがホモサピエンスと同じ基準で分類できるとは思えないが、少なくともここでは「登場人物がコーカソイド系(≒白人)に見える」ということが重要である。

 

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「気」というのは言うまでもなく古代中国に端を発する陰陽五行説のものであり、その後日本で独自の思想上の発展を遂げたとはいえ、やはり中国文化の影響を感じずにはいられない。作品中の場面設定というか背景描写も日本というより中国か東南アジア北部のようである。

 

この「キャラクターの外見は白人っぽく、状況設定は中国文化圏っぽく、それでいて完全に日本オリジナルの作品である」ということこそが、ナルトが世界中で親しまれている理由のように思える。つまり「西洋人でも完全な異物としてではなく東洋文化を吸収でき、中国文化圏でも違和感なく受け入れられ、もちろん日本国内でも確固とした人気を得られる」のであろう。

 

まあこれはほんの前座であり、本題は次からである。

 

 

➂「日本のマンガ」と「アメリカのコミックス」

これは決して新奇性のある対比ではないのだが、「アメリカのコミックス」が善悪二元論や破壊と創造を基調としているのに対して「日本のマンガ」では弱者が主人公になっていて成長とか克服がキーワードになりがちということは確かにそうであろう。

 

基本的に「アメリカのコミックス」では

 

絶対的な悪者が街を破壊

ヒーローとヒロインの登場

悪者とヒーローが戦い、危ない局面を耐えてヒーローが勝利

ヒーローとヒロインが仲良くなって幸せな生活が始まる

 

というストーリー展開が多い。

僕はそこまでキリスト教に詳しいわけではないが、これはまさにヨハネの黙示録と同じ展開になっている。つまり

 

地震や疫病などの天災、戦争や飢饉で民が苦しむ

天使がラッパが吹き、メシアが登場

天界で戦いが起き、サタンが地獄に投げ落とされる

バビロンが滅び、キリストの千年の統治が始まる

 

という流れを踏襲しているのである。

「ストーリーを組みやすい」という理由から意識的に被せているというのもあるかもしれないが、それ以上に無意識にキリスト教の思考回路が組み込まれているのが原因ではないか。

 

 

それに対して「日本のマンガ」では

 

「悪者にもいいところがあったりする」

「ヒーローは負けることもある」

「ヒロインがヒーロー以外と結ばれることもある」

「"めでたし"というより"やれやれ"で終わることもある」

 

と、随分とメッセージ性が異なる。

これは仏教やヒンドゥー教の無常観や輪廻転生に通底するところがあって、

 

「悪い人間がいるのではなく、その人間が悪い行いをしただけである」

「常に正しく、常に勝つような人間は存在しない」

「思い通りにいかず運に左右されることもある」

「幸せと災いは交互にやってくるから、ずっと幸せにはなれない」

 

とそれぞれ一般化できる。

これも意識的に無常観を描こうとしているというより、作者にこの価値観が染みついてしまっているというのが実際だろう。

 

マンガに限らず、宗教が芸術に与える影響というのはとても大きい。

 

 

④農耕社会と狩猟社会

宗教に負けず劣らず、社会構造そのものもストーリー展開に影響を与える。

 

「日本のマンガ」において弱者が主人公となるのは、そもそも農耕社会における最大の課題が「いかに不作の年を乗り切るか」であるからではないか。そのような社会においては「豊作の年にどんちゃん騒ぎをして楽しむ人間」よりも「不作の年におろおろ歩きながらもなんとか解決する人間」とか「圧倒的なハンデをなんとか克服する人間」の方が重宝されるものである。

脇役として「頭のいい人間」「アイディアをぽんぽん出す人間」「マジメで計画的な人間」などがよく登場するのも、そういうタイプが農業の革新には必要だからなのかもしれない。革新とまでいかなくても農業や採集生活にはさまざまな知識が必要であり、知恵袋的なキャラクターはやっぱり必要なようである。

 

それに対して狩猟社会で求められる人間像というのは実にシンプルであって、すなわち「勇敢で統率力のある超人」である。「弱点を克服する」というのも時には必要だけど、それよりも「いかに成功するか」に重点を置いているような気がする。農業において100%確実に成功するというのは難しいが、狩猟であれば獲物を確実にゲットすることは可能である。

