ヤマダイスキーの旅日記

アウトドア全般、海外移住、資格試験、ウェブ開発などの話をします

グラスゴーの夕方

グラスゴーは2日目、この日も前日と同様にほぼ1日中雨が降ったり今にも降りそうだったりの天気だった。ただ雨が降ってくれると逆に雨上がりの晴れ間が拝めるのでまだマシ、降っているんだか降っていないんだかよく分からない小糠雨が最も厄介である。地味にザックカバーしていないといろいろ濡れるし。

とにかく夕方に少し晴れたから街の中心部から家までの中間にある丘に登ってみた。


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 写真が薄暗い(この問題はエジンバラにて解決した)けど、実際はもう少し明るい。これは大聖堂で、中に入ってみようか迷ったけどやっぱりやめた。


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 大聖堂の写真の左側(北)に目を向けると小高い丘が。どうやら怪しげな墓地になっているみたいだ。

 
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 登っていく


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久しぶりの街を見下ろす感覚。地元の人の散歩コースになっているようだ。

 
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とはいえ墓場は墓場。お墓がたくさんある。

 

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満足して丘を下り、休憩がてら大きめのスーパーに行ってみると出口のところに石炭の入った袋が。スコットランドでは新年最初に家に入ってきた人にウイスキーを飲ませ、逆にお返しとして石炭を一つ送る習慣があるそうだ。誰か個人の家に行く予定はないし、ポケットの中が黒くなりそうだから取らなかった。

 

さて、この墓場の後でちょっとした事件がおきる。

 

家に着いたものの、玄関のベルを鳴らしても応答がない。シャワーでも浴びてるのかなと思ってその辺をぐるっと15分ほど歩いたのち鳴らしてみたが応答なし。おかしいなと思ってもう一周してから試すも同じ。気温は5℃ほどで雨も降っていないし玄関のところに座ってたらそのうち帰ってくるかなと思ったが、しかしじっと座っているとやはり寒く、歩行者からどうも不審な目で見られている気もしたのでとりあえず立ち去ることにする。

一応UKのSIMカードは差し込んでいたが、大学内ではずっとWifiに繋がっていたので特にデータパックを購入していなかった(まあ買おうと思えばささっと買えるけど)。ホストに連絡しようと思うとどこかのカフェの近くに行ってWifiを探さないといけないが、やれやれと思って少し歩くとあっさりスーパーのフリーWifiが見つかり「家の鍵が開いてないんだが、いつ頃帰ってくるんだい? (この時6時くらい)」とメッセージを送る。



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じっとしていると寒くなってきたので中心部まで歩いていくことにした。まあ30分もすれば連絡があるだろう、腹も減ってきたしなんか食べようと思ってケーキとジュース(イチゴミルク)を購入。割とこれまで夕食はこんな感じのことが多かった(豪華なほう)。

 

ところが、これを食べ終わってしばらくぶらぶら歩いてからスマホを見ても何の音沙汰もない。時刻はもうすぐ8時。昨日と同じくとりあえず駅に行って待つことにするが、今日はなぜか待合室が閉まっている。仕方なくベンチに座ってみるが、金属製だからぐんぐん体温が奪われていく。たまたまポケットにパンフレットが入っていたから尻の下に敷いてみたが、しかしそれどころじゃなく寒い。

 

まあなんだかんだ言って1時間半ぐらい経過した時、ようやくホストから連絡があった。曰く「今どこにいるんだい? バーで酒飲んでるから来なよ」とのこと。いやしかし寒いし寝たいからさっさと家に入って紅茶でも飲みたい気分で、とても酒なんて飲む気にならない。とりあえず「いや、今日は飲みたい気分じゃないから家に入りたい」と言うが、そこからまた1時間の音信不通。

 

まあ僕だってずっとスマホに張り付いていろとは言わないけど、しかしさすがにほっとき過ぎじゃないか? というか飲みに行くなら僕が家に入れなくなるることは分かるんだし、何か対策を講じるべきではないか? いや、そもそも最初に家のベルを押したときには家にいたんじゃないのか? とかいろいろと寒さで苛立ちながらも待つ。