 

 

イスラム圏その他宗教での可能性

残念ながらこの章を書けるほど考えはまとまっていない、というより知識がない。

次にイスラム圏に行ったら「この人たちはどんなマンガを描きそうか」をちょっと想像してみようと思う。日本のマンガもかなり普及しているようだけど、僕にとって芸術というのはその国の人々の価値観を端的に表現するものだから、できればその国独自のマンガ文化を発展させてほしいなと思っている。

 

 

ジェンダー意識

 「アメリカのコミックス」において女性は脇役に過ぎないというか、とりあえずヒーローを励まし、ピンチを見守り、最後のエンディングでヒーローと結ばれるためだけに登場しているような感じがある。基本的には悪者もヒーローも強すぎるため他人が下手に干渉することができず、たいていヒーローが男性である以上女性の活躍する出番がないのだろう。同時にヒーロー以外の男性が活躍する機会もあまりない。

 

対して「日本のマンガ」においては、そもそも主人公が弱すぎるので周囲の人が全力で助けなければならず、必然的に男性も女性も活躍するチャンスがたくさんある。ナルトの場合はサクラが随分と重要な役割を果たしているようである。

 

そして特に顕著だと思うのは「母親の強さ」である。例えばドラえもんでは「ジャイアンの母親」があの界隈では最強の権力を持っているし、クレヨンしんちゃんでは「みさえ」が圧倒的な存在感を示している。

 

「男性キャラが完璧ではない」から「女性キャラが活躍している」ということは、求めれば農業史や日本の神話にも同じような状況を見つけることができる。まあ体力が切れかかっているので割愛。

 

 

➆おまけ「言語特性とマンガ」

日本語というのは横書きもできるけど縦書きすることも多い。

しかし世界を見渡してみてもこんな言語はなかなかない。現代において縦書きできるのは中国語とモンゴル語くらいだろうが、モンゴルでは近年ロシア語を使うようになっているらしいし、中国語もそこまで縦書きはしないから、実質日本語ぐらいなものである。まあアルファベットも90度回転させて縦に並べることはあるけど、マンガのセリフでそれをやったら読みにくくてしょうがない。マンガを翻訳して世界に普及させようというとき、セリフのレイアウトをどうするかというのが大きな問題になるようだ。そこはマンガによって、というか出版社によってまちまちである。

 

もうひとつ、本を読むときに左にあるページを右に繰るというのも珍しい。そもそもこれは右上から左下にかけて読む習慣によるものだが、ほかの言語は左上から右下に向けて読み進めるものだ。これについては翻訳されたどのマンガでもそのままの体裁になっている気がする。

 

 

「お断り」

マンガについて、宗教について、言語について、その他そこまで詳しくない知識をもとに議論しております。至らぬ点がありましたらどうぞご寛恕ください。

 

日本人ってのは多様なんですよ

つい最近ツイッターでこれを見かけた人もいるんじゃないですかね


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 バズツイートにありがち、特にこういう女性が絡むネタにはありがちだけど、リプ欄はまさにカオスとなっています。とりあえずツイート主自身のリプライだけ抽出してみると


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ってことで、要点をまとめると

 

「遊び感覚で海外短期留学をする女子大生がいて、日本人に対するイメージを低下させている。マジメに勉強や恋愛したい日本人にとって迷惑でしかない」

 

ということなんですね。

 

 

 

なるほど、確かに留学と言ってもピンからキリまであります。

 

最初に断っておくけど、控えめに言っても僕はイギリス留学中ずっと勉強してました。「大学始まって最初のEU圏外からの学部留学生だったからプレッシャーがあった」「日本人は僕しかいないから一挙手一投足すべてが日本人のイメージに直結すると思っていた」というのはまあ正しくないわけじゃないけど、それ以上にそもそも大学の周辺には畑と牧草地しかなかったから遊ぼうにも選択肢がなかったというのが大きいです。近くに安い映画館とかがあったら入り浸っていたかもしれないし、山があったら間違いなく登りまくっていました。

それに大学の課題がそれなりに時間のかかるものだったし、ヒマな時間があったら外出せず部屋でドラマでも観てリラックスしていたかったです。なお現地の学生(の一部)には大学のパブが人気のようだったけど、あまりに騒がしいので僕は近寄りたいとは思いませんでした。

つまり「僕はマジメな留学生だったけど、選択肢があれは遊んでたかも」と思います。

 

 

話がちょっと変わりますが、クリスマス休暇中にマンチェスターを旅行しているとき、韓国人留学生2人と会いました。彼らは同じ大学の工学部出身でドイツにある同じ大学の似たようなコースを履修しているそうでしたが、しかし不思議なことに1人は「留学っていっても毎日のようにパーティーでビール飲んでるよ」と言っていたのに、もう1人は「は?こっちは授業も課題もきつくて単位取れるか分からないよ。お前のコースどうなってるの?」みたいに言ってました。どっちが本当かというと2人とも本当のことを言っていて、どうやら教授やクラスが違うだけで負荷がまったく異なるようです。

 

長期留学か短期留学か、交換留学か私費留学か、学位取得/単位取得が目的か語学留学か、大学のランキングは高いか低いか、そしてその留学生自身に勉強しようという意識があるかないか。これら1つ1つの違いが留学の大変さを随分と変えるというのは明らかでしょう。

 

ただしここで持論みたいなものですが、個人的には「ぶらぶら遊びまくる留学」みたいなのもアリだと思います。どんな留学をしたいかっていうのはその人の人生設計や価値観、専攻や語学力によってバラバラだし、みんながみんな世界トップレベルの大学を目指すべきだとは思っていません。何百万円もの資金を投じて留学して「楽しかった」で終わっても、別にスポンサーの親とかが許してくれるならいいんじゃないんですか。もったいないとか羨ましいとかは思うけど、別に犯罪じゃないし。

 

ただしトビタテ生に限っては、みんな「バリバリ勉強してフル単」とか「精力的にインターンして表彰される」とかするべきだと思うし、それはスポンサー企業や文科省に対する最低限の責任だと思っています。ぶらぶら遊びたい人はこういう奨学金をもらえないっていうのは当たり前だと思います。

 

 

もし就職とかで「遊びまくってた留学生とは差別化したいぜ」って思うんだったから、

➀証拠の残っている具体的な留学時のエピソードを語る

➁留学で学んだことをその場で発表する

➂試験や課題の成績、英語(語学)試験のスコア、学会発表の資料などを示す

しか方法はないんじゃないかなぁと思います。

いくら「留学中一生懸命勉強しました(データなし)」なんて言っても、僕が面接官だったら「そんなんだ(嘘かもしれないけど)」って思います。厳しいかもしれないけど、目に見える成果を出せない留学っていうのは「遊んでいる」と同義に扱われるものです。

 

 

 

そしてもう1点、上のツイートについて。

 

「日本人のイメージをダウンさせる彼女らは日本の恥だ。外国人にそんな風に思われてはたまらない」みたいに言うけど、個人的には別にいいんじゃねと思います。

 

確かに僕は日本が好きだし、勤勉で正直で繊細で謙虚な日本人の国民性というのは世界に誇るべきだと思います。そもそも僕も少なからず典型的な日本人であると自負しているし、「日本の恥」みたいに思う感情も理解できないことはないです。

 

けど事実として日本人女性の貞操観念は一律ではないわけだし、すべての日本人が常に「勤勉で正直で繊細で謙虚」なわけじゃないし、いろいろな日本人がいるのは間違いないことです。

 

 

そしてその国民の多様性というものを理解していない外国人がいるとしたら、それは単にその外国人の視野が狭いということなんじゃないでしょうか。

 

貞操のない日本人女性のサンプルが5人なのか10人なのかは知らないけど、少なくともそのサンプルを平均値として使ってしまうあたり、その人に基礎的な統計の知識がないだけです。普通の人なら「こういう人もいるけど、どっかにバイアスがかかってるかもしれないし、全体の一部に過ぎないよな」と判断するはずだし、逆にその程度の判断力もない外国人に変なレッテルを貼られても別に気にならないんですがどうでしょう。

 