 

列車の終電が迫り、駅にいる人の数も減ってきた12時頃、ようやくまた連絡があった。曰く「フラットメートが帰宅したから家に入れるよ。あと、どうも僕らはあまりうまくいっていないから悪いけど都合のいい時に立ち去ってくれないか」とのこと。いや、これについては原文を載せよう。

12:35

at your earliest convenience I would like you to vacate my flat. I apologise for this but I feel we are not suited as host/guest. You are cool to stay tonight but I ask you to leave tomorrow. 

 

いや、理不尽でしょ。

 

まあ責任は10-0じゃないけど、しかし家から閉め出して音信不通になっていたのはどっちなのか。それにそんなこと言われても宿の予約をすぐに取れるか分からないし(正月だったから)、あまりに無責任ではないか。

 

まあとりあえず家まで走って帰り、フラットメート(彼とはろくに会話していないというか、ずっと部屋に籠って出てこないタイプの人だった)に鍵を開けてもらう。即就寝。

 

 

ついでにこのまま翌朝のことも書いておこう。

 

まず朝起きるとホストが「昨日は悪かった、立ち去ってくれというのはあの時むしゃくしゃしていたからつい言ってしまったが、君は今晩もここに泊まってくれてかまわない」と謝ってきた。しかしそこは「いや、グラスゴーエジンバラも大都市でつまらないから、どこか田舎の町に行こうと思っていた。3日くらいしたら戻ってくるからその時はまた泊めてくれるか」と提案した(というかそう言った時にはパッキングを済ませていたのでもはや決定事項)。どこに行こうか決めていなかったがとにかく家を出る。

 

付記

後日彼のCSアカウントの評価を見てみたら、過去に「家に到着する3時間前にキャンセルしてきた」とかいくつかネガティブなコメントがついていたので、こういう事件も珍しくないのだろう。これからはちゃんと読んでからホストを決めようと思う。

 

 

 

 

号外; ストリートチルドレン

今回は珍しく、旅日記ではなくふと街を歩きながら考えたことを書いてみる。

 

イギリスではホームレスの方はたびたび見かけるが、ストリートチルドレンはまだ見たことがない。社会福祉制度の進んだヨーロッパだから貧しい家庭の子供は福祉施設などに預けられているのかもしれないが(それならホームレスもいないはずなんだが、それはさておき)、しかし世界的に見るとストリートチルドレンはいまだにずいぶんと存在する。正確な統計を取ることは難しいけど、一つの指標としてユニセフは1億人以上いると推測している(分母となる子供人口は12億人)。

The State of the World's Children 2006

 

 

そんな彼らにできることは何か。

 

小銭程度のお金をあげても貧困からは抜け出せないし、ねだるだけで旅行者はお金をくれるという歪んだ考え方を植え付けてしまう、だから絶対にお金は渡さない、という人は結構いる。というよりほぼ大多数の人がこのパターンだろうし、僕もその意見には一理あると思う。

 

逆にイスラム圏などでは、結局のところお金を渡さないと何の解決にもならないし、自分より貧しい人を助けるのは功徳/義務だ、といって見かけるたびに小銭をあげる人もいる。自分が天国に行きたいから、というのが本音かもしれないが、しかしその心がけも決して間違ったものとは思わない。ただ全員が全員そこまでお金持ちとは限らないし、イスラム圏での物乞いは実は平均収入に匹敵するほどお金を得ているという話もある(真偽は定かではないが)。少なくとも貧乏学生の僕にはとてもマネできない。

 

ではどうするべきか。上記の2つの意見はそれぞれに理屈が通っているのだから、これらを統合することはできないだろうか。つまり「お金はあげるけど、何かしらの仕事をしてくれないと対価として払えない」というスタンスである。

 