そもそも海外に留学する日本人という時点で「典型的な日本人」ではないはずです。まあ何をもって典型的や平均的とするかは微妙だけど、明らかに数として留学する人は少数派です。パスポートを保有している日本人はだいたい4人に1人らしいけど、その4分の1を母集団として抽出されたサンプルが全体の代表になるかっていうとならないでしょう。

 

 

 

ここまでの議論はそのまま逆の立場にも当てはまります。

 

つまり僕が海外に行くとき、もしくは日本で外国人と接するとき、当たり前だけど「○○人だから~~」みたいに安易な一般化はしないようにしています。いうまでもないけど国民性の違いより個人の違いの方がずっと大きいし、「国民性」っていうのも当てになるようでならないことが多いです。

 

そもそも同じ日本人でも、例えば「だから京大生は~~」とか「だから北海道民は~~」みたいな主張は基本的に好きじゃないし、まず多くの場合において一般化しすぎで聞くに値しない主張だと思います。

 

しかしもちろん「京大には進振りがない。だから京大生の多くは平気で単位を落とす」とか、「北海道は蚊が少ない。だから北海道民の多くは日本脳炎のワクチンを打ってない」とかいう議論だったらまっとうなんですが、まあその違いはいちいち言う必要もないでしょう。

 

 

 

1年間のイギリス留学でIELTSのスコアはどれだけ伸びたか

 

前回と今回のスコア 

 

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上段が1年間のイギリス留学を終えてこの前受けてみたIELTSのスコアです。

そして下段は交換留学を申し込む前の、1回生の冬の時点のスコアです。

 

前回が初受験で今回が2回目の受験ということもありますが、ともあれ4技能すべてが伸びました

 

ちょっと詳しく振り返ってみますと、

リーディングについては同じ8.5ですが、手ごたえとしてたぶん実際の正誤数は今回の方がいいです。

ライティング(筆記)とスピーキング(面接)については、英語どうこうというよりテストの形式にまだ慣れていない印象です。手書きだと文字数がカウントできないから2枚目の解答用紙をもらって「これで充分だろ」ってくらい書いたし、スピーキングは時間の感覚がつかめなくて面接官から「もうちょっと話して」みたいなジェスチャーされたし…この点3回目を受けたらもうちょっと伸びるかもしれません。

リスニングについてはこれから頑張りたいところ。実力としては8点台あると自負していますが、解答のスペルミスで減点された気がします。

 

 

2種類あるIELTSの違いとは?

 

実はIELTSには2種類あって、今回受けたのは英検協会がやっているメジャーな方のIELTSです。IELTSというと普通はこれを指すようです。

 

公式ホームページはこちら。

www.eiken.or.jp

 

しかし場合によっては大学が別のIELTSのスコアを要求してくることがあるそうです。特にイギリスの大学院に出願する人は要注意です。"IELTS for UKVI"などと表記されていて、受験料が普通のIELTSよりもっと高いです。

 

 公式ホームページはこちら。

www.britishcouncil.in

 


「英検がやってる安い方のIELTS」と言っても2万5千円かかるんだけど。にまんごせんえん。。。

 

ちなみについ先日TOEFLiBTも受けたんですが、こっちもだいたい2万5千円くらいかかりました。あわせてゴマンエン。高いです。。。

 

大学受験改革にて英語は外部試験を採用するかもという案がありますが、少なくともこんな値段だとそうそう何回も受けれるものではありません,。

 

  

IELTSはどこで使える? 

 

まずはWikipediaを参照してみましょう。 

IELTSはオーストラリア、イギリス、カナダ、アイルランドニュージーランド南アフリカ共和国のほとんどの教育機関で受け入れられ、アメリカ合衆国の3000以上の教育機関で受け入れられている。またオーストラリア、ニュージーランド、カナダへの移民の必要条件となっている。

つまりアメリカではTOEFLiBT、イギリス圏ではIELTSが優勢です。だけど両方受け取ってもらえる場合もあります。

 

基本的に

  • 在籍大学から派遣する学生の選抜のためスコアを求められる」
  • 留学予定の大学から授業についていけそうか確認するためスコアを求められる」
  • 留学ビザの基準としてスコアを求められる」

という場合が多いようです。あとは今回の僕がそうですが

  • 「留学の前後でどのくらいスコアがアップしたのか客観的に知りたいから」

というのも理由になりうるでしょう。

 

スコアは0から9までを0,5刻みで分かれています。ただし四捨五入じゃなくて切り上げするらしく、これがIELTSがTOEFLより高得点を狙いやすい理由の1つになっています。

なお僕のスコアは正確に計算してみると留学前は6.375、留学後は7.250になりますが、この場合は四捨五入でも変わらないので特に下駄を履かせてもらったわけではないみたいです。

 

 

IELTSの必要スコアは?