ストリーチルドレンはモノを売ろうとしてくることが多いが、正直なところあまり使えないおもちゃだったり磁石だったり、荷物を最小限にしたいバックパッカーには親切心でも買うに買えないことが多い。そこで例えば道案内をしてもらう、現地の言葉を教えてもらう、現地の文字を書いてもらう、逆に日本語の挨拶や数字を教えてあげる(学習することも立派な仕事のうちだと思う)、スポーツや遊びを教えてあげる、などはどうだろうか。

 

何をしてもらうか、何をしてあげるかは状況次第だが、例えばoneからtenまで言える子供だったら、現地の言葉でoneからtenをどう言うのか教えてもらう、それらの数字を書けるか聞いてみる、eleven以降は知っているのか聞いてみる、などが考えられる。何か新しいものを頑張って覚えてくれたり、逆に自分が何かを教えてもらえたら、近くのお店に行って何か一つだけ好きなもの(食べ物など)を買ってあげる、それに加えて1ドルくらいをあげる、などが対価としてちょうどいいのではないか。現金を渡すと実はマフィアの収入源になっていたりするし、しかし食べ物や飲み物もその場で消費してしまえば明日からまた元の木阿弥だし、ここでも両方を少しずつあげたい。

 

いちいちそんなことをやっていられないという人がほとんどだろうし、僕だって時間と気力がそこまでもつか自信がない。でも貧乏学生がストリートチルドレンの問題を解決しようとするとき、こういう1人の子供の少なくとも1日を有意義なものにしてあげるというちょっとした努力こそが大切なんじゃないか。

 

グラスゴーを散策

カウチサーフィンってのはサーファーとホストが一緒に観光とか食事とかするのが一般的なのだが、ホストが昼になっても"I'm so lazy."とか言ってベッドでごろごろしていたので一人で駅の方まで歩いてみることに。11時くらいに家を出たがいつ帰るかは例によって気まぐれなので分からない。
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一日を通して光が弱く、この写真に限らずどこか暗い印象がある


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肉屋の店先に並んだ

いろんなパイを見ていた 

ひとそれぞれ好みはあるけど

どれもみんなうまそうだね



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スコットランドでは大晦日の晩に花火をするようだが、日本人には冬の寒い日に花火を見るとどこか違和感を覚える。ただ新年を花火で迎える国はけっこう多いようだ。



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壁の落書きのレベルが高くて、どうもプロが描いたもののようだ。しかしこんなところで日本語を見かけるとは、、、


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斜度13%。グラスゴーはずいぶんと坂が多くて楽しいけど、路面が凍結したら危険極まりないな。なお右奥の建物は大学(college)らしい


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 一応お目当ての美術館&図書館。この地下に観光案内所みたいなところがあったから「スコットランドでハイキングがしたいんだけど」と聞いてみると、いろいろパンフレットや地図をくれた。英国最高峰のベンネビスに登るにはフォートウィリアム(Fort William)までバスで3時間以上かかるようで、しかも冬は登れるとはいえ雪に覆われているそうだ。おすすめされたのはグラスゴーから列車で1時間ほどのバロック(Balloch)と、そこからバスで日帰りできるパルマハ(Balmaha)のコミックヒル(Comic Hill;361m)。もっと高いところに登りたいなら、アードルイ(Ardlui)の駅まで行けば1000m近い雪山があるとのこと。やっぱり事前にネットで調べて得られる情報より、現地の案内所の方が詳しいし分かりやすい。

ちなみにその地域の宿を調べてみると、どこもリゾート地みたいで時期も年末だし1泊2万円とかがざらにある。移動費も考えるとさすがにきついので、近場のシンガー(singer)という町で妥協することにした(後述)。

 

スコットランドの山に登りたい人に一言。基本的にどのシーズンでも登れるようだが、冬は日照時間が短く、そして気温も低いのでおすすめはしない。また宿泊施設も限られていたり、アクセスが悪かったり、景色はいいが高級すぎるホテルも多いので、可能であれば安い宿に泊まって車をレンタルして自分で移動するのがベストだと思う(レンタカーについてはイギリス旅行全般についておすすめする)。情報についてはネットで調べても山行記録がみつかりにくいが、カレンダー(Callander)やアバーフォイル(Aberfoyle)、タインドラム(Tyndrum)といった地方の小都市にはそれぞれインフォメーションセンターがあるので、とりあえず現地に行ってみれば必要な情報は手に入ると思う。登山用品もレンタルできることが多いようだし、ぜひトライしてみてほしい。 

 
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さて、ふと空腹を感じて美術館から出てみると、なんとソ連の国旗を掲げた共産党の宣伝部隊が・・・。 この右奥では名物バグパイプのストパフォをやっていただけにどこか混乱してしまう。いや逆に、資本主義の先鋒イングランドとは違ってスコットランドでは赤いムードがあったりするのかな? 


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雨が強くなってきたし空腹も限界になってきた(そういえば前日の朝からビスケットくらいしか食べてなかった)のですぐ近くにあったファストフード店へ。注文の仕方が分からずバーガーだけで£6!! 12種類から好きなだけ選べるトッピングとか、1杯買えばおかわり自由なドリンクとかの存在を食べながら店内を観察して知るという… 道理で注文するとき店員が一瞬「ホントに?」みたいな表情を見せたわけだ。この借りはいつか必ず返す!!

 

 

スコットランドでカウチサーフィン初体験!

そもそも「カウチサーフィン」とは?

"カウチサーフィン"というのを聞いたことがあるでしょうか。このブログを読んでいる人なら旅行好きな可能性が高いので使ったことがあるかもしれませんが、少なくとも日本ではまだまだ一般的とはいえません。なのでまず簡単に説明しておきましょう。

カウチサーフィンとは旅行者が現地にある個人の家に宿泊させてもらうシステムである。プロフィールや過去の滞在における評価をもとに事前に連絡を取り合い、原則無料で宿泊できる。2004年にアメリカで誕生したこのシステムは現在世界200ヵ国で130万人が登録しており、そのうち日本人は5000人ほどである。

出典 カウチサーフィン - Wikipedia

 

早い話が「ホームステイのマッチングアプリです。

 

「部屋が余っていて旅人をもてなしたい人」「宿泊費を安くしつつ地元の人の暮らしを体験したい人」というのは利害?が一致しているので、お互いにとってメリットがあるわけです。

 

いや、正確にいうとカウチサーフィンは宿泊費が無料なので泊める側にはメリットが乏しく、そのためゲイの方が出会いを求めて利用するケースも一定数あるそうです。実際グラスゴーエジンバラにてホストは両方ともゲイでした。ちなみに僕自身はゲイではなくヘテロ(ストレート)です。

 

この点は女性の方が利用するときには注意したほうがいいでしょう。

事前にホストのプロフィールページで

・過去に女性が泊まって高評価をしている

・ホストは女性もしくは家族である

などを確認することができますし、

・複数人で泊まる

ことも可能です。

※ただし1人しか泊めれないという場合も少なくないです。

 

気に入らないホストであれば泊まる義務なんてまったくないので、遠慮せず断りましょう。

Thank you for offering me, but I'm not staying at your place. Have a nice day!

と言っておけば

No problem, have a nice trip!

と答えてくれることでしょう。(日本語ができるホストを探すこともできます。)

 

実際の体験記

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今夜泊まる家までの道のりです。

 

事前に「中心部にあるよ」とか言われたけど、実際は駅から歩いて30分もかかりました。まあエリアとして街の中には入っているのかも知れないけどそこまでアクセス良くないよなぁ、ただの住宅街だし、とかブツクサ言いながらなんとかたどり着きました。

 

写真が暗いことについて説明します。

 

そもそも17時にグラスゴー駅に着いたんですが、「あ!そういえば住所どこだっけ!?」と聞いて答えが返ってきたのが19時でした。まだアプリを使いこなせてなくて、しかも泊まるまでの段取りもよく分かっていませんでした。

 