 

各スコアバンドについてこんな説明がありました。 

9 エキスパート・ユーザー 十分に英語を駆使する能力を有している。
適切、正確かつ流暢で、完全な理解力もある。
8 非常に優秀なユーザー 時折、非体系的な不正確さや不適切さがみられるものの、十分に英語を駆使する能力を有している。慣れない状況においては、誤解が生ずることもありえる。込み入った議論に、うまく対応できる。
7 優秀なユーザー 時折、不正確さや不適切さが見られ、また状況によっては誤解が生ずる可能性もあるが、英語を駆使する能力を有している。複雑な言語も概して上手く扱っており、詳細な論理を理解している。
6 有能なユーザー 不正確さ、不適切さ、および誤解がいくらか見られるものの、概して効果的に英語を駆使する能力を有している。
特に、慣れた状況においては、かなり複雑な言語を使いこなすことができる。
5 中程度のユーザー 部分的に英語を駆使する能力を有しており、大概の状況において全体的な意味をつかむことができる。
ただし、多くの間違いを犯すことも予想される。自身の分野においては、基本的なコミュニケーションを行うことができる。

 

だいたい5くらい取れていれば日常生活は送れるのではないでしょうか。

 

イギリスの長期留学ビザでは「4技能それぞれが5.5以上であること」という規定があります。僕の留学前のスコアはギリギリでクリアしていましたね。

 

実際の留学生活についてなら、もちろん大学のレベルや授業のスタイルにもよりますが留学スタート時点で6.0くらいあれば授業についていけるし課題もクリアできると思います。

 

 

いちおう各英語試験のスコア換算表も貼っておきますね。  

IELTS TOEFL iBT TOEFL CBT TOEFL PBT PTE TOEIC 英検
9 118~120 297~300 673~677 87~90 - -
8.5 115~117 293 670 83~86 - -
8 110~114 287~290 660~667 79~82 - -
7.5 102~109 267~283 630~657 73~78 970~990 -
7 94~101 250~263 600~627 65~72 870~970 1級
6.5 79~93 233~247 577~597 58~64 820~870 -
6 60~78 213~230 550~573 50~58 740~820 準1級
5.5 46~59 192~212 521~549 42~49 600~740 -
5 35~45 173~190 500~520 35~42 550~600 2級
4.5 32~34 150~170 470~499 28~34 500~550 -
4 ~31 130~149 450~469 ~27 450~490 準2級
3.5 - 110~129 400~449 - 300~440 -
3 - 100 391~399 - 291~299 3級
2.5 - 90 390 - 270~290 -
2 - - 350~389 - 260~269 4級
1.5 - - - - 100~259 5級

 

ただしテストの形式によって向き不向きがあるので、この換算表はそこまで当てにならない気がします。英検は過去問をやりこめば受かるし(そもそも合格/不合格という基準だし)、TOEFLiBTはテストセンターのパソコン操作で苦労したし、IELTSは面接官との相性もあるし、TOEICはリーディングとライティングだけだし。

 

当たり前ですが、「英語のテスト」というのは「英語の」「テスト」だから、単純に英語を鍛えるのと同時にテスト対策(時間配分とか)もやらないとスコアは伸び悩むものです。

 

 

甲子園終わりましたね

ちょっと前の話になりますが、第100回全国高等学校野球選手権記念大会、つまり夏の甲子園が終わりましたね。テレビで見ていた人も多いのではないでしょうか。

 