アゴダみたいにどっかに住所が表示されてるんじゃないかと勝手に思っていたんですが、そこはホストのプライバシーもあるので「住所は表示されていません」。知りたいことはホストにメッセージを送って聞きましょう。MessengerやWhatsappを交換してやり取りすることも多いです。

 

だけど当日朝の段階で「17時くらいに駅に着くよ」と伝えていて、しかも直前の16時くらいまで連絡もついていたので、19時になるまで放置されていたのはホストの責任でもあるのではないでしょうか。僕も「駅まで迎えに来て」とは言っていませんでしたが…

 

ちなみに家に到着してみて分かったんですが、どうやら彼は16時から大音量でずっとテレビゲームをやっていたようでした。しかも翌日にも同様の事件が起きます。こういうトラブルはあまりないようで、もっと親切なホストが多いようです。

 
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なにはともあれ家に着きました。普通のアパートですが、 とにかく部屋が広いです。この部屋だけで10畳は余裕でありそう。そしてあまり家具がなく、床もフローリングのままなのがまた部屋を大きく見せています。

なんというか「物置きにするほどモノがないからキチンと掃除して人を泊めている」という感じでしょうか。

 

ちなみにこのアパートには3つの個室があって、

・泊めてくれたホストの男性

・ホストと同居している男性

が個室の2つをそれぞれ使っていて、ややこしい話ですが今回は

・ホストのゲイパートナー

がホストと同じ部屋に泊まっていました。

ちなみに同居人の人はほとんど話さないタイプのようで、特に交流はありませんでした。


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さて、ドミトリーとは違って個室なので、基本的にどちらかが部屋をノックしない限りコンタクトはありません。

 

「まぁ紅茶でも飲んでリラックスしてくれ。今暖房つけるね。お腹空いてる?」

「もう食べたから大丈夫。あ、明日は駅前の博物館に行こうと思ってるんだけど。」

「明日は土曜日か… いつもは昼過ぎまで寝てるんだ。1人で行ける?晩ごはんの前に家に帰ってくる?」

「ここに来る途中で見つけたから大丈夫。何かあれば連絡する」

「オッケー。シャワーとかトイレとか使いたかったらここにあるから。」

「サンキュー。グッナイト。」

 

こんな会話だけ交わして、あとは個人の時間でした。

(いや、ホストはパートナーとの時間でした。)

 

ちなみに・・・翌日は晩ごはんの前というか16時くらいに帰ったんですがカギが開いておらず、どうやら直前に1人でバーに行ってしまったようでした。しばらく時間を潰していたら同居人が帰ってきて入れてくれたんですが、こういうトラブルはあります。

 

・部屋は居心地がいいか

・連絡はマメか

・仕事で朝から夕方まで留守なのか

・その場合にスペアのカギを渡してくれるか

・一緒にどこかに観光に行くか

こういうのは本当にケースバイケースみたいです。

 

グラスゴーのこのホストはどちらかというと「ハズレ」の部類になるでしょう。人生2回目のエジンバラのホストは「アタリ」でした。こちらからご覧ください。

wonderfulsolution.hatenablog.com

いや、友人によるともっとすごい「アタリ」もあるようです。

スコットランドへの道のり

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12/29はリーズ(Leeds)からカーライル(Carlisle)で乗り継ぎ、グラスゴー(Glasgow)までの列車移動。しかし前日の予報通り雪が降って気温は-2℃ほどで、北海道育ちとはいえろくな防寒着を持っていないと寒い。


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車内の様子。日本のJRと似ているが、いくつかテーブル席があったり、ペットや自転車の持ち込みがオッケーだったりと寛容。暖房はそこそこ


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 通路側の席だったから窓枠とかも写ってるけど車窓からの眺めはだいたいこんな感じ。イングランドと同じくどこまでもフラットかと思いきや、たまに小高い丘や深く沈んだ川が見つかる。

またイングランドでは生け垣(Hedgerow)がよく見られるが、スコットランドに入る頃から石垣が登場してきた。高さは1mもないくらい、幅も50cmくらいかと思うが、とにかく長い。ひょっとすると世界で2番目に長いといわれるハドリアヌスの長城を見ていたのかも知れないが、建設に要した歳月と労働力を思うと"頑張ったね"どころではない。


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丘。こんな荒野なのにポツポツと民家があったり人が歩いていたりしていて"あんたどっから来たのさ? あんた誰だい? あんたどこに行くのさ?" と聞きたくなる。


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乗り換えて車両が新幹線みたいに高級になった。

1時すこし前にリーズ駅を出発、夕方5時にグラスゴー駅に到着した。外はすでに真っ暗で夜みたいになっている。この後については次の記事にて。

 

リーズ(だいたい)屋内編

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前述の美術館に入ってみる。けど最初に目に止まったのは階段の手すりの彫刻。正直展示されている作品より天井や壁の装飾、そしてこれらの彫刻の方が見ごたえがあった。

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 イギリスのミュージアムでは特に禁止されていない限り写真撮影ができる。ただし併設図書館の中では撮ろうとしていた人が注意されていた。念のため断っておくのが安心。


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その後散歩していると不思議な光景の店を発見。簡単に言うと店舗型オンラインショップなんだが、つまりカタログを見ながら気に入った商品を選んで店内のパソコンで注文、数日後に同じ店に発送されたものを受けとるというスタイルのようである。カタログをパラパラ見てみたけど、時計とか自転車とか洗濯機とか毛布とか何でも揃っている。この店から自宅までは運んでくれるのか不明だが、まあ新生活の準備とかには便利そう。でも個人的には実物を見てから決めたいなぁと。

なお値段はまあ妥当なところ。アマゾンでならもうちょっと安いのがあるかもよ?とも思ってしまった。

 
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写真右側で支払い。右奥にcollection point、左側にpick up pointというカウンターがそれぞれあったが、どう違うのかよく分からない。

 
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 ホームセンターで発見した元祖フォークと元祖ナイフ!! 以前目にした博物館に展示されているものとよく似ていたので写真を禁じ得なかった。そんなもの知らんわという方のためにここですこし歴史をひもといてみよう。

 

18世紀になるまでイギリスではフォークは一般的ではなかった。18世紀にイタリアで登場した初期のフォークは2本歯で非常に鋭く、肉を突き刺して固定するのには適していたが口まで運ぶには危険だった。人々は肉を手づかみで食べるか、またはナイフで口まで運ぶこともマナーとして許されていた(ナイフはそこまで鋭利ではなかったため)。

 

つまりこのフォークとナイフはかなり初期の形状に似ているわけである。それが現代のホームセンターで数百円で売られているとは、どこか感慨深いものがある。

 

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 とか言ってたら空腹を感じたのでショッピングモールでレストランを探す。リーズは大都市だからイギリスらしい料理があるんじゃないかと期待したが、やっぱり見つからない(ファストフードなどは除く)。宿に戻ってパンやシリアルを食べるというのもつまらないから、結局南米レストランでブラジリアン-ナチョスを頂く。

 

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 帰り際、前述の自転車置き場でタイヤだけロックされている場面に遭遇。ちゃんとチェーンをフレームにも通しておかないとこうやって持っていかれるんだなぁと。確かにクイックリリースならほんの数分で外せるし、あとは人通りの途切れる瞬間を待つだけなんだろう。でもやられないように気を付けようといっても、サドル泥棒とかはどうしようもない気がする。

 

リーズ 屋外編

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例によって散歩を開始。遠くにレインボーを発見したからどういう意味でのレインボーかな?と確認しに行ったが、線路の鉄橋をカラフルに塗ってみました以上の意味はないようだった。

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 正面にデンと見える建物の右側にリーズ駅、左側にショッピングモール街がある。ここの自転車置き場についてまた後ほど。


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底が抜けるほどの快晴!を撮ったのではなく、実は左にタウンホール、右に中央図書館と美術館があるのだが、そのド真ん前に堂々と観覧車がそびえているのである。


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美術館はいつも通り開館してます"open as usual"じゃないでしょ。観覧車ありますやん!