寮の部屋にテレビがないこともあって僕は中継を見ていませんでしたが、準決勝は甲子園球場まで見に行きました。個人的には準々決勝とか準決勝くらいが一番面白いゲームになるような気がしますが、これは野球に限らずどのスポーツでもそうなんじゃないですかね。というのも圧倒的な個性で勝ち上がってきたチームって優勝じゃなくてベスト4とかベスト8とかで終わることが多いような気がします。なんというか尖りに尖ったチームは完全無欠なチームに阻まれる感じ。

もっとも大阪桐蔭金足農業も個性的なチームですが。

 

さて、しかし今回の記事では野球についてではなく、もうちょっと抽象的なことを書くつもりです。


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1、判官びいき

観客ってなんで負けてる方を応援するんですかね?

 

試合を序盤から自分たちのペースで動かすこと、そして最終的に勝利することって間違いなく「悪」ではないでしょ。むしろそれは練習の成果であり、監督の采配であり、ひょっとすると相手のミスであり、とにかく「実力」なわけです。もちろん運も実力のうちだと思います。実力がなかったら幸運も逃げていくだけでしょ。

 

確かに弱いものを守りたくなる気持ちは分からないでもないです。手助けが必要そうな人がいたら僕ももちろんできることをします。

 

でもそれはあくまで日常生活での話であって、スポーツでは負けているチームを「可哀そう」「今の判定は厳しすぎる」「もう手加減してあげて」なんていうのは、勝っているチームに対しての敬意が欠けているように思います。

 

お互いルールに則って正々堂々とプレーしている以上、「ああ負けちゃったか、悔しかったね、また今度頑張れ」「勝ったか、おめでとう。努力の成果だね、次も頑張って」というのが公平な評価でしょう。("頑張って"という言葉は好きじゃないけどまあいいです。)

 

 

ちなみに僕はスポーツを観戦するとき、基本的にはどちらも応援しないです。

 

もちろん自分の学校とか自分の出身地のチームが戦う時はそっちを応援しますが、両チームとも自分と関わりがないならどっちに肩入れする必要もないわけで、あくまで「ナイスプレー」だったり「ナイス采配」だったり、もしくは各チームや各個人の持ち味を見たいと思っています。

 

 

2、日本人っていいなぁと思った瞬間

前述の判官びいきは日本人の国民性で好きじゃないものの1つですが、逆に日本人らしさで好きなのが

 

ビールやお金をみんなで手渡しする」

「ゴミはゴミ箱に捨てる」

「トイレの順番をしっかり守る」

 

っていうところ。

 

もちろん全員が常にそうというわけではないんですが、でも少なくとも外国人と比べたら圧倒的に日本人は礼儀正しくてマナーをわきまえています。甲子園球場ではほとんど外国人を見かけませんでしたが、「外国人目線だったらこういうシーンに感動しそうだよなぁ」とちょくちょく思っていました。(僕は価値観が半分くらい外国人になりつつあるので、、、)

 

僕がいた外野席ではずっと直射日光が当たっていて「暑い!汗が止まらん!」というより「熱い!焦げる!」っていう感じだったんですが、それでもみんなじっと一人分の席に座って観戦してるし、列の真ん中らへんの人がちょっと申し訳なさそうにビールとかを頼むと6人7人がビールや代金やお釣りを手渡していくし、ビールを飲み過ぎて吐く人も滅多にいないし (いるんですかね)、試合後はそれなりにゴミが散らかっているけど基本的にはゴミをゴミ箱に捨てる人が多いし、、、

 

例を挙げていけばキリがないですが、日本人の集団行動には驚嘆すべきものがあります。

 

 

3、社会の分業

優勝した大阪桐蔭を始め、智辯和歌山佐久長聖など強豪校の多くは「文武分業」ないし「文武分道」と言われます。つまり全国的に優れた進学実績を誇る進学コースと、野球推薦などで入学時から選抜されたスポーツコースに分かれていて、同じ学校なのに別カリキュラムみたいになっているらしいです。

 

まあ別に私立なので好きにしてくれっていうか、在籍している生徒はその学校の教育方針に共感したから入学したわけであって、外部の人間がギャーギャー騒ぎ立てるのは見当違いだとは思います。

 

しかし、一般論として僕は完全分業というものに賛成できません。(※上の高校が"完全分業"だと言っているのではないです) つまり野球を選んだら勉強は難しい、進学を目指すなら部活はほどほどにすべき、というのは改めるべきなのではないでしょうか。

 

実はこの疑問についての明確な解答を僕は持ち合わせていないのですが、「スポーツに打ち込む人でも将来収入源になりそうなまったく別のことを身につけておくべきだと思っています。実際のところ中学・高校時代に野球に打ち込んだ全球児の中で、プロ野球に入団できる人なんて1パーセントもいないでしょ。1パーミリアド(1/10,000)もいないかもしれない。しかも何とかプロ野球の道に進んでもケガで戦力外とかになったら人生の終わりです。っていうかそれで人生の終わりになってはいけなくて、潰しが効くようなスキルが絶対に必要なんじゃないかなと思います。

 

 

もう一つ、まったく別の視点からです。

 

甲子園運営の裏方、すなわち審判やグラウンド整備スタッフも少しは脚光を浴びるべきではないでしょうか。甲子園の審判についての本を中学生の時にちょっと読んだことがあるのですが、基本的にボランティアみたいなもんらしいです。

 

審判には攻撃も守備もないので試合の間はずっと炎天下で立ちっぱなし、トイレ休憩とか水分補給とかはろくにできません。もちろんそんな状況で判定ミスを起こしても言い訳にはなりません。

 

彼ら審判には何かしら甲子園に思い入れのある人たち、例えば高校時代に野球部で甲子園に出場したけどずっとベンチ入りしていたとか、県大会であと一勝というところで行けなかったとか、そういう悔しい思いをずっと抱えてきた人たちが多いそうです。

 

このような審判、大会運営本部の役員、グラウンド整備のスタッフ、その他甲子園を支えている人たちの存在は無視してはいけないでしょう。彼らあっての大会だし、これも社会の分業です。

 

ちなみに最初の写真は第二試合の前にグラウンドに散水しているところです。

 

 

 

さてツイッター上でもいろいろ議論が沸いていましたが、ブロガーの皆さんはどうお考えでしょうか。

イギリス留学に必要な英語力とは【リスニング編】

秋から留学がスタートする人もいることでしょう。

 

英語圏、特にイギリスに留学する人は「ネイティブのスピードってどのくらいだろう」「授業が早口でついていけないのでは」と不安に思うこともあるのではないでしょうか

 

TEDやYoutubeや海外ドラマを字幕なしでスラスラ理解できるなら問題ないと思いますが、実際にどのような動画を聞き取れれば大丈夫なのか、いくつか紹介しておきます。参考にしてみてください。

 

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最初にハーバード大学の教授が他己紹介する場面があり、その後にケンブリッジの教授がプレゼンをしていきます。アメリカ英語とイギリス英語の対比というか、イギリス英語(きついイングランド東部訛り)の独特さがよく分かると思います。

スピードとしては標準です。時間は1時間ほどなので、授業のひとコマと同じくらいでしょうか。でも授業だともうちょっと質問タイムが多いと思います。

内容がすごく分かりやすいのでオススメですし、プレゼンの参考にもなると思います。最初の10分くらいでいいのでぜひ再生してみてください。

 

 

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イングランド英語はこの程度の訛りです。イングランドのどこかまでは分かりませんが、まず標準的なイギリス英語といっていいでしょう。僕が留学していたイングランド中西部の英語もこんな感じでした。思ったより訛ってないようでいて、たまに特徴的な発音が入ります。-tyとか-tedとかR関連の音とかですね。

スピードはやや速めですが、問題なく聞き取れるレベルです。(留学する人はこのくらい聞き取ってください。。。)

 

 

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スコットランド英語はイギリス人でも聞き取れないことがあるそうです。この動画もずいぶん早口だし、少なくとも僕は「なんでみんな笑ってるのー、全然聞き取れないよー」みたいな感じです。たまに放送禁止レベルのキツイ言葉遣いも混ざっています。

あと英語とは別にスコットランド人(の酔っ払い)の気質が分かると思いますので、ぜひぜひ見てください。

 

【蛇足】

youtubeの広告がうざいと思う人はAdblock Browserというアプリをインストールするといいです。